【ダポナイト副作用完全ガイド】安心して使うために知っておくべきことは?
ダポナイトは早漏を改善することができる便利な薬ですが、薬であるからこそ「副作用が心配」と感じる方も少なくありません。
そこで、こちらのページではダポナイトを安心してお使いいただけるように、ダポナイトの副作用に焦点をあてて紹介していきます。
目次 [表示]
ダポナイトの副作用の中でも多い症状がある!
まずは、ダポナイトの「よくある副作用」についてまとめてみましょう。
よくある副作用とその発現頻度
副作用 | 発現頻度(%) |
---|---|
吐き気 | 11.0% |
めまい | 5.8% |
頭痛 | 5.6% |
下痢 | 3.5% |
鼻咽頭炎 | 3.2% |
もっともあらわれやすい「吐き気」
ダポナイトの副作用の中でも最もあらわれやすいのが、発現頻度が10%を超えている吐き気です。
単純計算で、10人に1人は吐き気の副作用を感じることになります。
身構えてしまう人もいるでしょうが、いわば「ありふれた副作用」であり、これが何か重篤な副作用に直接つながるわけではありません。
また、市販の吐き気止めを服用することでおさまるケースがほとんどです。
2番目に発現頻度が高いのは、危険な事故のキッカケにもなる「めまい」
発現頻度が2番目に高いのは5.8%のめまいです。
めまい自体が何か深刻な影響を及ぼすといったことはないですが、めまいによってふらつきや転倒の可能性はあります。転倒する場所によっては大きな怪我につながる可能性があるため、注意が必要です。
3番目に多い副作用は「頭痛」
2番目に多いめまいとほぼ発現頻度が変わらないのが頭痛です。
頭痛そのものが大きな問題を引き起こすようなケースはほぼありませんが、頭痛が長く続くと性行為どころではなくなってしまう可能性はあります。
「下痢」や「鼻咽頭炎」も副作用の中では多い
下痢や鼻咽頭炎は、上位3つの副作用と比べると発現頻度は3%台にとどまります。
それほど心配しすぎる必要はありませんが、いったん下痢になるとトイレから離れられなくなってしまう可能性もあるので、その点は要注意です。
よくある副作用が起きても市販薬で安心!?
よくある副作用の中でも吐き気はガスター10、頭痛はタイレノールAやノーシン、下痢にはストッパ下痢止めEXといった市販薬を併用することで対処することが可能です。
ただし、頭痛に効くNSAIDs製剤(ロキソニンやバファリンなど)はダポナイトとの併用に注意が必要な薬となっているため、使用は避けましょう。
副作用の発生メカニズムを科学的に解説する
ダポナイトの有効成分ダポキセチンは、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)として働きます。
いったん放出されたセロトニンが、役目を終えて神経終末に再び取り込まれるのをブロックすることで、脳内のセロトニン濃度を高める作用があります。
この作用が早漏を改善する仕組み(※)ですが、神経伝達のバランスが変わってしまうため、副作用も同時に起こりやすくなります。
(※セロトニンには脳の興奮を静める作用があり、緊張や不安から早漏が起こることを防止します)
例えば、増えたセロトニンの中枢神経への刺激によってめまい、頭痛などの副作用があらわれます。
また、延髄にある化学受容器引金帯と呼ばれる特殊な神経領域にセロトニンが働きかけると、吐き気などを引き起こします。
さらに、セロトニンが腸管神経系に働けば、胃腸の機能が亢進することで下痢や腹痛を引き起こします。
稀に起こる重篤な副作用と対応
重篤な副作用があらわれることは稀ですが、非常に危険なため、兆候や症状があらわれた場合は速やかに医療機関を受診しましょう!
重篤な副作用の例
重篤な副作用 | 具体的な症状 |
---|---|
起立性低血圧 | 急に立ち上がったときに目の前が暗くなる 失神に繋がることがある |
セロトニン症候群 | 発熱、震え、錯乱などがあらわれる重篤な症状 |
失神があらわれやすいのは服用から3時間以内!
起立性低血圧による失神は、ダポナイトを飲んでから3時間以内に発生しやすくなっています。
特に、初めてダポナイトを服用したときに起こりやすいとされています。
また、服用するダポキセチン量が多いほどリスクは高まります。
30mgで0.06%、60mgで0.23%と、約4倍に上昇します。
そのため、初めて服用する場合はダポキセチン摂取量が30mgになるように調整することが大切です。
60mg錠しか手もとにない場合は、ピルカッターで1/2に分割して服用してください。
さまざまな要因でダポナイトの副作用が発現しやすくなるってホント!?
ダポナイトの副作用リスクは生活習慣や他の薬との併用、服用方法などによって高くなってしまいます。
例えば、アルコールと併用すると、めまいや眠気などの副作用リスクが高まってしまいます。
また、併用禁忌薬や併用注意薬などと併用すると危険な状態に陥ることがありますし、適切な用法用量を守らず過剰な量を服用することでも、副作用のリスクは高まります。
まとめ:安心して使うためのポイント
ダポナイトの副作用は怖いと感じるかもしれませんが、軽度なものが多い上に、市販薬で対処ができるものがほとんどです。
重篤な副作用があらわれてしまう可能性もゼロではありませんし、重篤な副作用は危険ですが、正しい知識を持ち、すぐに対応すればリスクを最小限に抑えられます。
そのためにも、この記事を参考に、正しい知識を身に着けましょう!