レボフロックスの副作用と吐き気止めの併用は大丈夫? 胃の不調や倦怠感への対策を解説!
レボフロックスには悪心(吐き気)や胸やけ、嘔吐など消化器系の副作用がいくつか報告されています。
そこで気になるのは、「すでにレボフロックスを飲んでるのに、さらに吐き気止めの薬を飲んでも大丈夫?」ということでしょう。
レボフロックスの消化器系の副作用がつらいとき、吐き気止めを併用してもいいのでしょうか?
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レボフロックスを服用すると吐き気や嘔吐が起こる?
レボフロックスを服用すると、吐き気や嘔吐が起こる可能性があります。
有効成分レボフロキサシンを使った医薬品の国内第III相試験の結果、152例中、12例の悪心(吐き気)、8例の嘔吐が見られたとされています。
確率的にはそれぞれ7.9%、5.3%となっており、注意が必要です。
参考元:広範囲経口抗菌製剤
レボフロックスで吐き気が出るのはなぜ?
レボフロックスの副作用として吐き気が起きるのは、腸内細菌が減少してしまうためです。
有効成分レボフロキサシンが、病原体だけでなく腸内環境を整える有益な腸内細菌まで攻撃してしまい、結果的に吐き気が出ます。
ちなみに、この現象は吐き気だけでなく便秘や下痢などの原因にもなります。
胸やけやムカムカが起こる場合も
嘔吐を催すほどではないものの、胸やけやムカムカといった症状があらわれる場合もあります。
吐き気と同様、腸内細菌の減少によって腸内環境のバランスが崩れることが原因です。
倦怠感の関係を知ろう
レボフロックスを服用すると、倦怠感があらわれる可能性もあります。
「発現頻度不明」とされていますが、重篤な副作用の黄疸や無顆粒球症の初期症状である可能性もあるため、注意が必要です。
倦怠感があらわれた場合は、速やかに医療機関を受診して診察を受けましょう。
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レボフロックスと吐き気止めの併用は大丈夫?
レボフロックスは、吐き気止めと併用することができます!
有効成分レボフロキサシンは、アルミニウムやマグネシウムを含む制酸薬(胃薬)との併用に注意すべきとされていますが、逆にいえば、アルミニウムやマグネシウムを含まない吐き気止めなら問題ありません。
併用できる市販薬はいくつかあるので、成分をチェックして使ってみましょう。
また、不安な場合は医師に相談してアドバイスを受けるのがおすすめです。
胃痛や腹痛があるときの適切な対処法
レボフロックスの服用によって胃痛・腹痛があらわれることもあります。
このような場合は、胃薬を併用することで対処できます。
ただし、アルミニウムやマグネシウムを含む胃薬とレボフロックスを併用することはできません(レボフロックスの効果が弱まる可能性があるため、要注意です)。
そのため、胃薬を使用する場合は成分をしっかりチェックすることが欠かせません。
まとめ|レボフロックスの副作用を和らげるためにできること
レボフロックスと副作用との関係や、対処法について解説してきましたが、ポイントをまとめてみましょう。
- レボフロックスの吐き気や嘔吐はあらわれやすい副作用
- レボフロックスは吐き気止めや胃薬との併用が可能
- 倦怠感は重篤な副作用の前触れである可能性がある
レボフロックスの副作用として吐き気や嘔吐、胃痛などの症状が見られるのは、有効成分レボフロキサシンにより、腸内細菌のバランスが変わってしまうためです。
また、吐き気止めや胃薬を併用できますが、併用に注意すべき成分もあるため要確認です。
その他、発現頻度は不明ですが倦怠感も副作用のひとつであり、黄疸や無顆粒球症の初期症状である可能性があるため、十分に注意が必要です。