湯シャンはAGAの治療に効果がある?正しいやり方やメリットについて解説
「湯シャンはAGAの治療に効果がある」と聞いたことがある人もいるでしょう。
実際に、シャンプーは洗浄力が強く頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまうため、湯シャンのほうがよいといわれることもあります。
今回は、湯シャンがAGAの治療に効果的なのかやり方やメリットと併せて解説します。
薄毛で悩む人はぜひ参考にしてください。
湯シャンのやり方
湯シャンとは、シャンプーを使わずにお湯だけで髪や頭皮を洗う方法です。
頭皮環境を整える効果が期待されますが、正しい手順を守ることが重要です。
まずは湯シャンのやり方について解説します。
シャンプーの回数を少しずつに減らしていく
通常のシャンプーから湯シャンに移行する際は、すぐにシャンプーをやめるのではなく少しずつシャンプーの回数を減らすことが大切です。
これまでのシャンプーに慣れているのにいきなり湯シャンのみに変更すると、皮脂の分泌量のコントロールができなくなります。
これにより、べたつきや臭いが発生することがあります。
そのため、最初は週に1~2回だけシャンプーを使って他の日は湯シャンするといった調整をしながら進めていきましょう。
そうしていくことで徐々にシャンプーの回数を減らし、湯シャンのみでも皮脂を洗い落とせる環境を作ることが重要です。
シャンプーを行う前にブラッシングで汚れをしっかり落とす
湯シャンを行う際は、洗髪前にブラッシングを行うことが重要です。
ブラッシングを行わなければ、髪の表面に付着した汚れやホコリが頭皮に残ってしまうことがあります。
そうして頭皮に汚れなどが蓄積していくことが毛穴を詰まらせる原因になってしまいます。
特に、湯シャンはシャンプーを使用する場合と比べて、洗浄力が落ちるため事前にしっかりとブラッシングをして汚れを除去することが大切です。
湯シャンを行う前にブラッシングにより汚れや皮脂を落としておけば、頭皮環境を清潔に保てます。
また、ブラッシングは頭皮の血行を促進して洗髪時のマッサージ効果を高める効果もあります。
ブラッシングをする際は、毛先の絡みを丁寧にほぐしてから根元から毛先に向かって優しく行いましょう。
また、柔らかいブラシを使用して優しく梳かすことを心がけてください。
シャワーの温度は36~40℃にする
湯シャンではシャワーの温度設定も重要です。
季節に合わせて36~40℃の範囲で温度を調整することで頭皮の毛穴が広がりやすくなるため、皮脂や汚れを落としやすくなります。
ただし、皮脂には頭皮を守る役割があるため、シャワーがあまりにも熱過ぎると頭皮に必要な皮脂まで洗い落としてしまう可能性があります。
そのため、少々ぬるめの温度で湯シャンすることが大切です。
湯シャンは髪と頭皮全体をしっかりと濡らして汚れを浮かせるイメージで洗いましょう。
湯で頭皮マッサージを行いながら洗う
湯シャンをする際は、頭皮マッサージを取り入れることで汚れを効果的に除去できます。
指の腹を使って円を描くように優しく頭皮を揉みほぐすと、毛穴に詰まった汚れも落ちやすくなるだけでなく血行が促進されて頭皮環境が改善する効果もあります。
ただし、指の先や爪で強くこするのは避けましょう。
強くこすることで頭皮に傷がつくと、そこから細菌が感染し頭皮環境が悪化する可能性があります。
頭皮マッサージを行う際には、力を入れ過ぎず丁寧に行うことが重要です。
タオル・ドライヤーでしっかり乾かす
湯シャン後は、髪と頭皮をしっかり乾かすことが重要です。
まずはタオルで優しく水分を吸収し、こすらずに重点的に乾かします。
その後、ドライヤーを使って頭皮を中心に乾かすことで湿気を完全に取り除きます。
乾かさないまま放置すると頭皮に残った水分によって雑菌が繁殖して臭いやかゆみ、さらには頭皮トラブルを起こす可能性があります。
