エピトピッククリーム

炎症が強いアトピー性皮膚炎にも使用されることがあります。ただし症状に応じて使用する治療薬の強さや使用期間を適切に判断する必要があるため、そうした判断は医師に相談するようにしましょう。

一般的な軽度の火傷には推奨されません。火傷の治療は感染防止や適切な湿潤療法が優先されます​。そのため、エピトピッククリームを火傷の治療に用いることは避けるようにしてください。

クリームは浸透性が高く、べたつきにくいのが特徴です。そのため、軟膏タイプと比べて湿潤した患部や顔面への使用に適していると考えられます。逆に軟膏タイプは乾燥している部位への塗布に向いています​。

エピトピッククリームは全身副作用が出にくい工夫がされています。そのため、全身副作用が心配といった方でもこちらであれば比較的安心してお使いいただけるようになっています。

洗顔や入浴後など、皮膚が清潔な状態のときが効果的です。皮膚の清潔さによって効果にも影響が出てくる可能性があるため、できる限り入浴後などの清潔な状態で使用するようにしてください。

強く擦り込む必要はありません。優しく薄くのばす程度で十分効果を発揮します​。逆に強く塗りこんでしまうと、塗り込む動作が摩擦となって皮膚のかゆみなどを引き起こす可能性があるため注意してください。

密封療法は自己判断で行わないでください。密封療法は感染リスクを高めてしまうことがあるため、自己判断で行うことで症状がさらに悪化してしまう可能性があるんで、医師の指示がある場合を除いてしないようにしてください。

皮膚が薄い部位では副作用リスクが高まるため、使用は慎重に判断されます。わきやデリケートゾーンの症状が気になるような場合は、事前に医師に相談するようにしてください。

長期・広範囲使用により、皮膚の菲薄化（うすくなる）、緑内障や白内障など重篤な副作用リスクが高まります​。副作用の中には重篤な症状もあるので、副作用症状が出た場合には医療機関で相談するようにしてください。

他の外用薬を併用する場合は、塗布する順番やタイミングを適切に把握する必要があります。使用する薬などによって順序がかわるので、他の外用薬を使用する場合は事前に専門家の指示を仰ぐようにしてください。

保湿剤と併用して皮膚バリアを保護するようにしましょう。塗布部の刺激を避けるように優しいスキンケアが基本となっていますので、それに応じた方法でのケアをするようにしてください。

強い炎症が落ち着いたら弱いステロイドに切り替える、塗布量を守る、適切な期間で使用するといったことが有効です。ステロイドには強さがあるので、症状に応じた強さを使うことがとても大切です。