レボフロックスを飲んではいけない人は? 禁忌やリスクを徹底解説!
レボフロックスは、細菌感染症の治療に広く使われる抗菌薬ですが、すべての人が安全に服用できるわけではありません。
こちらのページでは、レボフロックスを飲んではいけない人や注意が必要なケースについて解説します。
目次 [表示]
レボフロックスの服用は誰でもOK?飲んではいけない人の条件とは?
まずは、レボフロックスを飲んではいけない人、注意が必要な人について詳しく見ていきましょう。
妊娠中のレボフロックスは危険?胎児への影響とリスク
レボフロックスを服用できない人の代表が妊婦さんです。
妊娠中の方、もしくは妊娠の可能性がある方の場合、レボフロックスを服用することで胎児に影響が及んでしまう可能性があります。
有効成分レボフロキサシンの動物実験の結果を見ると、胚・胎児死亡率の増加、化骨遅延等の発育抑制作用及び骨格変異出現率の増加が認められています。
- 赤ちゃんが死亡する可能性がある
- 赤ちゃんの骨格がうまく形成されない可能性がある
そのため、妊娠中にレボフロックスを服用するのは禁忌となっています。
高齢者もレボフロックスの服用には注意が必要?
65歳以上の高齢者については「慎重に投与すべき」とされています。
というのも、高齢者は腎機能が低下しているケースが多いため、有効成分レボフロキサシンがうまく排泄されず、血中濃度が高いままの状態が持続する可能性がある(※)とされているためです。
(※レボフロキサシンは主に腎臓から排泄されます)
結果的に、次のような副作用があらわれやすくなります。
- 腱障害(腱断裂など)
- 低血糖(低血糖性昏睡に至るケースもある)
まずは、医師の判断をあおぎ、適切な用法用量を守ることが大切です。
持病がある人は飲んではいけない? レボフロックスと疾患の関係
上記で説明した方以外にもなんらかの持病がある方や、特定の疾患にかかったことがある方は注意が必要です。
たとえば、てんかんの方や、てんかんの既往歴がある方は、痙攣を起こすことがあるとされています。
その他、以下の持病がある場合、症状の悪化などを引き起こす可能性があります。
- 不整脈や虚血性心疾患など重篤な心疾患
- 重症筋無力症
- 大動脈瘤または大動脈解離
- 腎機能障害
持病がある場合は、まず自身が問題なく服用できるかを確認する必要があります。
服用中の薬との相性は?
現在、別の治療薬を服用している場合も、注意が必要です。
レボフロックスとの併用に注意が必要な治療薬が、複数あるためです。
たとえば、クマリン系の抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)やアルミニウムもしくはマグネシウムを含む制酸薬(消化器潰瘍・炎症の治療薬)と併用すると、いずれかの効果が強くなりすぎたり、逆に効果が弱まってしまったりする可能性があります。
別の治療薬を既に服用している場合は、レボフロックスとの相性を確認した上で服用しましょう。
まとめ:レボフロックスを安全に服用するために必ず確認すべきこと
レボフロックスは非常に効果的な抗菌薬ですが、全ての人が安全に服用できるわけではありません。
服用前には、以下のポイントを確認しましょう。
- 妊娠中やその可能性がある方は飲んではいけない
- 高齢者や持病がある場合は注意が必要(必ず医師の判断をあおぐ)
- 別の治療薬との併用にも気を付ける
妊娠中の方は、レボフロックスの服用はできません。
また、腱障害や低血糖になりやすいため、高齢者は服用に注意する必要があります。
その他、てんかんや腎機能障害、重症筋無力症や重篤な心疾患がある方も、要注意です。
服用中の薬との相互作用の確認も欠かせません。
安心安全にレボフロックスを使用するために、ぜひ押さえておきましょう。