またドライヤーを使用する際は、熱を当て過ぎると髪や頭皮を傷める原因となるため、温風と冷風を適切に活用しましょう。
湯シャンを行うメリット
湯シャンには以下のようなメリットがあります。
- 乾燥・フケを防止できる
- 頭皮の負担を軽減できる
- 抜け毛予防の効果に期待できる
ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
乾燥・フケを防止できる
湯シャンは頭皮に必要な皮脂を残してくれるため、頭皮の乾燥やフケを防ぐ効果に期待できます。
一般的なシャンプーには洗浄力の強い成分が含まれている場合があり、これが頭皮の必要な皮脂まで洗い落としてしまいます。
その結果、フケやかゆみが発生しやすくなるのです。
一方で湯シャンはお湯の適度な洗浄力によって汚れや余分な皮脂を洗い落とすため、頭皮のバリア機能を維持しやすくなります。
頭皮のバリア機能が維持されることで、頭皮の水分量が保たれて乾燥やフケの発生を予防する効果に期待できます。
特に、乾燥肌や敏感肌の人には湯シャンが適しているといえるでしょう。
頭皮の負担を軽減できる
湯シャンはシャンプーを使用しないため、頭皮への負担を大幅に軽減することができます。
シャンプーには界面活性剤や香料、防腐剤などが含まれている場合があり、これらが頭皮に負担をかけてしまいます。
敏感肌の人やアレルギー体質の人にとっては、これらの負担が頭皮トラブルの原因となってしまう可能性があります。
湯シャンはこれらの化学成分による負担を排除して頭皮を自然な状態で保つことができます。
さらに、湯シャンによって皮脂の分泌が正しく調整されることで、頭皮の健康を維持しやすくなります。
抜け毛予防の効果に期待できる
湯シャンを行うことで、抜け毛予防の効果にも期待できます。
シャンプーの過剰な使用は洗浄力の強い成分が頭皮を刺激して毛根を弱める可能性があります。
一方、湯シャンではそうした負担をかけることなく自然な頭皮の状態を維持できることから、健康的な毛髪の成長環境を整えられます。
また、湯シャンは頭皮の血行促進にも期待できます。
洗髪時にシャンプーを使わないことから、より丁寧に汚れを落とす必要があり、丁寧な洗髪そのものが頭皮マッサージの役割を果たし、血行を促します。
そうして血行が促進されることで毛根への栄養供給が向上し、髪の成長を助ける効果にも期待できます。
湯シャンはAGAの治療に効果がある?
湯シャンは頭皮環境を整える効果が期待される洗髪方法ですが、AGAの治療効果が直接あるわけではありません。
AGAは男性ホルモンであるテストステロンが変換されて生成されるDHT(ジヒドロテストステロン)が原因です。
DHTは、毛根を縮小させて髪の成長サイクルを短縮させてしまう作用があり、これによって脱毛が起こります。
このDHTは体内で生成されるため、湯シャンだけでAGAの進行を抑えるのは難しいといえます。
しかし、湯シャンは頭皮の健康状態を改善する効果があるため、AGA治療薬やそのほかの治療方法の効果を高められる可能性があります。
このことから湯シャンとAGA治療の併用は、AGA治療において有効と考えられます。
まとめ
湯シャンは、シャンプーよりも毛根に刺激を与えないため抜け毛予防の効果に期待できますが、AGA改善に対して直接的に影響するわけではありません。
しかし、AGA治療薬と湯シャンを併用することによって、結果的に髪の毛が生えやすく成長しやすくなる可能性があります。
また、湯シャンには乾燥やフケを防止したり頭皮の負担を軽減したりするなどのメリットがあります。
ただし、正しい方法で湯シャンをしなければ、頭皮環境が悪化する可能性がある点には注意が必要です。
頭皮環境を改善するために湯シャンを始めたいという人は、この記事を参考に正しい方法と試してみてください。