淋病の検査はどこで受けられる?検査方法や費用についても解説

淋病の検査はどこで受けられる?検査方法や費用についても解説淋病は感染力が強く、羅患者が多い性感染症のひとつです。

そのため「もしかしたら自分も」と心配になる人もいるでしょう。

また、淋病は性器だけでなくのどや肛門、目などにも感染が広がります。

早期に治療して症状を改善したり、新たな感染を抑えるためにも、感染部位ごとの症状や検査を受けられる機関を把握しおいたほうがよいでしょう。

 

この記事では、感染部位ごとの淋病の症状や淋病検査が受けられる機関などについて解説します。

淋病の検査・治療にかかる費用についても解説しているため、淋病に感染している可能性がある人は参考にしてください。

 

感染部位ごとの淋病の症状

淋病は性器だけでなく、のど、肛門、目など体のさまざまな部位で症状があらわれることがあります。

まずは、淋病の感染部位ごとの主な症状について確認しましょう。

 

【男性】淋病により性器にあらわれる症状

男性が淋病に感染した場合、主に尿道に症状があらわれます。

初期の症状は、尿道に違和感やかゆみがあったり、排尿時に激しい痛みが走ったりなどです。

また、尿道口から黄白色の濃いドロっとした膿が出てくるのも特徴的な症状です。

 

放置した場合、症状が進行し、精巣上体(副睾丸の一部)や精のうなどの生殖器官まで感染が広がる可能性があります。

精巣上体に炎症が起これば、陰のうが腫れ上がり激痛が走るようになるため歩行すら困難になる場合も。

さらに精のうまで感染が及べば、下腹部痛や頻尿、血尿、発熱などの症状も出るようになります。

 

一方で、淋病に感染しているにもかかわらず、自覚症状がほとんどないケースもあります。

症状に気づかず、淋病を放置してしまうと男性不妊の原因にもなってしまうため、非常に危険です。

症状の有無に関わらず、感染が疑われる場合は速やかに医療機関で検査を受けましょう。

参考元:淋菌

 

【女性】淋病により性器にあらわれる症状

女性の場合、淋病の初期症状はわかりにくいケースが多くなっています。

感染しても無症状、もしくは軽いおりものの変化程度で気づかない人が大半です。

しかし、そのまま放置すれば次第に症状は進行します。

 

まずは子宮頸管に感染し、おりものの異常や違和感があらわれます。

その後、感染が拡大し、骨盤内に炎症を起こし、下腹部痛に見舞われるようになるでしょう。

さらに進むと、激しい腹痛を伴う急性腹症を引き起こす可能性もあります。

 

最終的には、卵管や卵巣、腹膜、肝臓の周りまで感染が及びます。

この骨盤内炎症性疾患と呼ばれる状態になれば、不妊になる可能性がある危険な状態です。

 

妊婦の場合は特に注意が必要で、感染すれば流産や骨盤内感染症、早産、前期破水のリスクもあります。

そのため、症状の有無に限らず、淋病に感染している可能性がある場合は、すぐに産婦人科を受診しましょう。

 

淋病によりのどにあらわれる症状

オーラルセックスを通じて、淋菌がのどの粘膜に感染することもあります。

のどに感染した場合、咽頭炎(のどの炎症)を引き起こし、のどの痛みや腫れ、飲み込みづらさ、咳、発熱などの症状があらわれる可能性があります。

これらは風邪の症状と似ているため、淋病と判断することが難しいという点が特徴です。

 

のどに感染する淋病も症状がはっきりしないケースが多いです。

自覚症状がなければ、無意識のうちに感染を広げてしまうリスクが高まります。

実際、性器に淋病の感染がある人の約10~30% がのどにも菌を保有しているといわれています。

 

さらに、のどの淋菌は性器の菌よりも排除が難しいです。

適切な治療を受けないと、のどからなかなか菌が取れなくなってしまいます。

自覚症状がなくても、淋病の疑いがあれば、のどの検査も受けましょう。

参考元:淋菌

 

淋病により肛門にあらわれる症状

アナルセックスにより直腸の粘膜に淋菌が感染した場合、肛門周りにさまざまな症状があらわれる可能性があります。

代表的な症状は、肛門のかゆみや不快感、肛門性交時の痛みです。

さらに症状が進行すれば、下痢や血便、膿・粘液が混じった排泄物が出るようになったり、腹部に痛みを伴ったりすることもあるでしょう。

 

一方、感染していながら肛門周りに一切症状がない無症状感染のケースもあります。

自覚症状がなければ、気づかないうちに感染が広がって重症化してしまう可能性があるので、排泄時のわずかな異常でも見過ごさないようにして早めに専門医の診察を受けることが賢明です。

 

無症状であっても感染している可能性は否定できません。

定期的な検査を受けるといった、常に注意する必要があるでしょう。

淋菌による肛門周りの炎症を放置した場合、徐々に症状が悪化する傾向にあります。

 

淋病により目にあらわれる症状

手指などに付着した淋菌が目に入ったら淋菌性結膜炎を引き起こす可能性があります。

この疾患の症状は目立ち、感染から1~2日で、目の白い部分(結膜)が真っ赤に充血し、まぶたが腫れ上がってきます。

さらにクリーム状の黄色い目やにが絶え間なく出るようになるのが特徴的な症状です。

 

重症化すれば、黒子(角膜)にまで感染が広がり、ただれて潰瘍を形成する可能性もあります。

最悪の場合、角膜に穴が開くことで失明に至ってしまう可能性があることから、非常に危険な状態といえます。

目に何らかの異常があれば、すぐさま眼科を受診しましょう。

参考元:淋病性結膜炎

 

淋病の検査はどこで受けられる?

