更年期障害にアロマセラピーが効果的な理由とは?日常生活へ取り入れ方法

更年期障害にアロマセラピーが効果的な理由とは?日常生活へ取り入れ方法更年期に入り、肩こりや疲労感などの更年期障害の症状に悩む人は多いでしょう。
こうした更年期障害の症状の緩和・軽減にはアロマセラピーがおすすめです。
アロマには、さまざまな種類があるため更年期障害の症状緩和に効果的なアロマを知りたい人も多いでしょう。
 
この記事では、アロマが更年期障害の症状緩和に効果的な理由やおすすめのアロマについて解説します。
また日常生活でアロマを取り入れる方法についても解説するため、参考してください。

 

アロマセラピーとは

アロマキャンドル
アロマセラピーとは植物から抽出された「精油(アロマ)」と呼ばれる香り成分を使用した芳香療法です。
精油の香りが嗅覚を通じて脳に働きかけたり、直接皮膚に吸収されたりすることで、人間の自然治癒力を向上させて疲れた心と体を癒す効果があります。
フランスでは、自然治癒力を向上させる予防医学や症状の緩和・回復を促進させるための方法としてアロマセラピーが用いられています。

 

更年期障害にアロマセラピーが効果的であるとされている理由

アロマセラピーは更年期障害を緩和する効果にも期待できます。
これは、アロマに含まれる成分が更年期障害の原因ともなるエストロゲンに似た作用を持っているためです。
 
更年期障害は、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが減少してホルモンバランスが乱れておきます。
アロマのエストロゲンに似た作用を持つ成分が、減少したホルモンと同様の働きをすることで更年期障害の症状の緩和や軽減が可能です。
また、アロマの芳香剤で心を落ち着かせたり、アロマのトリートメントで血流を改善したりするといった効果もあります。

 

更年期障害の症状緩和に効果的なアロマオイル

アロマオイルは更年期障害の症状の緩和や軽減に効果があります。
しかし、アロマオイルといってもさまざまな種類があるため、更年期障害の症状緩和に効くアロマオイルを選ぶことが大切です。
ここからは、更年期障害の症状の緩和・軽減に効果的なアロマオイルを紹介します。

 

ローズ

ローズのアロマオイルは、香りを嗅ぐだけで唾液中のエストロゲンの濃度を向上させるという研究結果があります。
ほかにも、肌の状態を整えたり、不安な気持ちを減少させたりするなど更年期障害による症状を緩和することが可能です。
ローズのアロマオイルは、甘く華やかな香りが特徴的です。
古くから品種改良されてきており、香りの種類も多いため、自身の好きな香りのローズを見つけやすいでしょう。

 

ゼラニウム

ゼラニウムのアロマオイルも、香りを嗅ぐだけで唾液中のエストロゲンの濃度を向上させる効果があります。
ほかにも、肌・髪のうるおいを高めて抜け毛を防止できたり、不安な気持ちを減少させたりするなどにも効果的です。
ゼラニウムのアロマオイルは、ローズのような甘さとグリーンな青みを併せたような香りが特徴的です。
ゼラニウムは、200種類を超えるほどの種類がありますが、アロマとしてよく用いられるのは「センテッドゼラニウム」や「ハーブゼラニウム」、「ローズゼラニウム」などです。

 

クラリセージ

クラリセージのアロマオイルの香りには、呼吸をゆっくりさせる効果があります。
更年期では、呼吸が浅くなるため血流や代謝が低下します。
クラリセージの香りにより、呼吸をゆっくりさせることで、こうした更年期障害の症状を緩和・軽減できるようになります。
クラリセージのアロマオイルは、ハーブ系の爽やかな香りのあとにほのかに甘い香りがするのが特徴です。
やすらぎを感じる空間や気分転換におすすめな香りといえるでしょう。
 
