クラミジアの治療に「アジー」が選ばれる理由はなに?完治する?

クラミジアの治療に「アジー」が選ばれる理由はなに?完治する?クラミジアは、性感染症の中で最も多く報告されており、適切な治療を行わなければ慢性的な炎症不妊症の原因にもなってしまいます。
そんなクラミジアに対するアジーの効果や治療の流れについて紹介していきます。

アジーでクラミジアを治すことはできる?アジーのクラミジアに対する効果

アジ―箱クラミジアは、アジーで治すことができます!

アジーは、マクロライド系抗生物質のアジスロマイシンを有効成分とする抗菌薬ですが、性感染症治療のガイドラインにおいて、アジスロマイシンはクラミジア治療の第一選択薬とされています。
性器クラミジアだけでなく、喉に感染する咽頭クラミジアにも効果を発揮します。

クラミジア治療のための正しい飲み方は?

アジ―アジーの飲み方は非常にシンプルです。
アジスロマイシン1000mgを1回服用するだけで完了します。

現在、「アジー250mg」「アジー500mg」「アジー1000mg」の3種類が販売されていますが、次のようにまとめて飲めばOKです。

アジー250mg4錠まとめて1回で飲む
アジー500mg2錠まとめて1回で飲む
アジー1000mg1錠を1回で飲む

ちなみに、アジーは基本的にどのタイミングでも服用が可能です。
「食前に飲んでください」「食後●時間あけて飲んでください」など指定される薬もありますが、アジーの場合はタイミングを気にする必要がありません。

クラミジアはアジーを使えば何日で治る?

アジーを使ったクラミジア治療の流れをまとめると、次のようになります。

  1. 性病検査でクラミジアが発覚
  2. アジーを服用(1週間で症状がおさまる)
  3. 服用の2~3週間後に再び性病検査を受ける
  4. 再検査で陰性になれば治療は完了!

何日で治るか気になる方も多いでしょうが、結論としては基本的に3週間以内に完了すると考えてOKです。
ただし、再検査で陽性だった場合は、改めて治療を継続する必要があります。

ちなみに、クラミジアは薬によって排尿痛などの症状がおさまったかに見えても、実は菌が残っていて症状を深刻化させてしまうことがあります。
そのため、残らず死滅したかどうか確認する再検査は必須です。

再発リスクを甘く見ない!確実に完治するために必要なこと

クラミジアは、実は再発率が15~30%と比較的高いため、注意が必要です。
具体的な再発の経路としては、次のようなものが挙げられます。

パートナーが未治療だったため、性行為で再び感染してしまう
新たなパートナーがクラミジアを持っていたため、感染してしまう

クラミジアは、いったんクラミジア・トラコマチス(原因菌)が死滅すれば完治するものの、体には免疫がつきません。
そのため、再び性行為で感染するケースがあるのです。

ポイント

  • 再検査を必ず受けること
  • パートナーも同時に治療すること

また、不特定多数と性交渉を持つような性生活をしているとクラミジアの感染リスクは上がるため、そのような方はコンドームの着用を心がけること、定期的な性病検査を受けることをおすすめします。

アジーが効かないと感じた時に考えられる原因は耐性菌

錠剤実は、アジーでクラミジア治療をしても効かないケースがあります。

こうしたケースでは、アジスロマイシンに耐性がある菌の存在が疑われます。
アジーでは治療が望めないため、異なる抗菌薬の選択や治療法を検討することになります。

アジーはクラミジア以外の性感染症にも効果がある?

ウィルスアジーは適応菌種がとても多い抗生物質ですが、クラミジア以外の性感染症の治療には使えないのでしょうか?
実はアジーはクラミジア以外にも効果を発揮します!
具体的には、感染力が非常に高い「淋病」や、クラミジアとよく似た症状を引き起こす「マイコプラズマ」などに効果があります。

クラミジアに次いで感染者が多い「淋病」にも効果あり

クラミジアはアジーで治療可能ですが、クラミジアに次いで感染者数が多い淋病にも効果があるのでしょうか?

実は、以前は淋病の治療にもアジーは使用されていましたが、現在はアジーが用いられることは基本的にありません。
これは、アジーに耐性を持った淋菌がスタンダードになりつつあることが原因です。

現在、淋病はアミノグリコシド系抗生物質のスペクチノマイシン(トロビシン)か、セフィム系のセフトリアキソン(ロセフィン)による点滴治療が基本となっています。

マイコプラズマにも効果がある

アジーはマイコプラズマ属の細菌に対しても効果があります。
マイコプラズマ属の細菌によって引き起こされる性感染症としてのマイコプラズマだけでなく、肺炎を引き起こすマイコプラズマ肺炎にも効果があります。
ただし性感染症のマイコプラズマの場合は、第一選択薬となるのはドキシサイクリン系やモキシフロキサシン系の抗生物質で、代替薬としてアジスロマイシンが使用されます。

再発ゼロを目指す!アジーでクラミジアを確実に治療するためのまとめ

ここまで紹介してきたアジーのクラミジア治療のまとめがこちらです。

  • クラミジアはアジーで治療が可能
  • 基本的に1回服用→再検査を受けるだけで治療が完了する
  • 再発防止のために、再検査やパートナーとの同時治療は欠かせない

アジーの有効成分アジスロマイシンは、クラミジア治療における第一選択薬として使用されています。
1回服用した後に時間を置いて再検査するだけで治療が完了することも多いため、手軽に治療できます。
しかし、クラミジアは再発率が高い性感染症であるため、治療後の再検査を受けたり、パートナーと同時に治療したりすることが重要です。