タクロムス

【重症筋無力症、ループス腎炎】
1日1回、3mgを夕食後に服用します。

【関節リウマチ】
1日1回、3mgを夕食後に服用します。
なお、高齢者には1.5mgを1日1回夕食後経口服用から開始し、症状により1日1回3mgまで増量できます。

【潰瘍性大腸炎】
初期には1日2回（朝食後及び夕食後）、1回0.025mg/kgを服用します。
その後2週間は目標血中トラフ濃度を10～15ng/mLとして、血中トラフ濃度をモニタリングしながら服用量を調節します。
服用開始後2週以降は、目標血中トラフ濃度を5～10ng/mLとし服用量を調節します。

【多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎】
初期には1日2回（朝食後及び夕食後）、1回0.0375mg/kgを服用します。
その後は目標血中トラフ濃度を5～10ng/mLとし、血中トラフ濃度をモニタリングしながら服用量を調節します。

【腎移植】
初期には1日2回、1回0.15mg/kgを服用し、その後は徐々に減量します。
維持量は1回0.06mg/kg、1日2回の服用が標準ですが、症状に応じて適宜増減します。

【肝移植】
初期には1日2回、1回0.15mg/kgを服用し、その後は徐々に減量します。
維持量は1回0.10mg/kg、1日2回の服用が標準ですが、症状に応じて適宜増減します。

【心移植】
初期には1日2回、1回0.03～0.15mg/kgを服用し、その後は徐々に減量します。
また、拒絶反応発現後に本剤の服用を開始する場合には、1日2回、1回0.075～0.15mg/kgを服用します。
その後は症状に応じて適宜増減し、状態が安定した後は徐々に減量して有効最少量を維持します。

【肺移植】
初期には1日2回、1回0.05～0.15mg/kgを服用し、その後は症状に応じて適宜増減します。
安定した状態が得られた後には、徐々に減量して有効最少量を維持します。

【膵移植】
初期には1日2回、1回0.15mg/kgを服用し、その後は徐々に減量して有効最少量を維持します。

【小腸移植】
初期には1日2回、1回0.15mg/kgを服用し、その後は徐々に減量して有効最少量を維持します。

【骨髄移植】
移植1日前より1日2回、1回0.06mg/kgを服用します。
移植初期には1日2回、1回0.06mg/kgを服用し、その後は徐々に減量します。
また、移植片対宿主病発現後に本剤の服用を開始する場合には、1日2回1回0.15mg/kgを服用します。なお、症状に応じて適宜増減します。

なお、上記各移植においては、本剤の経口服用時の吸収は一定していません。
そのため、状況に応じて服用量を調節します。
特に移植直後あるいは服用開始直後は頻回に血中濃度測定を行うことが望ましいとされています。なお、血中トラフ濃度が20ng/mLを超える期間が長い場合、副作用が発現しやすくなるので注意してください。

本剤成分に対して過敏症の既往歴がある方は使用できません。
妊娠中（可能性含む）や授乳中の方は事前に医師へお伝え下さい。
ウイルス性肝炎、感染症を合併している方は注意が必要です。
腎臓病、肝臓病、間質性肝炎のある方は慎重に使用する必要があります。
シクロスポリン、ボセンタン、カリウム保持性利尿薬とは併用できません。
生ワクチンの接種はお控えください。
カルシウム拮抗薬、マクロライド系抗生物質、アゾール系抗真菌薬などは併用に注意が必要です。
ほかにも相互作用を起こしやすい薬が多数あるため、服用中の薬がある場合には医師へお伝え下さい。
グレープフルーツジュースやセイヨウオトギリソウの摂取は控えてください。
効果や副作用を確かめるため、定期的に検査を受けてください。
大量服用中は感染症にかかりやすいため、外出時は感染症対策を行なってください。

※用法・用量、注意点、副作用などに関しては一般的な薬剤情報を訳したものです。服用・使用前は医師などの専門家に相談した上で必ず用法用量に従って頂ますようお願い致します。
また、服用や使用に関しては全て自己責任となりココロ薬局では一切の責任を負いかねます。

血圧の上昇や振戦、頭痛、ほてりなどの症状が起こりやしです。
また、腎臓が悪い方や大量服用中は腎障害を起こしやすいです。
上記のような軽度な副作用は自然と改善しますが、長期に渡って改善しない場合は医療機関を受診してください。

また、間質性肺炎が重篤な副作用として報告されているため、症状があらわれた場合には速やかに医療機関を受診するようにしてください。

服用方法や副作用・併用禁忌・注意のご説明には、商品の説明書の他に、次のサイトを参考にしています。
タクロリムス（内用）