また、クラリセージのアロマオイルは、嗅ぐ人の体調によって香りの感じ方が異なるといわれています。
特に女性の場合は、体の調子がよくないときのほうが安心感のあるよい香りに感じるようです。
反対に女性ホルモンがしっかりと分泌されているときには、土や苔のような香りに感じるといわれています。

 

ローズマリー

ローズマリーのアロマオイルには、精神的な疲労を回復させる効果があります。
更年期障害では、精神的な疲れやストレスによって症状がさらに悪化します。
ローズマリーの香りで精神的な疲労を回復させれば、こうした更年期障害の症状の緩和・軽減につながるでしょう。
ローズマリーのアロマオイルは、青々とした若葉や若草のようなグリーンを感じる香りが特徴的です。
みずみずしい清涼感のある香りは、気持ちをリフレッシュさせてストレスを軽減してくれるでしょう。

 

ラベンダー

ラベンダーのアロマオイルには、副交感神経を優位にしてリラックスさせる効果があります。
イライラしがちな人や不眠症気味な人は、ラベンダーの香りを嗅ぐことでリラックスして落ち着くでしょう。
ラベンダーは、土っぽさや草っぽさのようなハーブの香りの中にフローラルのような甘い香りがあるのが特徴です。
ラベンダーにも種類があり、甘く柔らかい香りや、土っぽさ・草っぽさが強い香りなどがあるため、自身の好きな香りを選びましょう。

 

グレープフルーツ

グレープフルーツのアロマオイルには、交感神経に働きかける効果があるため、やる気が起きないときや頭が働かないときなどにおすすめです。
グレープフルーツのアロマオイルを嗅ぐことで、脳内の情報処理速度が向上するでしょう。
グレープフルーツのアロマオイルは、ほどよい苦みを含むフレッシュかつ爽やかな香りが特徴的です。
グレープフルーツの香りは、食欲の抑制や代謝アップ、脂肪燃焼の促進などの効果もあります。

 

ネロリ

ネロリのアロマオイルは、心を穏やかにさせながら前向きな気持ちにもさせてストレスを解消させる効果があります。
その効果は天然の精神安定剤といわれるほどです。
さらに皮膚の温度回復の効果も持ち、冷え性の改善にもよいでしょう。
ネロリのアロマオイルは、明るく爽やかな香りと華やかな香り併せ持つ香りが特徴です。

 

アロマを日常生活に取り入れる方法

アロマオイルは更年期障害の症状の緩和・軽減に効果的ですが、どのように日常に取り入れるべきか迷う人もいるでしょう。
アロマオイルは、以下のような方法で日常に取り入れるのがおすすめです。

取り入れる方法やり方
芳香浴アロマランプやアロマポットなどにアロマオイルを入れて、部屋中に成分を拡散させる。アロマランプやアロマポットは、お湯を入れたコップでも代用できる。
吸入ティッシュやハンカチにアロマオイルを1~2滴たらして香りを嗅ぐ。アロマオイルを染み込ませたティッシュやハンカチを肌に触れさせないようにする。
アロマバスお風呂の浴槽にアロマオイルを1~3滴ほど落としてかき混ぜてから入浴する。浴槽にアロマオイルを入れたくない場合は、洗面器にお湯を入れてアロマオイルを落としてもよい。
アロマトリートメント専用のアロマトリートメントオイルを顔や体になじませてマッサージをする。敏感肌の人は低濃度のアロマトリートメントオイルを使用する。

参考元:更年期の症状をケアするアロマの効果とは?

 

まとめ

注意点を説明する女性
アロマには、更年期障害の原因ともなるエストロゲンに似た作用を持つ成分があるため、使用することで症状を緩和・軽減する効果があります。
更年期障害の症状の緩和・軽減に効果的なアロマは、ローズやゼラニウム、クラリセージやローズマリーなどです。
 
アロマを日常生活に取り入れる方法は芳香浴や吸入、アロマバス、アロマトリートメントなどさまざまな方法があるため、取り入れやすい方法を選びましょう。
更年期障害に悩む人は、生活のなかにアロマを取り入れてみてはいかがでしょうか。