クラミジアの原因や感染経路をわかりやすく解説!ピンポン感染には要注意!
性交渉によって感染する性感染症。
一口に性感染症といっても、その種類は多岐に渡ります。
そんな数ある性病の中でも、国内で一番感染者が多いのが「クラミジア」です。
こちらのページではそんなクラミジアについて
- クラミジアの原因
- クラミジアの感染率
- どのように感染が広がるのか?
- クラミジアの対処法
といったことを、紹介していきたいと思います。
クラミジアに関する適切な知識を身に着けて、感染を防いだり、感染したとしてもすぐに対応できるようにしましょう!
目次
クラミジアの原因菌「クラミジア・トラコマティス」とは
クラミジアと呼ばれる性感染症の原因となっているのは「クラミジア・トラコマティス(クラミジア・トラコマチス)」と呼ばれる細菌です。
このクラミジア・トラコマティスは
- 目
- 咽頭
- 腟
- 尿道
- 肛門
などに住み着いており、直接粘膜へ接触することによって感染してしまいます。
参考元:クラミジア感染症
クラミジアの感染率は高い?
クラミジア・トラコマティスによって引き起こされる、性器クラミジア感染症を発症している人と性交渉をしても確実に感染するわけではありません。
クラミジアの感染率は3~5割とされており、感染しない場合もあります。
また、クラミジアは感染しても無症状であるケースも少なくないため、症状がない人と性交渉したのにクラミジアに感染するというケースもあるので、適切に予防を行うことは必要不可欠といえます。
参考元:クラミジア感染症の症状と検査方法
クラミジアはどうやって感染する?感染経路を知っておこう!
3~5割の確率で感染してしまうクラミジアは、どのように感染が広がっていくのでしょうか?
ここからはクラミジアの感染経路について詳しく紹介していきます。
クラミジアの感染経路を適切に把握しておくことで感染経路となってしまう行為を避けることができますので把握しておきましょう。
性行為による感染
クラミジアの感染経路として、もっとも有名なのが性行為です。
クラミジアに感染している人の感染部位と感染していない人の粘膜が接触することで感染してしまいます。
また、感染部位だけでなく感染している人の精液や膣分泌液が、感染していない人の性器の粘膜に接触することによっても感染します。
オーラルセックスによる感染
クラミジアは性感染症だから、性器以外に感染しないと考える人はいますが、それは大きな間違いです。
クラミジアは喉にも感染してしまいます。そのため、オーラルセックスによっても感染することがあります。
クラミジアに感染している人の喉の粘膜から感染していない人の性器の粘膜に触れることによって感染してしまいます。
参考元:咽頭クラミジアについて
キスで感染することはある?
クラミジアは喉に感染する性感染症であるため「キスなどでも感染するのでは?」と考える人もいるかと思います。
実際、クラミジアが喉に感染している場合、キスで感染する可能性はゼロではないと考えられています。
これは喉の粘膜と比べて、唾液やそれを介して唇などに付着するクラミジア・トラコマティスの量ははるかに少ないためです。
ですが、ディープキスの場合は粘膜接触の時間が長くなることで、感染リスクが高くなります。
参考元:性器クラミジア感染症
お風呂や共用しているものから感染する?
性病の中には、浴室などで感染したり、感染者の使用したタオルなどを介して感染するというものもあります。
そうしたことを知っていれば、「クラミジアもお風呂やタオルなどの共有物で感染する可能性はあるのか?」ということは気になるでしょう。
クラミジアの原因となるクラミジア・トラコマティスは動物の細胞内でしか生存できません。
そのため、お風呂やタオルでは生存することができないため、そうしたものから感染することはありません。
母子感染してしまう可能性もある?
