クラミジアってどんな病気?クラミジアの症状や治療薬ランキングを紹介
性病にはさまざまな種類があり、種類によってはよく目や耳にするようなものもあれば、あまり聞かないような種類もあります。
そうした性病の中でも、特に感染者数が多いのが「クラミジア」です。
こちらのページではそんな性病の中でも、もっとも多い感染者数を誇るクラミジアについて
- クラミジアがどんな病気なのか
- クラミジアになるとどんな症状がでるのか
- クラミジア治療に役立つ治療薬ランキング
を紹介していきます。
性病の中でも比較的ポピュラーであり、適切に治療をすれば容易に改善へと導くことができるため、クラミジアかもしれないと思った時は、1人で抱え込まず、こちらのページを参考に治療を開始してみてはいかがでしょうか。
クラミジアとは
性病の中でも、もっとも多くの人が感染しているクラミジアですが、そもそもこのクラミジアとはいったいどういったものなのでしょうか。
クラミジアとは、クラミジア・トラチコマスとよばれる病原体が原因となって発症する性病のひとつです。
男性の場合は尿道や肛門から感染するケースが多く、女性の場合は膣から感染するケースが多くなっています。
また、上記以外に男女ともに口腔性交(オーラルセックス)によって喉へと感染するケースもある点には注意しておく必要があります。
クラミジアは男性と女性で違った症状があらわれる上、症状の強さにも個人差があります。
そのため、感染していても症状が弱くて感染に気付かないというような場合もあり、気づかないうちに進行しているケースもあります。
クラミジアの感染経路
性病の一種クラミジアは「膣性交」、「口腔性交」、「肛門性交」といったものが主な感染経路となっています。
膣性交では、尿道や子宮頚管、肛門や直腸へと感染する可能性があります。
口腔性交では男女の性器から喉への感染、もしくは男女の喉から性器へ感染する場合があります。
肛門性交では性器から肛門や直腸へとクラミジアが感染します。もちろん、クラミジア感染している方の肛門などから性器へと感染する場合もあります。
また、特殊なケースとして性器を触った手で目をこすったり、性器を拭いたタオルなどで顔を拭いたりすることで、クラミジアが手やタオルを介して目に感染するという場合もあります。
クラミジアは性行為以外でも感染するの?
上記で紹介したように、クラミジアは直接的な膣性交や口腔性交といった性行為以外に性器などから手やタオルを介して感染するというケースがあります。
もちろん、精液などの体液が直接目に入ったりする場合でも、目に感染したりする場合があります。
このように、体液などを通して感染する場合に気になるのは、トイレやプール、温泉施設などで感染するケースです。
クラミジアの原因となるクラミジア・トラチコマスは空気中や水中で放置するとすぐに死滅します。
そのため、トイレやプール、温泉施設などの場所でクラミジアに感染する可能性というのは、極めて稀であるといっても過言ではありません。
しかし、性行為以外の感染経路として母子感染があることには注意しておく必要があります。
妊娠中に体内で子供へと感染させる場合のほかに、出産時に子供へと感染させてしまう場合もあります。
母子感染が起きた場合、子供は性器クラミジア感染症の症状ではなく、新生児肺炎や結膜炎といった症状があらわれます。
クラミジアの潜伏期間
性交渉をはじめとしたさまざまな経路でクラミジアは感染します。
ですが、クラミジアに感染したとしてもすぐに、何かしらの症状があらわれるといったことはありません。
これは、クラミジアに感染した後、クラミジアが体内で潜伏期間を経て症状があらわれるためです。
この潜伏期間は1~3週間と言われており、この潜伏期間中は症状なども出ないため、クラミジアに感染しているということに気づかずにさらに感染を広げてしまう可能性があります。
そのため、不特定多数との性交渉などを行う場合には注意が必要になります。
潜伏期間を経て性器クラミジア感染症を発症すると、さまざまな症状がみられますが、症状の出方には個人差があり潜伏期間が終わって発症しているのに無症状というケースもある点にも注意が必要です。
クラミジアの症状
クラミジアに感染して、性器クラミジア感染症や咽頭クラミジアが発症した場合、一体どのような症状があらわれるのでしょうか?
