マイコプラズマとウレアプラズマってどんな病気?マイコプラズマ症の治療薬ランキングを紹介
マイコプラズマやウレアプラズマという病気を知っているでしょうか?実はこれ、性病の一種なのです。
性病にはいろいろな種類があり、クラミジアや淋病、HIVなどは名前を聞いたり見たことがあったりする方は少なくないと思います。
ですが、性病はそれが全てではなくあまり知られていない性病もあります。
当然、あまり聞かないからといって、感染する可能性がゼロというわけではなく、実は淋病やクラミジアについで多いとされる性病のひとつだったりもします。
だからこそ適切に把握しておくことで早期発見、早期治療が可能となります。
こちらのページではそんな、あまりメジャーではない性病である「マイコプラズマとウレアプラズマについて紹介していきたいと思います。
マイコプラズマとは
早速ですが、マイコプラズマとはいったいどんな性病なのでしょうか?
このマイコプラズマというのは、細菌が原因となって感染する性病のひとつです。
原因となる細菌はマイコプラズマ・ホミニスとマイコプラズマ・ジェニタリウムという2種類となっています。
ここからは、そんなマイコプラズマについて感染経路や潜伏期間、マイコプラズマ肺炎との違いといったことについて詳しく紹介していきます。
マイコプラズマ肺炎とは異なる
マイコプラズマという名称を見たり聞いたりしたときに、マイコプラズマ肺炎を考え付く人は少なくありません。
これはマイコプラズマ肺炎の方が知名度が高いためですが、実際のところマイコプラズマ肺炎と今回紹介している性病のマイコプラズマは全くの別物となっています。
既にご紹介している様に、性病のマイコプラズマはマイコプラズマ・ホミニスとマイコプラズマ・ジェニタリウムが原因となっていますが、マイコプラズマ肺炎は別です。
マイコプラズマ肺炎はマイコプラズマ・ニューモニエという種類が原因となっています。
感染経路もマイコプラズマ肺炎は飛沫感染や接触感染となっており、症状も風邪と同じような症状が出ることからマイコプラズマ肺炎と性病のマイコプラズマは全くの別物なのです。
参考元:あおぞらクリニック
マイコプラズマの感染経路
マイコプラズマ肺炎は飛沫感染や接触感染で感染しますが、性病のマイコプラズマはどのように感染していくのでしょうか?
性病のマイコプラズマの主な感染経路は下記のような性行為となっています。
- 通常性交
- 口腔性交(オーラルセックス)
- 肛門性交(アナルセックス)
そのため、性行為をする場合には感染する可能性があるため、感染を防ぐためには適切に予防することが必要不可欠になります。
通常性交の場合、避妊目的でコンドームを着用するケースは珍しくないため感染予防になる場合があります。
ですが、射精前まではコンドームを着用するといったような間違った方法では十分な予防にはなりません。
また、口腔性交の場合はコンドームを着用するケースが珍しいため、性器から喉や喉から性器といった形でマイコプラズマが感染してしまう場合があります。
マイコプラズマは性行為以外でも感染するの?
