ゼニカル

食事などで摂取した脂肪のおよそ3割をカットすることができるとされています。ただし、ゼニカルでカットできるのは食事で摂取した脂肪分だけである点には注意してください。

ゼニカルは食事の脂肪分の吸収をカットすることが可能でありますが、基本的には運動療法や食事療法などを並行して行うことが推奨されています。そのため、ゼニカルの服用だけで痩せるというのは余り現実的ではありません。

体重減少効果により、肥満に伴う2型糖尿病発症リスクを低減する可能性が示されています。ですが、糖質の吸収を抑えたり、インスリンの分泌を促したりといった直接的な作用はない点には注意しておく必要があります。

1年以上の長期使用でも体重減少効果が持続することが臨床試験で確認されており、体重管理に有効とされています。そのため、長期間使用しても問題はないといえます。

ゼニカルは食事の脂質をカットする抗肥満薬です。そのため、脂質があまりない食事の前に服用しても思うような効果を得ることができない場合があります。

ゼニカルは基本的には朝昼晩の食前～食後1時間までに服用し、1日3錠までの服用とされています。間食をとった場合も服用すると1日4錠になってしまう可能性もあるため服用する必要はありません。

高脂肪の食事を摂取する場合、オルリスタットの効果が強く現れ副作用リスクが高まるため、脂肪摂取量にも配慮することが推奨されています。

ゼニカルは水かぬるま湯で服用することが基本であり、ジュースや炭酸飲料などでの服用は推奨されていません。

レボチロキシンを併用するとレボチロキシンの吸収が低下し、甲状腺機能低下症のリスクがあるため、併用には注意が必要です。他にも併用に気を付けなければならない薬があるため注意が必要です。

食後1時間以内であれば、ゼニカルを服用することができます。ただし添付文書では食事前や食事中の服用が指示されているため、基本的には食前や食事中に服用するようにしてください。

継続して服用することで体内に吸収されなかった脂肪分（油）が無意識に排出されてしまう可能性があります。そのため、ゼニカルを継続して服用する場合はナプキンなどを活用して油の排出に注意する必要があります。

ゼニカル服用中に胃の不快感や腹部膨満感が現れることがあり、食事内容を調整することで軽減できる場合があります。