性病の中でも最も多いとされるクラミジアですが、どういう症状があらわれるのか分からないままであれば自身がクラミジアなのかどうかを判断することもできません。
そこで、ここからはクラミジアに感染した場合にあらわれる症状について紹介してきます。
クラミジアは男女で症状が違っていたりもするので、是非参考にしてみてください。
クラミジアの症状:男性
男性が性器クラミジア感染症に感染した場合の症状は
- 透明、乳白色の分泌物の排泄
- 排尿時の痛み
- 軽い痒み
といったものがあらわれます。
ただし、性器クラミジア感染症が発症した全ての男性に上記の症状があらわれるというわけではありません。
性器クラミジア感染症のおよそ半数が発症していても無症状のままだったりします。
そのため、クラミジアの感染に気づかずに感染を広げてしまうだけでなく、感染したタイミングなどにも気づかないケースが珍しくありません。
また、クラミジアを放置してしまうと男性の場合は精巣上体炎や骨盤内炎症といった不妊の原因にもなってしまうため、注意が必要です。
クラミジアの症状:女性
次に女性が性器クラミジア感染症に感染した場合にあらわれる症状について紹介していきます。
女性にあらわれる性器クラミジア感染症の症状としては
- おりものの増加
- 不正出血
- 下腹部痛
- 性交痛
といったものがあります。
男性の場合、半数が無症状で自覚できないと紹介しましたが、女性の場合は8割もの方が自覚症状がないといわれています。
そのため、男性と同様にクラミジアに感染していても気が付かずに感染を広げてしまっているという場合がある点に注意が必要になります。
妊娠されている女性がクラミジアに感染した場合、クラミジアが母から子へと母子感染する可能性もあるので、こちらにも注意しなければなりません。
また、クラミジアが無症状で気づかずに放置してしまうと、クラミジアが子宮から卵管、骨盤内へと波及していきます。
これによって、卵管炎や骨盤腹膜炎などに発展する可能性があり、これによって卵管閉塞や狭窄などを引き起こして不妊の原因にもなります。
咽頭クラミジアの症状
クラミジアは性器に感染して性器クラミジア感染症を発症させるだけでなく、喉に感染して咽頭クラミジア感染症を発症させる場合があります。
喉へ感染した場合は大半が無症状で感染に気付くケースは珍しくなっています。
この喉へ感染した咽頭クラミジア感染症が発症した場合にあらわれる症状は
- 耳閉感
- 発熱
- 喉元のリンパ節の腫れ
- 鼻づまり
- 難聴
- のどの痛み
といったものになります。
症状があるような場合でも放置して症状が悪化するということが稀であるため、ちょっと調子が悪い程度がずっと続くといった場合も珍しくありません。
ですが、放置していても自然に治ることはないので適切な治療を行う必要があります。
クラミジアによる不妊症
クラミジアが感染することで発症する性器クラミジア感染症は無症状ということも多く、軽視されがちな性病のひとつです。
ですが、性器クラミジア感染症は感染したまま放置してしまうと、男女問わずに不妊症の原因となってしまう可能性があります。
ここからは、そんな男女におきるクラミジアによる不妊症について詳しく紹介していきたいと思います。
クラミジアによる不妊症について適切に把握して適切に対策を行いましょう。
クラミジアによる不妊症:男性
男性が性器クラミジア感染症に感染し、放置した場合。
精巣上体と呼ばれる部位にまでクラミジアの感染が広がってしまいます。
精巣上体は精巣で作られている精子を精子の通り道である精管へと送り届ける役割をしています。
ここにクラミジアの感染が広がってしまうと、精管が塞がってしまうことで精子が通れず、射精したとしても精液の中には精子が存在していないといった無精子の状態になってしまいます。
当然、無精子状態の精液の場合、女性と性交渉を行っても妊娠する可能性は限りなく低くなってしまいます。
その結果、男性が原因の不妊となってしまう可能性があるため、クラミジアに感染した場合には速やかに治療を行う必要があります。
クラミジアによる不妊症:女性
性器クラミジア感染症は女性が感染した場合でも、不妊の原因のひとつとなってしまいます。
これは、性器クラミジア感染症が原因となって卵子の通り道である卵管が細く狭くなってしまう卵管狭窄や完全に詰まってしまう卵管閉塞を引き起こすおそれがあるためです。
女性が性器クラミジア感染症に感染した場合、症状を一切感じない無症状の場合は珍しくありません。
そうした場合、自身がクラミジアに感染していることに気づかないまま、どんどんと性器クラミジア感染症は進行していきます。
その結果、卵管狭窄や卵管閉塞を引き起こして不妊症となってしまう場合があるのです。
そのため、妊娠を望む場合には適宜性病検査などを受けて、性病への感染の有無を確認することが重要ですし、万が一感染しているといった場合には、速やかに治療を行うことが大切です。
クラミジアの治療方法
自覚症状があらわれないことも多い性器クラミジア感染症ですが、適切に治療を行わなかった場合には前述の通り不妊の原因となってしまうこともあります。
そのため、クラミジアに感染していると判明した場合には速やかに治療を行うようにしましょう。
とはいっても、クラミジアの治療法ってどういうものがあるのか分からないから、治療することに不安を覚えるという方も少なくないと思います。
そこで、ここからはそんな性器クラミジア感染症の治療方法について紹介していきます。
病院で治療を受ける
性器クラミジア感染症の治療法として、もっともポピュラーなのが病院で治療を受けるという方法になります。
泌尿器科や婦人科などを受診して検査を受けて、医師に診断や治療薬の処方を受けて治療を行う形になります。
治療薬として使われるのは、アジスロマイシンを配合したジスロマックやレボフロキサシンを配合したクラビットといったものが用いられます。
