糖尿病になると抜け毛が増えるはホント?糖尿病と脱毛症が併発した時の対処法は?
現代病のひとつとなっている生活習慣病。
その中でも糖尿病になっている方とその予備軍は2016年時点で2000万人以上となっています。
2007年より糖尿病が疑われる人の数は減少していますが、依然として数が多いことには変わりありません。
そんな糖尿病になると抜け毛が増えるという噂があります。
その噂は本当なのでしょうか?そして本当だった場合、糖尿病と脱毛が同時に起こった場合にはどういった対策があるのでしょうか?
そこで、こちらのページでは糖尿病と脱毛の関係や対策について紹介していきます。
糖尿病と抜け毛の関係性
そもそも糖尿病とはいったいどういった病気なのでしょうか?
そして糖尿病になってしまうと抜け毛が増えるというのは本当なのでしょうか?
これが本当だった場合、糖尿病になるとどうして抜け毛が増えるのでしょうか?
まずはこちらの疑問にお答えして行きます。
糖尿病ってどんな病気?
糖尿病とは、インスリンと呼ばれるホルモンの働きが十分でなくなることによって血糖値が慢性的に高い状態となる病気です。
血糖値が慢性的に高い状態を維持し続けてしまうと、血管は内側から傷ついていきボロボロになってしまうだけでなく、血管が詰まって血流が滞ったりしてしまいます。
そうして、血流が悪化した状態が続くと内臓へダメージが及んでしまいます。
この状態がさらに進行していくと失明や腎不全、足が壊死といったような合併症を引き起こしてしまいます。
糖尿病は早期に対策を行うことで血管へのダメージを最小限にして改善していくことは可能ですが、放置してしまうと合併症などが起きてしまい治療にかかる時間が増えたり、そもそも治療が難しくなるという場合もあります。
参考元:糖尿病とは
糖尿病になると抜け毛が増える?
糖尿病は慢性的に血糖値が高くなることで血管がボロボロになってしまう病気です。
では、この糖尿病になることで抜け毛が増えてしまうという噂は本当のことなのでしょうか?
実は糖尿病になることで抜け毛のリスクは高まるため、抜け毛が増えるケースがあります。
既にお伝えしている様に糖尿病は血管をボロボロにして血流を滞らせてしまいます。
頭髪は血液によって栄養が運ばれて成長するため、血流が滞ると髪への栄養供給が減少し、正常な成長ができずに抜け落ちるといった状態になってしまうことがあります。
そのため、糖尿病になることで脱毛症を併発する可能性があるわけです。
参考元:糖尿病と抜け毛の関係
糖尿病を発症する人の抜け毛が増えてしまう理由
糖尿病になることで抜け毛が増えてしまう可能性があるとお伝えしました。
ですが、実は糖尿病による抜け毛は糖尿病そのものが原因となるだけでなく、糖尿病になってしまう人の生活習慣などにも原因がある場合もあります。
そこで、ここからは糖尿病を発症する人がなぜ抜け毛が増えるのかということについて紹介していきます。
糖質・脂質中心の食生活
糖尿病はインスリンの働きが低下することで血糖値が慢性的に高い状態となって血管などに影響を与えます。
ですが、この血糖値が高くなる要因となるインスリンの働きが低下する原因となっているのが、毎日の食生活にあったりします。
糖質や脂質が過剰な食生活を送っている場合にインスリンの働きが低下したり、分泌が低下したりします。
また、過剰な糖質や脂質はホルモンバランスにも影響を与え、それが原因となって皮脂の分泌が過剰になって毛穴が詰まりやすくなってしまったりすることで抜け毛が増えたりすることもあります。
そのため、糖質や脂質が過剰な食生活は抜け毛が増える要因のひとつといえます。
過度な飲酒や喫煙
過剰な喫煙や過剰な飲酒は糖尿病のリスクを高めてしまいます。
また、過剰な飲酒や喫煙はそれぞれに抜け毛のリスクを高めてしまいます。
過剰な飲酒は胃腸機能へと悪影響を及ぼすことで髪の成長に必要となる栄養の吸収が減少してしまい、抜け毛に繋がることがあります。
また、過剰な喫煙によって血管が収縮することで血の巡りが悪くなって頭髪への血流も減少します。
その結果、頭髪への十分な栄養供給が行われなくなり、抜け毛に繋がってしまいます。
その上で、糖尿病による抜け毛のリスクが加わることになるため、抜け毛リスクが非常に高くなってしまいます。