マイコプラズマは上記で紹介したように性行為が主な感染経路となっていますが、実はキスでも感染してしまう可能性があります。
既にお伝えしている様に、マイコプラズマは性器だけでなく喉にも感染する感染症です。
そのため、喉に感染しているような場合には
- 喉から性器
- 性器から喉
へと感染するだけではありません。
- 喉から喉
へと感染する可能性もあるわけです。
マイコプラズマが喉に感染している場合、ディープキスなどでマイコプラズマでない人へとマイコプラズマを感染させてしまう可能性は十分にあります。
そのため、マイコプラズマへ感染しているかどうかを適切に把握しておくということが何よりも重要になります。
また、マイコプラズマに感染しているという方と性交渉をしてしまった場合には、症状が出ていなくとも検査などを行うことが重要です。
なぜなら、マイコプラズマに限らず潜伏期間があるためです。そこで次からはこのマイコプラズマの潜伏期間について紹介してきます。
マイコプラズマの潜伏期間
マイコプラズマに感染してしまった場合、すぐにマイコプラズマの症状が出るというわけではありません。
マイコプラズマの潜伏期間は1~5週間となっています。
そのため、感染してから上記の潜伏期間中は基本的には大きな症状などがあらわれずに、感染に気付きにくくなります。
潜伏期間が終わると、次第に症状があらわれだします。
あらわれる症状は感染部位によって違います。
性器に感染した場合だと
- 尿道や膣の違和感
- 排尿痛や膿の排出
- 性器のかゆみ
- 性器の異臭
- おりもの増加
といったものがあらわれます。
また、喉に感染した場合だと
- 喉の痛みや違和感
- 咳
といった症状があらわれます。
これらの症状があらわれたという場合には、速やかにマイコプラズマを疑って検査を受けるなどする必要があります。
参考元:天神マイケアクリニック
ウレアプラズマとは
マイコプラズマと共にメジャーではない性病のひとつとなっているのがウレアプラズマです。
このウレアプラズマは細菌であるウレアプラズマ・ウレアリチカムが性器などに感染することで発症する性病です。
ウレアプラズマに感染すると淋病と同じような症状があらわれるようになります。
感染する経路は基本的には性行為となっています。性行為で淋病のような症状がでることから、淋病やクラミジアと勘違いしてしまうケースは珍しくありません。
ここからは、そんなウレアプラズマについてどのような感染経路があるのか、潜伏期間はどの程度なのかといったことについて詳しく紹介していきます。
ウレアプラズマの感染経路
性病であるウレアプラズマですが、実際にどのような性行為を行うことで感染してしまうのでしょうか?
ウレアプラズマは原因となるウレアプラズマ・ウレアリチカムと粘膜が接触することで感染してしまいます。
そのため、
- 性器同士が接触する「通常性交」
- 性器と喉が接触する「口腔性交(オーラルセックス)」
- 肛門と性器が接触する「肛門性交(アナルセックス)」
で、感染します。
しかも、このウレアプラズマは1度の性交渉で感染する確率というのが3~5割となっており、非常に高い確率で感染してしまいます。
そのため、ウレアプラズマへの感染が疑われる人との性行為を行う場合には適切に感染予防を行って対策するといったことが必要になります。
ウレアプラズマは性行為以外でも感染するの?
通常性交や口腔性交、肛門性交といった性行為で感染するウレアプラズマですが、実はこうした性行為以外でも感染する可能性はあります。
その感染経路となっているのが「キス」です。
オーラルセックスで性器から喉、喉から性器へとウレアプラズマが感染する可能性があるように、キスで喉から喉へと感染する可能性があるのです。
また、入浴中に感染する可能性もあります。
この場合、入浴時に感染部位に粘膜が接触することが必要となるので、他の感染経路と比べるとこの方法で感染することは珍しいといえます。
ウレアプラズマの潜伏期間
ウレアプラズマは他の性病と同じように、感染してからしばらくの間は潜伏期間として体内で細菌が増殖する期間があります。
この潜伏期間は1~5週間となっており、この期間で細菌が増えてから症状が出て、ウレアプラズマが発症という流れになります。
基本的に、こうした潜伏期間では症状があらわれることはないため、感染しているのを自覚するのが難しかったりします。
