その飲み合わせは大丈夫?イベルメクトールの併用薬と服用ができない人を解説します
イベルメクトールは、つらい疥癬の治療などに使える優れた医薬品です。
しかし服用にあたって、こんな疑問・不安を覚えることもあるのでは?
「晩酌の習慣があるんだけど、お酒との飲み合わせは大丈夫?」
「風邪気味なんだけど、風邪薬と一緒に飲んでもいい?」
というわけで、こちらのページではイベルメクトールと他の治療薬やアルコールとの併用・飲み合わせについて、詳しく解説します。
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イベルメクトールは多くの薬と併用できる!
イベルメクトールには、併用禁忌薬や併用注意薬は存在しません。
ストロメクトール(イベルメクトールの先発薬)の添付文書を見ても、「併用禁忌」「併用注意」の記載はないため、基本的にどんな薬であっても併用は可能と考えられます。
イベルメクトールと風邪薬の飲み合わせは問題ない!
風邪の症状(発熱、頭痛など)を抑えるために使われるロキソプロフェン、アセトアミノフェン、イブプロフェンなどは、イベルメクトールと問題なく併用できます。
風邪に伴う喉の痛みや咳、鼻水などに効くトラネキサム酸も、併用可能です。
インフルエンザの治療薬であるタミフルも併用できるため、イベルメクトールで疥癬を治療中に風邪やインフルエンザを発症した場合など、問題なく並行して治療することができます。
イベルメクトールと漢方薬の飲み合わせは?
イベルメクトールは、漢方薬と併用できます。
イベルメクトールを飲みつつ、風邪や風邪の引きはじめに使われる麻黄湯や葛根湯などを使用することも可能です。
イベルメクトールとアルコール(お酒・飲酒)は併用しても大丈夫?
イベルメクトールとアルコールの併用は、明確に禁じられているわけではありません。
ただし、アルコールが肝臓に負担を与える点には注意すべきでしょう。
イベルメクトールの代謝も肝臓で行われるため、飲酒で負荷がかかっている状態では代謝が遅くなって副作用のリスクが高まるおそれがあります。
そのため、イベルメクトールとアルコールの併用は控えるのが望ましいといえます。
飲酒を避けられない場合はどうする?
仕事の付き合いで飲酒を避けられない場合などは、できるだけ飲酒とイベルメクトール服用の時間を空けるようにしましょう。
肝臓への負担を少しでも減らせるため、副作用のリスクを低減することに繋がります。
イベルメクトールを服用できない人がいるってホント?
イベルメクトールは、相互に作用しあって悪影響を及ぼす医薬品がないため、基本的にはたいていの薬と併用することができます。
しかし、そもそも人によってはイベルメクトールを飲めないor服用に注意が必要なことがあります。
過去にイベルメクチン(有効成分)に対してアレルギー症状を起こしたことがある方は、イベルメクトールを飲むことはできません。
また、妊娠中または妊娠の可能性がある方や高齢の方は、注意が必要です。
妊婦 妊娠の可能性がある | 動物実験の結果、催奇性(※)が認められているため (※胎児に奇形があらわれる可能性) |
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高齢者 | 一般に肝機能が低下しているケースが多いため イベルメクチンの吸収に問題が生じる可能性がある |
飲み合わせで失敗しない!イベルメクトール利用の3つの鉄則
イベルメクトールは、飲み合わせに注意が必要になるケースはほぼありません。
- イベルメクトールに併用禁忌や併用注意薬はない
- イベルメクトールは漢方薬や市販薬とも併用できる
- アルコールとの併用は控えるのが無難
イベルメクトールとアルコールとの飲み合わせには注意すべきですが、過度な飲酒でなければ、神経質になりすぎる必要はありません。
また、基本的に他の薬と併用は可能なので、風邪の症状がつらいときなどは我慢せず薬を使いましょう。