これらの対策には禁煙や飲酒量を適量に抑えるということ以外にありません。
運動不足
運動不足も糖尿病のリスクを高めてしまうだけでなく、糖尿病による抜け毛のリスクも高めます。
運動不足は血行不良にもつながるため、頭髪への栄養供給が低下してしまい、その結果抜け毛が増えるといったケースがあります。
また、適度な運動はストレス発散などにも効果があるとされています。
そのため、運動不足によってストレス発散ができずに蓄積することでも、血行不良から抜け毛が増加してしまうというケースもあります。
糖尿病になると発症しやすい脱毛症
糖尿病になってしまうことで抜け毛のリスクは増加します。
そして、糖尿病になると発症しやすい脱毛症の種類はいくつかあります。
当然、脱毛症の種類によって治療の方法なども違っているので、どういった脱毛症があるのかを把握して対策するようにしましょう。
円形脱毛症
円形脱毛症とは自己免疫機能の異常によって、免疫が髪を作る毛包細胞を攻撃することによって髪が抜け落ちてしまう脱毛症です。
名称にもあるように楕円形に1か所だけきれいに頭髪が抜け落ちてしまうこともあれば、複数か所で楕円形に脱毛が起きる場合もあります。
また、生え際が帯状に脱毛する場合もあります。
この円形脱毛症は頭髪だけに脱毛があらわれたり、全身すべての毛に脱毛があらわれたりすることもあります。
また、この円形脱毛症は一度だけあらわれることもあれば、再発することがあったり、遺伝によって親子や兄弟で発症したりする場合もあります。
可能性は高くありませんが、糖尿病の中でも1型糖尿病と呼ばれる先天的なタイプと併発することがあります。
参考元:脱毛症 Q10
AGA(男性型脱毛症)
AGA(男性型脱毛症)はテストステロンと5αリダクターゼが結合することでできるよってDHT(ジヒドロテストステロン)が頭髪の細胞に作用して成長を止めることで抜け毛を増やして薄毛になる脱毛症です。
このAGAは抜け毛が増えることによって徐々に薄毛が進行するもので、前頭部の生え際が後退していったり、頭頂部が円形に薄くなっていったりするといった特徴があります。
このAGAが進行することで最終的には前頭の後退と頭頂部の薄毛がつながったような状態となって、前頭から頭頂部にかけて髪が全くないような状態になってしまいます。
そんなAGAは糖尿病によってホルモンバランスが崩れてしまうことでDHTが増えてしまい、発症してしまうという可能性があります。
糖尿病で抜け毛が増えたと感じたら医師に相談を!
糖尿病を発症していて抜け毛が最近気になってるというような場合には、速やかに医療機関を受診して医師に相談するようにしましょう。
前述した円形脱毛症やAGAなどの薄毛については、適切な治療を受けることで改善することが可能です。
特にAGAについては早期発見と早期治療が重要になるため、抜け毛の増加などが気になった場合には速やかに相談するようにしましょう。
ですが、これらの脱毛症を医師に相談して改善することができたとしても、脱毛症を引き起こす要因の一つとなる糖尿病を改善しなければ、再び同様の悩みに悩まされることもあります。
そのため、医師に相談した上で適切に薄毛と糖尿病の慮法を並行して改善していくことが重要です。
まとめ
こちらのページでは糖尿病と抜け毛の関係についていろいろとお話してきました。
実際に糖尿病になることによって、抜け毛のリスクが高くなってしまい抜け毛が増える可能性はあります。
また、糖尿病が原因となって抜け毛のリスクが増えるだけではなく、糖尿病になる生活習慣そのものが抜け毛のリスクを高めてしまうという点にも注意が必要です。
ですが、糖尿病によってあらわれる脱毛症については、治療法があるため適切に治療を行うことで脱毛症を改善することは可能です。
ただし、糖尿病が原因となって脱毛症が起きている場合は、糖尿病そのものを改善するという必要があるため、脱毛症だけでなく糖尿病自体の治療も並行して行うようにしましょう。
糖尿病になると抜け毛が増え、薄毛になってしまうことがあります。薄毛と関係する症状なので早めの対策が必要です。糖尿病治療薬は通販で購入することができます!また、AGA治療薬も通販で購入することができます!