ムクミレス錠、副作用が心配?初めての人のためのやさしい副作用ガイド

ムクミレス錠、副作用が心配?初めての人のためのやさしい副作用ガイドむくみ改善の強い味方となるムクミレス錠は、優れた効果を発揮する一方で、いくつか副作用のリスクもあります。
この記事では、ムクミレス錠の安心安全な使用のために、よくある副作用を徹底解説!

どんな副作用がある?頻度とタイプを知る

ムクミレス錠と同じ有効成分(トラセミド)を配合した先発薬ルプラックのデータをもとに、ありがちな副作用の種類発現の頻度などを見てみましょう。

副作用発現頻度(%)症状
低カリウム血症0.93倦怠感や足がつる、食欲不振など。利尿作用によってカリウムの排出が増えることで起きる。
頭痛0.75脱水や電解質のバランスの変化、血圧の変化によるもの
頻尿0.53薬がよく効いている証拠でもあるが、生活に支障が出る場合は調整が必要
浮動性めまい0.43急に立ち上がるとクラッとする。水分が抜けた影響で起こりやすい。
口の乾き0.43利尿作用で体内の水分が出ていくことで、喉や口の中が乾燥する
倦怠感0.43水分や電解質のバランスが崩れることで、一時的に体が重く感じる

参考元:医薬品インタビューフォーム|ルプラック錠

発現頻度が高いものでも1%未満となっているので、過度に不安になりすぎる必要はありません。
用法を守って服用すれば、副作用のリスクはごくわずかです。

ちなみに、低カリウム血症はムクミレス錠を含む「ループ利尿剤」に共通した副作用ですが、数あるループ利尿剤の中でも、ムクミレス錠は低カリウム血症のリスクが低い部類に含まれます。

そもそも低カリウム血症が起こるのは、ループ利尿剤の作用によって体内の余分な水分が排出される際、同時にカリウムも排出されてしまうためです。
しかし、ムクミレス錠の有効成分であるトラセミドは、カリウムの体外への排出を抑える「カリウム保持性」という性質を持っているため、低カリウム血症を起こしにくいのです。

季節で違う?副作用が出やすくなる時期がある

実は、季節によって副作用がより出やすくなることがあります。
特に真夏や真冬は要注意です。

夏に注意しなければいけないポイントは脱水

夏場は、ただでさえ汗で水分を失う機会が多いため、ムクミレス錠を服用していることで過度に水分が失われ、脱水症状筋肉のけいれんが起こりやすくなります。
そのため、ムクミレス錠を服用する時は普段よりも積極的に水分・塩分補給をすることが大切です。

冬でも気を付けなければいけないポイントがある!

冬場もまた、脱水には注意する必要があります。

寒さでトイレが近くなるので尿量が増える
暖房機器の使用で脱水を引き起こしてしまう

そのため、水分補給をしっかり行うことは忘れないようにしましょう。

副作用が出やすい人とは?

  • 高齢の方…体内の水分量が少ないため、ふらつきや脱水が起こりやすい
  • 腎臓や肝臓に持病がある方…薬が体に長く残るため、副作用が出やすい
  • 他の薬を服用中の方…薬の相互作用によって体に負担がかかることも

上記に該当する方は、より副作用が出やすい傾向にあります。

ムクミレス錠の副作用の正体を知って、安心して使おう

ここまで紹介してきたムクミレス錠の副作用に関するポイントがこちらです。

  • いずれの副作用も発現頻度は低め(1%未満)
  • カリウム保持性が高いため、他のループ利尿剤に比べて低カリウム血症のリスクが低い
  • 季節や体調でも副作用の出やすさが変わる

副作用を完全に防ぐことはできませんが、「どんな症状が起きやすいか」を知っておくことで、ムクミレス錠をもっと安心して使えるようになります。
ぜひ今回の記事を参考にしてみてください!