トリキュラーは生理痛を軽減する?生理への効果と副作用を徹底解説

トリキュラーは生理痛を軽減する?生理への効果と副作用を徹底解説トリキュラー」が生理痛を軽減するといった話を耳にすることもありますが、本当に効果があるのか、逆に副作用などは心配しなくてもいいのか、気になるところでしょう。
こちらのページでは、トリキュラーが生理痛や生理周期にどのように作用するのか、また生理に関するさまざまな症状に対してどのような影響を与えるのかについて、わかりやすく解説します。

トリキュラーの服用で生理痛が軽減できるメカニズムを解説

子宮トリキュラーは、子宮の収縮を緩やかにすることで、生理痛を軽減させることができます!

そもそも生理痛は、子宮内膜を経血として排出するために子宮が収縮することで起こります。
子宮をギューッと絞ることで、痛みが生じるイメージです。
月1回の排卵によって分厚くなった子宮内膜を絞り出すには強く収縮しなければならないため、人によってはかなりの痛みを感じてしまうのです……。
具体的には、子宮を収縮させるプロスタグランジンという物質の分泌量が多い場合、より強く子宮が収縮して痛みが強くなる傾向にあります。

しかしトリキュラーを服用していると、排卵が抑制されるため、通常よりも子宮内膜は薄くなります。
つまり、トリキュラーを飲んでいる間は普段の生理よりも緩やかな収縮で排出することができるため、痛みが軽減されるのです。

ただし、この効果を実感できるまで1~3カ月ほど継続して服用する必要があるといわれています。

PMSも軽減できる

生理痛が軽減されるのと同様に、PMS(月経前症候群)も緩和することができます。
PMSも排卵を境にホルモンバランスが変動することで起きるといわれていますが、トリキュラーを服用している間は排卵が生じないため、PMSが生じにくいとされています。

トリキュラーで生理周期が整うのはなぜ?

カレンダートリキュラーには、生理周期を安定させる効果もあります!
正確にいえば、トリキュラーを飲んでいる間は排卵が止まっているので生理はなく、生理に似た消退出血が一定の周期で起こります。
消退出血は休薬期間の2~3日目に始まる仕組みで、だいたい28日周期で固定されます。

つまり、普段は生理不順で悩んでいる方も、トリキュラーの服用中は安定させることができるのです。

生理の予定がズレない安心感は大きい

実際に、トリキュラーを服用して「生理周期が整った」「予定が立てやすくなった」と実感する人は少なくありません。
毎月の予定が読みやすくなることで、旅行やイベントの計画も立てやすくなり、生活の質が向上したという声もよく聞かれます。

トリキュラーで経血量や出血量が減る?その仕組みとは

生理トリキュラーを服用しているとき、休薬期間には生理に似た出血(消退出血)がありますが、出血量は普段の生理による経血よりも減少します。

そもそも生理の経血は、排卵に伴って分厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちるときに生じるものですが、トリキュラーを飲んでいる間は排卵が起きず、子宮内膜も普段より薄い状態です。
そのため、休薬期間に剥がれ落ちる量も普段より少なく、出血量も普段より少ないわけです。

普段は生理の経血量が多くて体調を崩してしまう人もいると思いますが、トリキュラーの服用中は少ない出血量で済む分、快適に過ごせるのです!

出血の期間が短くなることもある

一般的な生理期間3~7日
トリキュラー服用時の出血期間2~3日

個人差があるので日数は多少前後しますが、上記のように、普段の半分くらいの期間で出血がおさまるというケースが多く見られます。

トリキュラーを飲んでも生理痛が軽くならない場合はある?

トリキュラーを服用しても生理痛が軽くならない場合、他の原因が隠れている可能性があります。
また、シンプルにトリキュラーが体質に合っていない可能性もあります。

  • トリキュラーを飲んでも生理痛が重たいまま
  • 市販の鎮痛剤を飲んでも効果がない

このような場合は、早めに医師に相談しましょう。

生理痛が軽くならない場合に考えられる病気とその特徴

トリキュラーでも生理痛が軽減しない場合に考えられる病気としては、次のようなものが考えられます。

病名特徴
子宮内膜症強い痛み、性交痛、排便痛など、不妊のリスクも
子宮筋腫過多月経、過長月経、頻尿、排尿困難、不妊のリスクも
子宮腺筋症月経時以外の出血、骨盤痛、 重度の貧血、不妊・流産のリスク
卵巣チョコレート嚢胞排便時痛、性交時痛、骨盤痛、腰痛などの疼痛、不妊症

鎮痛剤が効かない強い痛みや出血量の急増、性交痛や骨盤痛などがある場合は、すみやかに婦人科を受診して適切な治療を受けましょう。
多くの場合、不妊のリスクもあるため、早期発見や早期治療が重要です。

トリキュラー服用時に起こる不正出血|原因と正しい対処法

女医生理や消退出血以外にもトリキュラーを服用している中で出血してしまうことがあります。それが不正出血です。
特にトリキュラーを飲み始めたばかりのころは、トリキュラーによるホルモンの変化に体が慣れていないため、あらわれやすいとされています。
しかし、ほとんどの場合はトリキュラーの服用を継続することで落ち着きます。

飲み忘れや時間のズレでも起こる不正出血

飲み始めの一過性の不正出血だけでなく、次のような場合に不正出血が見られることもあります。

・トリキュラーの飲み忘れがあった
・飲む時間が毎日バラバラになっている

そのため、飲み忘れがないように管理すること、毎日決まった時間に服用することを徹底しましょう。
特に2日以上の飲み忘れは避妊効果の低下などもあるため、注意してください!

トリキュラーで生理痛や経血量が減る!避妊以外の素敵な効果!

ここまで、トリキュラーと生理痛の関係についての情報をまとめてきました。

  • トリキュラーは生理痛や経血量を軽減する
  • トリキュラーには生理周期を安定させる効果もある
  • トリキュラーを飲んでも生理痛が改善しない場合、病気の可能性もある

トリキュラーは生理痛の軽減や経血量の減少、生理周期の安定といったメリットがあります。
ただし、効果には個人差がある他、子宮内膜症などの病気によってうまく効果を得られないことも……。
生理痛が重いままの場合などは、すみやかに医療機関を受診しましょう!