ジスロマックなら1日4回服用するだけ、クラビットは1日1錠を7日間継続して服用するだけと、治療方法自体はとても簡単で手術といったことなども一切必要ないため、気軽に治療を進めることが可能となっています。
ただし、投薬治療をすればそれで完了となるわけではありません。
治療薬を適切に服用した後、体内のクラミジアの有無を改めて検査で確認します。その結果、クラミジアがいない場合にはそこで治療が完了となります。
しかし、クラミジアがまだ残っていたりした場合には、改めて投薬治療を行うといった必要があります。
個人輸入代行で治療薬を購入する
性器クラミジア感染症の治療法のふたつめは個人輸入代行サービスを活用した方法になります。
治療の基本となるジスロマックやクラビットなどを用いた投薬治療を行うという部分に変わりはありません。
しかし、個人輸入代行を利用した治療の場合は、病院に足を運ぶといった手間がかかりません。
また、医師の診察を受けることもないですし、検査を受けるといった必要もありません。
ただし、投薬治療後の検査を受けるといったこともできない点には注意が必要になります。特に、性器クラミジア感染症の場合は無症状の場合も多いので、投薬治療で完治したと思っていたら、実は完治しておらずに進行してしまったなんて場合もある点には注意が必要です。
ただし、個人輸入代行を用いた場合には、自宅で個人的に治療を行うことができるため恥ずかしい思いをしたり、家族など他の人にバレるといったこともないので安心して治療を行えるといったメリットがあります。
クラミジアの治療薬人気ランキングBEST5
ここからは、実際に性器クラミジア感染症の治療に用いられる治療薬をランキング形式で紹介していきます。
クラミジアの治療薬は現在非常に多数登場していますし、ジェネリックも豊富になっています。そのため、どの治療薬を使って性器クラミジア感染症を治療するか迷ったりした場合には、是非こちらのランキングを参考にして選んでみてください。
無症状なケースも多いクラミジアだからこそ、適切に治療薬を用いて治療を行うようにしましょう。
1位:アジー(ジスロマック)
クラミジアの治療薬ランキング1位は「アジー(ジスロマック)」です。
こちらは、インドの製薬会社であるCiplaが製造・販売しているジスロマックジェネリックです。
有効成分であるアジスロマイシンが性器クラミジア感染症の原因となるクラミジアのタンパク合成を阻害する作用があります。
これによって、クラミジアの増殖を防いで死滅させることでクラミジアを改善へと導きます。
価格は1箱あたり2,160円(1錠あたり216円)となっています。
2位:アジードライシロップ
ランキングの2位は「アジードライシロップ」が獲得しています。
アジードライシロップは1位のアジーと同じCiplaが製造・販売しているジスロマックジェネリックのひとつです。
有効成分として配合されているのはアジスロマイシンで、1位との違いとしては薬の形状があげられます。
こちらはドライシロップタイプの治療薬となっているため、錠剤が苦手という方でも無理なく服用することができるようになっています。
価格は1箱で1,060円(1本あたり530円)となっています。錠剤タイプと比べると高くはなりますが、飲みやすさという点ではこちらの方が高いといえます。
3位:シンクラー
性器クラミジア感染症の治療薬ランキング3位は「シンクラー」でした。
こちらも1位、2位と同じメーカーであるCiplaが製造・販売している治療薬となります。
1位と2位との違いは有効成分にあります。こちらのシンクラーはクラリスロマイシンを有効成分として配合しており、国内ではクラリシッドとして処方されている治療薬のジェネリックになります。
価格は1箱あたり2,700円(1錠あたり338円)で、まとめ買いだと更に安価で購入していただけます。
4位:ジスリン
終盤に近付いてきたクラミジアの治療薬ランキングですが、4位となったのは「ジスリン」です。
こちらはエプシロンが製造・販売しているジスロマックのジェネリック医薬品です。
有効成分として配合されているのはジスロマックと同じアジスロマイシンで、同様の効果に期待することが可能となっています。
価格は、1箱6,460円(1錠あたり646円)となっています。少々割高の価格ですが、成分量が1000mgと多くなっているため分割服用などすることで成分量あたりの価格は控えめになっています。
5位:ジスロマック
性器クラミジア感染症治療薬ランキングの5位になったのは「ジスロマック」でした。
こちらはファイザーが製造・販売しています。国内でも処方されているジスロマックと同じで高い信頼と支持を得ているため、幅広い方に安心してお使いいただけます。
価格は1箱あたり5,660円(1錠あたり943円)となっており、先発薬であることからジェネリックと比べると高価です。
しかし、承認から長く使われてきたという実績があり、使い慣れているという方も多いため使用する上での安心感はジェネリックと比べると高くなります。
まとめ
こちらのページでは、性器クラミジア感染症やその治療薬について
- クラミジアがどういった感染症なのか
- 男女別の症状について
- クラミジアが原因となる不妊症について
- クラミジアの治療薬ランキング
上記の情報を詳しく紹介してきました。
性器クラミジア感染症は誰でも感染する可能性がある性感染症のひとつであり、現在も国内で最も多い性感染症となっています。
さらに、クラミジアの症状は全くの無症状場合もあり、それが原因となって不妊症を引き起こしてしまう可能性もあります。
現在、クラミジアの治療自体は特に難しいこともなく、自宅で一人で治療を行うといったことも可能となっています。
そのため、適切にクラミジアの感染対策を行い、万が一感染してしまったような場合には治療を速やかに開始するようにしましょう。