レボケア錠の正しい服用方法、知っていますか?
レボケア錠は、さまざまな細菌感染症の治療に使える抗菌薬ですが、服用方法にミスがあると思うような結果が出ないばかりか、薬が効かなくなる耐性菌を生み出す危険性も……。
そこで、このページではレボケア錠の「正しい服用方法」をわかりやすく解説します。
また、この薬を安心して服用できるよう、飲み忘れを防ぐためのポイントも紹介します。
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基本となる服用方法は「1日1回分をまとめて飲む」
- 通常500mgを1日1回服用すること
- 1回分をまとめて飲む(複数回に分けない)
以上の2点が、レボケア錠を服用する際に押さえておきたい基本的なポイントです。
たとえば250mg錠が手もとにある場合、「1錠は昼に、もう1錠は夜に……」など、分けて飲むことは避けましょう。
というのも、レボケア錠の有効成分であるレボフロキサシンには、「濃度依存性」という性質があるからです。
レボフロキサシンは、高用量(500mg)を1回でまとめて服用し、濃度を高めることで高い殺菌作用をもたらします。
250mgずつ時間を置いて分けて飲んでしまうと、レボフロキサシンが必要な濃度に達せず、思うような効果を得られません。
それどころか、細菌がレボフロキサシンに慣れて耐性を持ち、効かなくなってしまうことも考えられます。
レボケア錠には、有効成分の含有量が異なる「250mg錠」「500mg錠」の2種類がありますが、それぞれ以下のように服用してください。
レボケア錠250mg | 1回で2錠まとめて飲む |
---|---|
レボケア錠500mg | 1回1錠を飲む |
腎臓が弱い人・高齢者の服用は特別な注意が必要
レボケア錠の有効成分は、主に腎臓から排泄されます。
そのため、腎機能が低下している方は用量調整が必要です。
また、高齢の方が服用した場合、腱障害(アキレス腱断裂など)や意識障害といった副作用が出やすいとされています。
該当する方は、事前に医師に相談して適切な服用量を把握しておきましょう。
飲み合わせに気をつけたい市販薬
レボケア錠には一緒に飲むのに気を付けなければいけない市販薬があります。
気を付けなければいけない薬の種類 | 代表的な商品名 |
---|---|
胃薬 | アルミニウム、マグネシウム |
風邪薬 | ロキソニンS、新コンタックかぜEX持続性など |
鎮痛剤 | イブA、ロキソニンSなど |
ロキソニンSやイブAなどに配合されているロキソプロフェンやイブプロフェンは、レボケア錠の有効成分であるレボフロキサシンとの相性が良くありません。
併用することで、痙攣を起こす可能性があるとされています。
また、アルミニウムやマグネシウムを配合している胃薬は、レボフロキサシンの働きを弱めてしまう可能性があるとされており、こちらも併用は避けたほうが無難です。
飲むなら朝がベスト?朝なら飲み忘れない科学的根拠
レボケア錠は、食事の影響を受けることはない(いつ服用しても効果に違いはない)とされており、服用タイミングに関する指定もありません。
しかし、飲み忘れを防ぐためには朝に服用するのがおすすめです!
2021年に海外で発表された論文によると「朝に薬を飲む方が、夜に比べて飲み忘れが少ない」というデータが示されています。
朝、歯磨きのあとで飲めるようにピルケースを洗面所に置いておくなど、朝に飲む習慣をつけるための工夫をしてみてはいかがでしょうか。
ユーザーアンケート:「私が服用を忘れないためにしているコツ」
レボケア錠など、毎日の服用が必要な薬を使っている方に対し、「Q.服用を忘れないための習慣などはありますか?」という質問をさせていただき、それに対する答えを集計してみました。
その結果がこちらです。
何もしていない方も一定数いますが、8割以上の方は何かしらの対策をとっているようです。
最も多かったのはスマートフォンのアラームを利用するという回答で実に40%もの方が行っていました。
また、スマホの服薬アプリやリマインダー機能などを使われている方も18%おり、アラームやアプリを合わせると、実に60%以上もの方がスマホを利活用していました。
もし、飲み忘れが不安という時は、こうした方法を活用してみることをおすすめします!
まとめ:レボケア錠は飲み方一つで薬の効き目が変わる
レボケア錠は非常に信頼性の高い抗菌薬ですが、正しい服用方法を守ってこそです。
- レボケア錠は「1日1回500mg」が基本
- 必ず1回で500mgを飲みきることが大事
- 腎臓に不安がある方や高齢者は事前に服用量を確認する
- 併用する薬に注意する
上記のポイントをしっかり押さえたうえで活用していきましょう!