バリフの注意点|今後バリフの服用を考えている方へ
バリフ(レビトラジェネリック)を使用する際に注意しておきたい点について解説します。
この記事ではバリフを服用する際に注意しておきたいことを以下のポイントに分けて説明します。
- バリフを服用することができない人
- バリフと併用することができない薬(併用禁忌薬)
- バリフとの併用に注意が必要な薬(併用注意薬)
- バリフに関するその他の注意点
注意点をしっかり理解してバリフを使用するようにしてください!
目次 [表示]
1.バリフを服用することができない人
まずはバリフを服用することができない人の一覧をご覧ください。
服用禁止
- 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある方
- 硝酸剤あるいは一酸化窒素供与剤を投与されている方
- クラスIA又はクラスIIIの抗不整脈薬やリオシグアト、CYP3A4を阻害する薬剤を服用されている方
- 心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる方
- 先天性のQT延長症候群の方
- バルデナフィルに対して過敏症の既往歴のある患者
- 重度の肝障害や血液透析が必要な腎障害のある方
- 低血圧又は治療による管理がなされていない高血圧や不安定狭心症の方
- 網膜色素変性症の方
これらの他、バリフは男性のED治療に使用する薬であるため、女性の服用は禁止されています。
そして未成年の服用も禁止されています。(既婚者を除く)
これは未成年に対する臨床試験が行われていないことが理由です。
特に、狭心症の治療などで硝酸剤を服用している方は急激な血液低下による死亡事故につながる可能性があるため、厳守してください。
また使用したことでアレルギー症状があらわれた方も使用しないようにしてください。
糖尿病でもバリフを使うことはできる?
糖尿病であってもバリフを服用することは可能です。
実際、糖尿病患者に対してバリフの有効成分であるバルデナフィルを用いた研究で、有効性が発揮できたという結果がでています。
ただし、糖尿病やそれに伴う合併症を治療している場合、治療薬によっては併用できない薬や併用に注意しなければならない薬が処方されている可能性があるため、必ず医師に相談してから服用してください。
2.バリフと併用することができない薬(併用禁忌薬)
バリフとの併用ができない薬(併用禁忌薬)に関して、まずは以下の表をご覧ください。
薬剤名 | 臨床症状 |
---|---|
硝酸剤及びNO供与剤 (ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等) | 併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を下降させることがある。 |
リオシグアト(アデムパス) | 症候性低血圧を起こすことがある。 |
CYP3A4を阻害する薬剤(リトナビル) | 本剤のAUC0-24が49倍に増加し、Cmaxが13倍に上昇し、半減期が10倍に延長するとの報告がある。 |
アタザナビル(レイアタッツ) ホスアンプレナビル(レクシヴァ) ロピナビル・リトナビル(カレトラ) ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッド) ダルナビルを含有する製剤(プリジスタ、プレジコビックス、シムツーザ) | 本剤の血漿中濃度が上昇し、半減期が延長するおそれがある。 |
ケトコナゾール(外用剤を除く) イトラコナゾール(イトリゾール) | 本剤のAUCが10倍に増加し、Cmaxが4倍に上昇するとの報告がある。 |
エンシトレルビル(ゾコーバ) | 本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 |
コビシスタットを含有する製剤(スタリビルド、ゲンボイヤ、プレジコビックス、シムツーザ) | 本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 |
クラスIA抗不整脈薬 キニジン、プロカインアミド(アミサリン)、ジソピラミド(リスモダン(経口剤))、シベンゾリン(シベノール)、ピルメノール(ピメノール) | 本剤の心臓伝導系への影響を検討する臨床薬理試験において本剤投与によるQTc延長がみられている。 |
クラスIII抗不整脈薬 アミオダロン(アンカロン(経口剤))、ソタロール(ソタコール) | 本剤の心臓伝導系への影響を検討する臨床薬理試験において本剤投与によるQTc延長がみられている。 |
引用元:医療用医薬品:バルデナフィル
これらに当てはまる医薬品を服用している方は使用することができません。
現在、治療中の疾患があって服用中の薬がある場合は、必ず医師に確認してください。
3.バリフとの併用に注意が必要な薬(併用注意薬)
次に、バリフと併用する際には注意が必要な薬について説明します。
こちらも、まずは以下の表をご覧ください。
薬剤名 | 臨床症状 |
---|---|
CYP3A4を阻害する薬剤 マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン等) | エリスロマイシンで、本剤のAUCが4倍に増加し、Cmaxが3倍に上昇するとの報告がある。 |
ビカルタミド | 本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 |
CYP3A4を誘導する薬剤 リファンピシン等 | 本剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。 |
カルペリチド | 併用により、降圧作用が増強するおそれがある。 |
α遮断薬(テラゾシン、タムスロシン等) | 併用により、症候性低血圧があらわれるおそれがあるので、α遮断薬と併用する場合には、α遮断薬との投与間隔を考慮すること |
引用元:医療用医薬品:バルデナフィル
このような医薬品との併用に関しては禁止ではありませんが注意が必要です。
併用禁忌薬同様に、これらの医薬品との併用をする前に必ず医師に相談してください。
降圧剤を服用している場合はバリフを併用できない?