淋病の検査は、症状があらわれた体の部位に応じて、複数の医療機関で受けることが推奨されます。

ここでは、それぞれの科での検査方法について見ていきましょう。

 

性病科

淋病をはじめとした性感染症の症状がある場合は性病科(性感染症内科)を受診するのが一般的です。

性病科は性器だけでなく、のどや肛門の検査まで性感染症全般を専門的に扱っており、男女を問わず、どのような症状でも診察対象となります。

 

性病科の医師は性病に関する知識が豊富なため、的確な診断と治療を期待できるでしょう。

 

泌尿器科

泌尿器科は、主に男性の尿路系や生殖器系の病気を診療する科です。

性器に異常を感じた場合、男性なら泌尿器科の受診を検討するとよいでしょう。

ただし、女性の性感染症に関しては、対応できない医療機関もあるため注意が必要です。

 

泌尿器科の医師は、男性の生殖器に関する知識が豊富で、適切な治療を受けられるでしょう。

しかし、性感染症全般については性病科のほうが専門性は高いため、性病科がある場合はそちらを優先することをおすすめします。

 

皮膚科

性器周辺の皮膚に異常がある場合、皮膚科の受診が適しています。

皮膚科は、皮膚にあらわれるさまざまな病気を診療対象としており、性器の皮膚トラブルも皮膚科で適切な診断と治療が可能です。

 

ただし、性感染症そのものに対する診療は専門外となるため、性感染症が疑われる場合は性病科の受診をおすすめします。

皮膚科では、皮膚に関する幅広い知識を持つ医師が対応してくれるため、初めての人でも安心して相談できるでしょう。

 

耳鼻咽喉科

どの症状があらわれた場合、耳鼻咽喉科での受診が適切です。

のどの痛みや咳、痰、発熱などの症状が見られる場合に耳鼻咽喉科で診察を受けるとよいでしょう。

耳鼻咽喉科はのどや鼻、耳の疾患を専門的に扱う診療科で、性感染症がのどにあらわれた際も対応できます。

 

特にのどの痛みや腫れが長引く場合は、性感染症の可能性があるため、早めの受診をおすすめします。

 

婦人科

女性が淋病の症状があらわれた場合は、婦人科の受診を検討するとよいでしょう。

おりものの異常や月経不順、外陰部・膣の違和感などの診察には、婦人科が最も適しています。

 

婦人科は女性の生殖器に関する疾患を専門に扱う診療科で、子宮や卵巣、乳房の病気についても詳しく診察します。

初めての症状で不安な人でも、婦人科の専門医が親身に対応してくれるため、安心して相談できるでしょう。

 

感染部位に対する淋病の検査方法

淋病の検査方法は、感染した部位によって異なります。

下記の表は、各部位に対応する検査方法です。
 

感染部位検査方法
男性の尿道尿サンプルを採取し、淋菌の有無を確認するための検査を行います。
女性の子宮頸管検査用の綿棒で子宮の入り口を擦り、サンプルを採取します。

その後、精密検査を行い淋菌の有無を確認します。

咽頭(のど)うがいして液体サンプルを採取し、PCR検査を実施します。

PCR検査は高い精度で淋菌の有無を検出できます。

肛門細い綿棒を数cm程度肛門に挿入して分泌物を採取します。

このサンプルを用いて淋菌の有無を確認するための検査を行います。

結膜(目)うがいして液体サンプルを採取し、PCR検査を行います。

咽頭感染と同様の方法で高精度の検査を実施します。

このように、淋病の検査方法は感染部位ごとに異なります。

症状があらわれたら適切な検査を受けることが重要です。

参考元:淋病の検査方法について|男女別 症状別の検査・治療方法を紹介

 

淋病検査の費用と時間

淋病の検査費用は保険診療で約2,000円、自費診療で約7,000~8,000円かかります。

保険適用の診療では、うがい検査や尿検査のいずれかが行われます。

検査方法によって結果が出るまでの時間が異なり、リアルタイムPCR法では2~3日、即日検査では30分から1時間です。

 

また、点滴による治療で自費治療の場合は、数千~数万円、保険診療の場合は2,000円前後かかることがあります。

検査と治療の費用を事前に把握し、迅速に受診することが重要です。

 

また、ここで紹介した費用や時間は一般的な相場です。

実際にかかる費用と時間とは異なる場合があるため、受診する際は費用感を確認しましょう。

参考元:淋病

 

まとめ

淋病は性器のみならず、のどや肛門、目など体のさまざまな部位に症状を起こします。

男性器・女性器にあらわれる代表的な症状に加え、オーラルセックスやアナルセックスを通じてさまざまな部位へと感染が広がる可能性があります。

 

淋病を疑う場合は性病科、泌尿器科、婦人科、耳鼻咽喉科などの専門医療機関で適切な検査を受ける必要があります。

検査方法や費用は感染した部位によって異なるため、症状に応じた対応が重要です。

 

淋病は適切な治療により完治可能な疾患ですが、放置すれば重症化するリスクがあるだけでなく、不妊の原因にもなります。

自覚症状がなくても感染している可能性があるため、定期的な検査が必要です。