デュタプロスの副作用を徹底解説!EDや初期脱毛の影響とは?

デュタプロスの副作用を徹底解説!EDや初期脱毛の影響とは?AGAの改善に使用されるデュタプロス(有効成分:デュタステリド)ですが、副作用のリスクはゼロではありません。
こちらのページではそんなデュタプロスの副作用に焦点を当てて紹介します。

 

デュタプロスの副作用とは?

初期脱毛デュタプロスも医薬品のひとつであるため副作用のリスクは当然あります。
特に、デュタプロスは男性ホルモンがDHTになるのを抑える作用を持つ薬であることから、男性ホルモンに関連する副作用が多いという特徴があります。

 

初期脱毛は効果の証拠!

デュタプロスの服用開始後、最初の数週間から数か月の間に初期脱毛が見られることがありますが、これは副作用ではありません。
初期脱毛の存在を知らない方からすると、薄毛を改善するための薬なのに抜け毛が増えることで副作用と感じてしまいますが、これはヘアサイクルが正常に戻る過程で、一時的に抜け毛が増える現象です。
そのため、初期脱毛はデュタプロスの効果があらわれていることの証明となっているため、安心して服用を続けましょう。
 

 

副作用が起こる確率と割合

デュタプロスの副作用発生率には個人差があります。
実際にデュタステリド0.1mgを用いた臨床試験の結果では、評価症例数188例に対して副作用がみられたのは39例で副作用の発現率は21%です。

参考元:ザガーロ_インタビューフォーム

 

軽度な副作用 – 日常生活に影響を与える可能性がある症状

デュタプロスを服用した時にあらわれる副作用にはさまざまな種類があります。
まずは軽度な副作用の中でも代表的なものについて、いくつか紹介します。

 

ED(勃起不全)と性欲減退

デュタプロスの副作用の中でも特に多いのがEDや性欲減退です。
これらの副作用はデュタプロスがDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制することであらわれます。
DHTはAGAの原因でもありますが、一方で性欲を高めたり勃起機能を高める作用があります。
そのため、デュタプロスによってDHTの生成が抑制されると、性欲減退やEDを引き起こしてしまう可能性があります。
また、EDや性欲減退ほどではありませんが、射精障害があらわれることもあります。

 

胸の膨らみ・胸の痛み

デュタプロスを服用したことで、DHTの生成が抑制されると相対的に女性ホルモンの量が増えてしまうことがあります。
その結果、胸の膨らみが目立ったり(女性化乳房)、乳房痛(胸の痛み)の症状があらわれることがあります。

 

胸焼け・その他の消化器系への影響

デュタプロスでの服用で胸焼けの副作用があらわれることはないと考えられます。
臨床試験でもそうした副作用が出たという報告はないため、胸焼けの症状が出た場合には別の原因が考えられます。
胸やけのような消化器系への影響としては他に、腹部不快感や腹痛、下痢などが報告されています。

 

うつ病のリスク

デュタプロスの副作用には抑うつに関する報告もあります。
これはデュタプロスが男性ホルモンに作用することでホルモンバランスに変化があらわれるためだと考えられています。
抑うつの副作用は発現頻度1%未満と限りなく低いですが、念のため注意しておきましょう。

 

めまいや眠気

デュタプロスの副作用として、ふわふわと浮いたような感覚のめまいである浮動性めまいの報告はありますが、眠気の報告はありません。
浮動性めまいは発現率が頻度不明の極めて稀な副作用ですが、運転中などのタイミングで発生してしまうと非常に危険なので注意しておく必要があります。
また、眠気は副作用としての報告はないものの、デュタプロスが男性ホルモンに作用することであらわれる可能性があります。

 

血圧低下の可能性

デュタプロスの副作用で血圧が低下することはありません。
これはデュタプロスが血管などに対して作用する薬ではないためです。
そのため、血圧が高かったり低かったりする方でも基本的には安心してお使いいただけます。
ちなみに、同じAGA治療薬であるミノキシジルは血圧を下げる作用があるため、ミノキシジルと併用する場合には注意する必要があります。

 

倦怠感は危険

頻度不明の発現率で倦怠感の副作用があらわれる場合があります。
発現頻度自体は極めて低いですが、重篤な副作用の症状である可能性があります。
デュタプロスの重篤な副作用のうち、特に肝機能障害において倦怠感があらわれることがあります。
倦怠感の正体が肝機能障害の症状の可能性があるため、速やかに医師に相談してください。

 

体臭の変化

デュタプロスを服用してDHTが減少すると、皮脂の分泌が抑制されます。
皮脂は体臭の原因になるため、皮脂の分泌が減少することによって、体臭が軽減されることがあります。
そのため、デュタプロスの服用による体臭の変化は副作用ではなく、良い効果といえます。

 

重篤な副作用 – すぐに医師に相談すべき症状

診察デュタプロスの重篤な副作用として報告されているのが肝機能障害や黄疸です。
これは、デュタステリドが肝臓で代謝される薬のため、腎機能への影響はありません。
肝機能障害は肝硬変、肝不全、肝がんといった命に関わる重大な合併症を引き起こす可能性があるので要注意です。
肝機能障害は初期段階ではほとんど症状はないですが、進行することで倦怠感などがあらわれるようになるため、デュタプロスを継続して使用している時に倦怠感があらわれるようになった場合には注意しましょう。

 

まとめ|デュタプロスの副作用を理解し、安全に服用するために

ここまで紹介してきたデュタプロスのさまざまな副作用のまとめがこちら。

  • 初期脱毛は副作用ではない
  • 副作用の発現率は21%ほど
  • 最も多い副作用は性欲減退とED

デュタプロスの副作用はさまざまな種類がありますが、副作用があらわれる可能性自体はそこまで高くありません。
また、あらわれる副作用はさまざまですが、その中でも多いのが性欲減退やEDといった性機能に関するものが多いです。
しかし、重篤な副作用である肝機能障害があらわれる可能性もゼロではないため注意しましょう。