高血圧の治療をしている方の多くが降圧剤を服用していると思います。
結論から言えば、降圧剤とED治療薬の併用には注意が必要です。
そのため、降圧剤を服用している場合は必ず医師の指導のもとでED治療薬を処方してもらうようにしましょう。
風邪薬とバリフは併用することができる?
風邪薬とバリフ(レビトラジェネリック)が併用できないという噂を聞いたことがあるかもしれませんが、決してそういうわけではありません。
一般的な風邪薬(総合感冒薬や咳止め、去痰薬、うがい薬など)とバリフを併用することは可能です。
ただし、バリフの副作用として生じる発汗などの症状を緩和する目的で風邪薬を併用することはやめてください。
バリフと頭痛薬は併用することはできる?
ロキソニン(ロキソプロフェン)や、イブプロフェン、アセトアミノフェンなどが配合された頭痛薬とバリフを併用することは可能です。
特にバリフの副作用として頭痛が起きてしまう場合に併用される方が多いと思いますが、問題なく併用することができるので安心してください。
4.バリフに関するその他の注意点
バリフを服用できない方や、バリフの併用禁忌薬や併用注意薬について紹介しました。
ここからは、バリフに関するよくある質問をもとに紹介します。
妊活中にバリフを服用しても問題ない?
妊活中にED治療薬を服用する方も多くいらっしゃいます。
現在、バイアグラとシアリスに関しては保険適用で処方してもらうことができます。
しかし、レビトラやそのジェネリックであるバリフに関しては処方してもらうことができないため、妊活に影響がないか、胎児に影響がないかという点が気になっている方も多いと思います。
もちろんバリフを妊活中に服用しても問題はありません。
現在のところバリフ(バルデナフィル)が胎児に対して影響を与えたという研究結果は出ていないので、安心してください。
バリフでアンチエイジングができるってホント?
バリフなどのED治療薬がアンチエイジングに効果的であるという噂を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。
しかし、アンチエイジングに効果があるかどうかは今のところ分かっていません。
確かにED治療薬を服用したアンチエイジングに関する研究は複数行われていて、一定の結果が出ているとは言われていますが、現在のところ添付文書に薬効としてアンチエイジング効果があるとは記載されていません。
アンチエイジングに関しては現状「期待できる」という程度なので、アンチエイジングを目的として購入することは控えてください。
バリフには偽物があるってホント?
バリフには偽物があるという噂がありますが、残念ながらこれに関しては本当です。
特にED治療効果を発揮しないものや、バルデナフィル以外の成分が配合された粗悪品があります。
しかし、本物のバリフか偽物のバリフかを見分ける明確な方法はありません。
バリフを購入するサイトで「メーカー正規品を取り扱っているかどうか」「第三者機関の調査を受けているか」「あまりにも他社より安い金額で販売されていないか」といったことを、ひとつの基準として確認することはできますが、それでも確実に見分けることはできません。