デュララスト

平均的には射精までの時間が約2〜3倍にのびると報告されています。臨床試験では服用前が平均1分未満だった人が、服用後に3分前後までのびたという結果もあります。すべての人に同じ効果が出るわけではありませんが、パートナーとの満足度や自己コントロール感の改善につながることが多いです。

ダポキセチンは脳内のセロトニン濃度を一時的に高めることで、射精反射を抑える働きがあります。性的刺激が脊髄や脳へ伝わる過程をゆるやかにし、結果的に射精までの時間がのびる仕組みです。即効性があり、性行為の1〜3時間前に服用することで効果を発揮します。

正しく服用すれば、初回から効果を実感できる人も多いです。特に射精までの時間の変化はわかりやすく、臨床試験でも1回目から平均で2分以上の延長が見られました。ただし、緊張や焦りが強すぎると効果を実感しにくいこともあるため、環境や心の準備も重要です。

この薬は射精を完全に止めるわけではなく、「自分でコントロールしやすくなる」ようサポートするものです。過剰に我慢するような不自然な感覚にはなりにくく、むしろ行為全体の満足度が上がると感じる人が多いです。自然なリズムを取り戻す手助けとして使われています。

毎日服用する必要はありません。この薬は性行為のあるときにだけ1錠を飲む「必要時服用型」の薬で、決まった時間に毎日飲むものではありません。毎日飲んでも効果が高まるわけではなく、むしろ副作用のリスクが上がることがあります。予定に合わせて使用することで、安全に効果を得られます。

アルコールとの併用は避けたほうが安全です。ダポキセチンは眠気やふらつきを引き起こすことがあり、アルコールと一緒に摂取するとこれらの副作用が強く出る恐れがあります。お酒を飲んだ日は服用を控えるか、時間を空けてから使用するのが望ましいです。

性行為の1〜3時間前に服用するのが効果的です。ダポキセチンは即効性があり、服用後1時間ほどで血中濃度が最大になるため、このタイミングで飲むと早漏改善が最も高まります。早すぎたり直前すぎると効果が不十分になる可能性があるので注意が必要です。

基本的には問題ありません。ただしサプリメントの成分によっては吸収や作用に影響を与える可能性はあります。特に抗うつ薬や神経系に作用するサプリメントとは注意が必要です。

眠気、ふらつき、吐き気、頭痛などが代表的な副作用です。これらは比較的よく見られますが、ほとんどは一時的で自然におさまることが多いです。ただし、立ちくらみや集中力の低下が起きる場合もあるため、服用後は運転や高所作業などは控えて、安全を確保したうえで使用してください。

ダポキセチンは、MAO阻害薬やSSRIなどの抗うつ薬、トリプタン系片頭痛薬、強い眠気を伴う薬などとの併用に注意が必要です。セロトニン症候群のリスクや中枢神経への影響が強まる可能性があります。服用中の薬やサプリがある場合は、自己判断せず必ず医師や薬剤師に相談してください。

65歳以上の方では薬の代謝が遅くなり、副作用が強く出やすくなることがあります。特にふらつきや転倒リスクが高まるため、原則として使用は慎重に判断されます。高齢者が使用を希望する場合は、必ず医師と相談し、必要に応じて用量の調整や他の治療法の検討が必要です。

運転や集中力を要する作業は避けてください。服用後は眠気や注意力の低下、軽いふらつきが出ることがあるためです。特に初めて使う場合や体調が万全でないときは、想定以上に副作用が出ることがあります。安全のため、服用後は予定を空けておくのが理想です。