ミノエイトの副作用「多毛症」と「頭痛」の対処方法を解説します!

ミノエイトの副作用「多毛症」と「頭痛」の対処方法を解説します!ミノエイトは、高い発毛・育毛効果があるミノキシジルを含有した内服薬です。
ミノエイトのような内服タイプは外用タイプよりもAGAの改善効果が高いとされていて、とても人気があります。

その反面「効果が強い分、副作用も強い」といわれていることもまた事実……。
外用タイプよりも副作用が起こりやすかったり、症状が強いと感じてしまったりすることもあります。
とはいえ、ミノエイトを服用したすべての人に起こるわけではなく、たとえ起きたとしても適切に対処する方法もあるため、深刻に悩みすぎる必要はありません。

この記事では、そんな内服タイプのミノキシジル「ミノエイト」で起こりやすい副作用副作用への対処法をまとめました!

ミノエイトで起こりやすい副作用No.1は「多毛症」!

ミノエイトで特に起こりやすい副作用として、多毛症が挙げられます。
海外で行われた複数の実験により、ミノキシジル内服薬を用いた場合の多毛症の発現率は4~93%とされています。最も規模の大きな実験では、発現率15.1%という結果が出ているようです。

こうして見るとかなりバラつきがあるように思われますが、各実験で用いられたミノキシジル内服薬の服用量や、実験に参加した人の年齢性別毛の色などの要因で結果が変わってくるためだと考えられます。

  • 服用量が多いほど多毛症が出やすい
  • 男性より女性のほうが多い(※1)
  • 毛の色が暗い人のほうが多い(※2)

(※1:女性は男性に比べて多毛症に気づきやすい(気にしやすい)ことが要因と考えられます)
(※2:黒髪など毛の色が暗い人は、肌になじみにくいため多毛症に気づきやすいと考えられます)

参考元:Characterization and Management of Adverse Events of Low-Dose Oral Minoxidil Treatment for Alopecia: A Narrative Review – PMC

多毛があらわれやすい場所はどこ?

ミノキシジルの内服で多毛症があらわれやすい部位は、以下の通りです。

多毛症があらわれやすい部位

【第1位】もみあげ(81%)
【第2位】こめかみ(73%)
【第3位】前腕(63%)
【第4位】くちひげ(51%)
【第5位】あごひげ(34%)

参考元:Characterization and Management of Adverse Events of Low-Dose Oral Minoxidil Treatment for Alopecia: A Narrative Review – PMC

これは、ミノキシジル内服薬が頭皮だけでなく全身に作用が及ぶためにあらわれる現象です。
つまり、ミノキシジルの内服薬は頭皮だけでなく顔や腕の血管も拡張してしまい、それらの部位の毛根の成長を促進してしまうため、毛が増えてしまうのです。

多毛が気になるときの対処法

多毛症への対処法

  • ミノエイトの服用量を減らす
  • 剃毛や脱毛で対処する

ミノエイトをはじめとするミノキシジル内服薬は、服用量が増えるほど副作用のリスクが高まるという特徴があります。そのため、服用量を減らす(5mgを服用しているなら2.5mgに減らすなど)ことで対処できる可能性があります。

また、物理的に毛を剃ってしまうか、気になる部位を脱毛するという手段もあります。
脱毛サロンに通ったり、除毛クリームを使ったりといった方法が挙げられます。
(※ただし、除毛クリームの中には顔への使用ができないものもあるため、注意しましょう)

多毛症以外の副作用として起こりやすいのは「頭痛」

多毛症以外であらわれやすい副作用とされているのが頭痛です。

ミノキシジルの持つ血管拡張作用により、頭部の血管が拡張されて周囲を圧迫し、頭痛が発生することがあります。

頭痛が気になるときはロキソニンを飲んでもOK!

ミノエイトの服用で頭痛が出る場合、痛み止めの併用で解消することができます。

市販のロキソニンをはじめ、「NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)」に該当する痛み止めなら、ミノエイトの作用に影響を及ぼすことはないため、安心して使えます。

稀に起こる注意しておきたい副作用

ポイントを挙げる医者ミノエイトの副作用の中でも、特に注意が必要な重篤なものは「⼼嚢液貯留」です。
心臓を覆っている心嚢に液体が貯まり、心臓の機能を低下させてしまうというもので、血液を送り出す機能が著しく低下する「心タンポナーデ」に発展する可能性があるとされています。

心嚢液貯留は、心臓への負担(ストレスや物理的な負荷)が大きすぎる際に発症する疾患ですが、特にミノキシジルの1回あたりの服用量が多い場合に起こりやすいといわれています。

過剰な服用は避け、最少量(2.5mg)から始めることや、不安なら5mgを超えないようにすることを心がけましょう。
また、呼吸困難胸の痛み・圧迫感などがある場合、重篤な症状に進んでいる可能性があるため、違和感があるならすみやかに医療機関を受診しましょう。

どうしても副作用が気になるなら外用薬を使うのもアリ!

冒頭でも説明したように、内服薬のミノキシジルは効果が高い反面、多毛症や頭痛といった副作用が起こりやすかったり、症状が強くあらわれたりすることがあります。
どうしても副作用が気になる場合は、外用薬を検討してみましょう。

とはいえ、「外用薬だって副作用はあるんじゃないの?」「内服薬と外用薬の副作用の具体的な違いは?」と気になる方もいるはず……。
そこで、ミノキシジルの外用薬と内服薬でどの程度の違いがあるのか、実際の比較試験の結果をもとに見てみましょう。

ミノキシジル配合の内服薬外用薬について、各45人の男性に使用させたうえで、それぞれどんな副作用が見られたかという比較試験が行われています。
結果は、以下の通りです。

内服薬外用薬
多毛症22人(49%)11人(25%)
頭痛6人(14%)1人(2%)
頭皮湿疹1人(2%)7人(16%)
初期脱毛4人(9%)7人(16%)

参考元:Oral Minoxidil vs Topical Minoxidil for Male Androgenetic Alopecia|Table 3. Main Adverse Effects

頭皮に重点的な作用を及ぼす外用薬に比べると、錠剤を飲むことで全身に作用を行き渡らせる内服薬のほうが、多毛症や頭痛といった副作用が出やすい結果になりました。
ただし、頭部湿疹や初期脱毛は外用薬の方があらわれやすいという点にも注目する必要があります。
単純に内服薬よりも副作用が起きにくいというわけではなく、頭部にのみ作用する外用タイプだからこそ、頭部関連の症状は外用薬の方が起きる可能性が高いと理解した上で、外用薬を選択しましょう。

ミノエイトの副作用は怖がるより知識を持つことが何より大切

どんな薬を服用するときもそうですが、副作用についての正しい知識を持つことで、どういう対処をすればいいか(中止するか、用量を減らすか、病院に相談するか等)判断しやすくなります。

  • 副作用で起こりやすいのは多毛症や頭痛
  • 多毛症は「ミノエイトの用量を減らす」「脱毛する」などで対処できる
  • 頭痛はロキソニンなどのNSAIDsで対処できる
  • 気を付けるべき重篤な副作用は⼼嚢液貯留←症状があれば病院へ!
  • 副作用が気になるなら外用薬に切り替えることも検討する

上記のポイントを押さえたうえで、適切に使っていきましょう!