性交渉などによって感染するクラミジアですが、性交渉をしなくても感染する可能性があります。
その感染経路となっているのが産道感染です。出産の際に産道を介して母から子へとクラミジアが感染します。
目や喉、肺や耳などさまざまな部位に感染してクラミジア眼炎や咽頭炎、肺炎や中耳炎などを引き起こします。
参考元:妊婦のクラミジア検査と医師Q&A
クラミジアは男女ともに無症状であることが多い
性感染症であるクラミジア。
そんなクラミジアに感染していたとしても、全く気付いていないという人は少なくありません。
理由は非常に単純で、クラミジアは男女ともに無症状であるケースが珍しくないためです。
特に女性の場合、クラミジアに感染している人の半数以上が無症状ということもあり、その傾向が顕著です。
目に見えてわかるような症状もないため、無自覚なまま感染を広げてしまっていたりすることもあるため注意が必要です。
参考元:クラミジアと淋病の違いって何?
クラミジアに感染しているかどうか調べる方法
クラミジアに感染しても無症状で自覚症状などが出ないことは珍しくありません。
それ故に適切に検査などを受けて感染の有無を確認することがクラミジア対策として必須といえます。
そこで、ここからはクラミジアへの感染を確認する方法を2種類紹介したいと思います。
病院で検査を行う
自身がクラミジアへ感染しているかどうかを調べるための方法として、基本となるのは病院での検査です。
病院では各種性感染症の検査を行っているので、その検査を受けることによってクラミジアへの感染を調べることができます。
クラミジア検査を受けることができるのは、男性の場合は泌尿器科、女性の場合は婦人科です。
また、性病科を標榜科として掲げているクリニックや病院でも検査を受けることができます。
通販サイトで検査キットを購入する
クラミジアに感染しているかどうかを確かめる術は、病院での性病検査以外にもあります。
それが通販サイトで検査キットを購入して確かめるという方法です。
現在、通販サイトではクラミジアの検査キットを取り扱うところも多いため、こうした検査キットを用いて自身で調べるといったことが可能となっています。
クラミジアに感染していた場合の対処方法
病院での検査や検査キットを用いた個人での検査の結果、クラミジアの感染が確認できた場合。
速やかに治療を開始してクラミジアの感染を広げないようにしていきましょう。
ここからは、クラミジアに感染していた時の対処法について紹介していきます。
病院で治療薬を購入する
クラミジアの基本的な治療法は治療薬の服用です。
病院でクラミジア検査を受け、感染が確認された場合はそのまま治療薬を処方してもらって治療を進めるといった形になるケースは少なくありません。
検査から治療薬の処方までセットで行うことができるというのが病院で治療を行う場合の特徴といえます。
通販サイトで治療薬を購入する
クラミジアは病院で治療薬を処方してもらい治療する以外に、通販サイトで治療薬を購入して治療にあたるといったことも可能です。
当然、検査キットと一緒に注文すれば、キットで検査を実施した後、感染の有無をチェックして即治療にあたることもできます。
通販サイトはスマートフォンなどから簡単に利用できるため、クラミジア治療薬を購入する手間がかからないという特徴があります。
ピンポン感染に注意
検査でクラミジアの感染に気付いて治療を行う場合、気を付けなければならないことがピンポン感染です。
カップルや夫婦がクラミジアに感染した時、どちらか片方だけが治療をしても再びパートナーから感染してしまうことは珍しくありません。
卓球のピンポン玉のように、クラミジアがパートナー間を行ったり来たり、うつしたりうつされたりを繰り返し、いつまでたってもクラミジアに悩まされてしまいます。
そのため、クラミジア検査で陽性だった場合は、パートナーへ感染させている可能性が非常に高くなるので、一緒に治療を進めて完治させることが肝心です。
参考元:ピンポン感染
まとめ
こちらのページでは性感染症の中でも感染者数が国内で最も多いクラミジアについて
- どのような経路で感染してしまうのか
- 感染しているかを確認する方法について
- 感染していた場合の対処方法
といったことを紹介してきました。
クラミジアは性器だけでなく性器から喉、喉から性器へと感染する可能性があるだけでなく、感染しても無症状である感染に気付かないケースが珍しくありません。
そうなると、無自覚のまま感染を広げてしまっている場合もあります。
カップルや夫婦の片方が感染した場合、ピンポン感染によっていつまでもクラミジアが完治しないなんていうこともあります。
そのため、適切に検査をしてパートナーと一緒に治療を行うということが何よりも大切な対策といえます。