ですが、体内には原因菌は存在していますし、症状が出ていないのに性行為によって感染を広げてしまう可能性はあるので潜伏期間について適切に把握しておくことで、感染元を把握したり、感染を広げないようにすることが可能となります。
マイコプラズマ・ウレアプラズマの症状
マイコプラズマやウレアプラズマは性病の中でも知名度自体は高くありませんが、多くの方が感染してしまっています。
そこで、ここからはマイコプラズマやウレアプラズマに感染した時にあらわれる症状について、女性の場合と男性の場合それぞれで詳しいく紹介していきたいとおもいます。
それぞれの症状について把握しておくと、実際に感染した場合にこれはマイコプラズマかもしれない、ウレアプラズマかもしれないと。
といったように咄嗟に判断をすることができる場合もあります。
そのため、マイコプラズマやウレアプラズマの症状は適切に把握しておくようにしましょう。早期発見することができれば、早期治療が可能となり、辛い思いを最小限で抑えることにもなります。
マイコプラズマ・ウレアプラズマの症状:女性
まず、女性がマイコプラズマやウレアプラズマに感染した場合にあらわれる症状について紹介していきたいと思います。
女性がマイコプラズマやウレアプラズマに感染した場合にあらわれる症状は下記の表の通りです。
性器 | 喉・肛門 |
---|---|
子宮頚部の炎症 おりものの増加 性器の異臭 性器やその周辺のかゆみ 下腹部痛や性交痛 不正出血 | 喉の痛み 発熱 肛門の痛み 肛門からの排膿 |
参考元:ノワール大宮クリニック
また、マイコプラズマとウレアプラズマ共に感染し、細菌が増えていても症状が出ない無症状という場合も人によってあります。
子宮頚部の炎症は卵巣や子宮へ骨盤内感染する可能性があり、そうしたことが起きてしまうと妊娠し辛くなってしまう不妊の原因にもなってしまいます。
そのため、マイコプラズマやウレアプラズマの症状が出ているような場合には、適切に治療を進めることが何よりも大切です。
マイコプラズマ・ウレアプラズマの症状:男性
次に、マイコプラズマやウレアプラズマが男性に感染したときにあらわれる症状を紹介します。
男性に感染した場合でも、喉や肛門にあらわれる症状に違いはありません。
ですが、性器へ感染している場合には、若干の違いがある点には注意が必要です。
以下の表が男性に感染した場合の症状になります。
性器 | 喉・肛門 |
---|---|
排尿時の違和感 排尿痛 性器のかゆみ 尿道からの排膿 精巣上体炎 前立腺炎 排尿困難・頻尿 | 喉の痛み 発熱 肛門の痛み 肛門からの排膿 |
参考元:ノワール大宮クリニック
女性との違いとしては、排尿痛や尿道からの排膿などがあります。
また、マイコプラズマやウレアプラズマは重症化すると精巣上体炎や前立腺炎などを引き起こしてしまい、不妊の原因となってしまう場合があります。
男性不妊の原因にもなってしまうため、適切に感染の有無を把握して感染している場合には治療にあたる必要があります。
マイコプラズマ・ウレアプラズマの治療方法
マイコプラズマやウレアプラズマに感染するとどのような症状があらわれるのかというのを紹介してきました。
では、実際に症状が出た場合にはどのように治療を行えばよいのでしょうか?
ここからはマイコプラズマやウレアプラズマに感染してしまった場合の治療方法について紹介していきたいと思います。
性病に限らず、どのような病気であっても早期発見、早期治療を行うことによって治療期間を短くして、重症化を防げます。
病院で治療を受ける
マイコプラズマやウレアプラズマに感染した場合の治療として、最も基本的なのが病院での治療になります。
病院での治療法としては、抗生物質を用いた投薬療法がおこなわれます。
それぞれの病気ごとに用いる抗生物質の種類はこちら。
- マイコプラズマ…ニューキノロン系
- ウレアプラズマ…マクロライド系、テトラサイクリン系、ニューキノロン系
抗生物質を用いて治療した場合、基本的には良くなりますが、抗生物質が効かないケースもあります。
そのため、抗生物質を用いて治療した後に治療できているかどうかの検査を行うことが重要になります。
また、抗生物質や検査にかかる費用については、治療薬が10.000円前後、検査が9,000円前後となっているので、マイコプラズマやウレアプラズマを病院で治療する場合には、20、000円程度が必要になります。
