トリキュラーのジェネリックでも避妊はできる?
「トリキュラーのジェネリックって何?」
「トリキュラーと名前が違うけど、効果は同じ?避妊はできる?」
こちらのページでは、そんな「トリキュラーのジェネリックに関する疑問・不安」にお答えします!
実際に販売されているトリキュラージェネリックもいくつか紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
トリキュラーのジェネリックで避妊は可能!
そもそも医薬品におけるジェネリックとは、新薬(先発医薬品)と同じ成分を使って製造される後発医薬品のことで、「有効成分が同じ=効果も同じ」です。
つまり、トリキュラージェネリックでも問題なく避妊効果を得ることができます。
トリキュラージェネリックはラベルフィーユ、ロエッテなど複数ありますが、名前は違うものの同じ薬といえます。
トリキュラーとジェネリックの違い
トリキュラー(先発品)とジェネリック(後発品)の大きな違いは、価格です。
先発薬に比べて開発コストが少ないため、より安価に販売することが可能になっています。
また、先発薬のトリキュラーは段階的にホルモン量を調整する3相性のピルですが、トリキュラージェネリックの中にはホルモン量が一定の1相性という種類のものがあります。
3相性のピルは、より自然なホルモン量の増減が可能であるため、より慣れやすい傾向にあります。
一方の1相性は、ホルモン量が一定に保たれることからPMS(生理前症候群)の予防効果に期待できるというメリットがあります。
その他、トリキュラーにもトリキュラージェネリックにも、それぞれレボノルゲストレル、エチニルエストラジオールという成分が含まれていますが、配合されている成分量には違いがあります。
トリキュラーとアンジュの違い
トリキュラーはドイツのバイエル薬品株式会社が製造している低用量ピルですが、実は日本のあすか製薬も同じ成分のアンジュを製造しています。
アンジュも、トリキュラーと同じくレボノルゲストレル、エチニルエストラジオールを有効成分としています。
1錠あたりの有効成分の含有量にも違いはありません。
なお、アンジュはトリキュラーの後発品ではなく、シンプルに製造会社が違うというだけです。
トリキュラーのジェネリックは豊富
トリキュラーのジェネリックはさまざまな名称で、アメリカやスペイン、インドなど世界各国で製造・販売されています。
日本にも、ラベルフィーユという名称のトリキュラージェネリックがあります。
ここでは、ラベルフィーユを含む主なトリキュラージェネリックを紹介します。
レベレッテ
レベレッテはスペインのExeltisが製造・販売しているトリキュラーのジェネリックです。
トリキュラーとは違って一相性のピルとなっており、全ての錠剤の成分量が同じとなっているのが特徴です。
偽薬を含む28錠タイプと、偽薬のない21錠タイプの2種類があります。
- 配合成分量
- レボノルゲストレル:0.15mg
エチニルエストラジオール:0.03mg
ロエッテ
ロエッテはアメリカのPfizerが製造・販売しているジェネリックで、こちらも1相性のタイプとなっています。
また、こちらも偽薬を含む28錠タイプと、偽薬のない21錠タイプの2種類があります。
- 配合成分量
- レボノルゲストレル:0.10mg
エチニルエストラジオール:0.02mg
トリフリー
トリフリーは、インドのSAVAが製造・販売するトリキュラージェネリックです。
こちらはトリキュラーと同じ3相性となっており、3段階で配合成分量が変化します。
販売されているのは、偽薬のない21錠タイプとなっています。
- 配合成分量
赤色(6錠)
レボノルゲストレル:0.05mg
エチニルエストラジオール:0.03mg白色(5錠)
レボノルゲストレル:0.075mg
エチニルエストラジオール:0.04mg黄色(10錠)
レボノルゲストレル:0.125mg
エチニルエストラジオール:0.03mg
ラベルフィーユ
ラベルフィーユは日本の富士製薬工業が製造・販売するジェネリックで、3相性となっています。
偽薬を含む28錠タイプと、偽薬のない21錠タイプの2種類があります。
- 配合成分量
赤色(6錠)
レボノルゲストレル:0.05mg
エチニルエストラジオール:0.03mg白色(5錠)
レボノルゲストレル:0.075mg
エチニルエストラジオール:0.04mg黄色(10錠)
レボノルゲストレル:0.125mg
エチニルエストラジオール:0.03mg
トリキュラーとジェネリックの総括
トリキュラーとジェネリックについて紹介してきましたが、ポイントは以下の通りです。
- トリキュラーにはジェネリック医薬品が多数ある
- 配合成分はエチニルエストラジオールとレボノルゲストレル
- トリキュラーは3相性だがジェネリックの中には1相性のものもある
トリキュラーのジェネリックは、トリキュラーと同じ成分が使われているため同様の避妊効果を得ることができますが、切り替えを考える際は注意が必要です。
ジェネリックによっては1錠あたりの配合量に違いがありますし、トリキュラーは3相性のピルですが、ジェネリックの中には1相性のものもあります。
自己判断で切り替えるのではなく、医師のアドバイスを参考にするのが安心です。