個人輸入代行で治療薬を購入する
マイコプラズマやウレアプラズマは病院で治療を受けるという方法以外に、個人輸入代行で治療薬を購入して独自で治療を行うといったことが可能です。
こちらの方法は、病院に足を運ばずに治療が可能となるので、病院に行くところを見られてしまうといったことを防げます。
そのため、誰にも知られないようにこっそり治療するという場合に適した方法になります。
また、個人輸入代行では国内処方されている治療薬のジェネリックも豊富に取り扱われているため、ジェネリックを輸入して安価で治療を進めるといったことも可能なので費用を抑えて治療をしたいという方にも適しています。
肝心の薬の費用は配合されている成分などによっても違いはありますが、2,000~5,000円となっているため、病院と比べるとはるかに安価で治療を進めることが可能です。
マイコプラズマ・ウレアプラズマの治療薬人気ランキングBEST5
1位:アジー
マイコプラズマやウレアプラズマの人気治療薬ランキングの1位に輝いたのは「アジー」です。
インドのジェネリックメーカーであるCiplaが製造・販売しているこちらは、ジスロマックのジェネリック医薬品となっています。
有効成分はアジスロマイシンで、これが細胞のタンパク合成を阻害することで、細菌が増殖できなくすることで数を減らしていって改善へと導きます。
価格は1箱あたり2,160円(1錠あたり216円)となっており、手軽に購入していただけます。
2位:クラビット・ジェネリック
マイコプラズマ・ウレアプラズマの治療に使われる薬の中でも人気第2位となったのは「クラビット・ジェネリック」です。
こちらは名前の通りクラビットのジェネリック医薬品で、Ciplaが製造・販売しています。
有効成分にはレボフロキサシンを配合しており、この成分がDNAの複製に関わる酵素の働きを阻害し、細菌の増殖を抑えます。これによって各種疾患を改善へと導きます。
価格は1箱あたり1,760円(1錠あたり88円)とお求めやすい価格になっています。
3位:アカミン
治療薬の人気ランキングTOP3の最後に輝いたのは「アカミン」でした。
ミノマイシンのジェネリック医薬品であるこちらは有効成分にミノサイクリンを配合しています。
製造・販売しているのはアメリカの製薬会社であるMylanで、幅広い方に利用されています。
有効成分のミノマイシンは細菌の増殖に必要となるタンパク合成を阻害することで増殖を抑えて、細菌感染症を改善へと導きます。
価格は1箱あたり3,100円(1錠あたり52円)となっており、1錠あたりの価格はとても安価となっています。
4位:ジスロマック
マイコプラズマ・ウレアプラズマの治療薬人気ランキング4位となったのは「ジスロマック」です。
こちらはバイアグラなどで有名なPfizerが製造・販売している治療薬で、日本でも処方されているジスロマックの海外版です。
ジスロマックは有効成分にはアジスロマイシンを配合しており、このアジスロマイシンが細菌のタンパク合成を阻害して細菌の増殖を抑えて細菌感染症を改善へと導きます。
価格は1箱あたり5,660円(1錠あたり943円)となっています。
5位:シプロックス
治療薬の人気ランキング最後に紹介するのは「シプロックス」です。
こちらはインドのジェネリックメーカーのCiplaが製造・販売しているジェネリック医薬品で、国内ではシプロキサンという名称で処方されています。
シプロキサンは細菌のDNA合成を阻害することで、細菌の増殖を防いで数を減らしていくことで各種症状を改善へと導きます。
価格は1箱あたり3,160円(1錠あたり45円)となっており、1錠あたりの価格では最も安価となっています。
まとめ
こちらのページではマイコプラズマやウレアプラズマについて紹介してきました。
性病としての知名度自体は淋病やクラミジアといった知名度の高い性病と比べると、遥かに劣ってしまいます。
ですが、感染者数だけで見ると非常に多い部類の性病となっているため、適切に注意しておく必要があります。
そのためにも、マイコプラズマやウレアプラズマについての知識を身に着けることは非常に重要ですし、そのためにこちらのページではマイコプラズマやウレアプラズマについて詳しく紹介してきました。
知名度自体は低い性病ですが、重症化すると不妊の原因にもなってしまう場合があるので早期発見、早期治療を心がけるようにしましょう。