バイアグラ服用時にアルコールは飲んでもよい?飲酒による影響について解説

バイアグラ服用時にアルコールは飲んでもよい?飲酒による影響について解説EDに悩む人にはバイアグラを服用した後でも、アルコールで気分を高めて性行為をしたいと考える人もいるでしょう。
その一方で、アルコールが「バイアグラの効果を消失させるのではないか」と不安になる人もいるかもしれません。
 
そこで、この記事ではバイアグラとアルコールの関係性や飲酒による影響について解説します。
また、バイアグラを服用した後の注意点についても触れるため、バイアグラを使用している人や使用を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

 

バイアグラとアルコールの組み合わせはよくない?

まずは、バイアグラとアルコールの組み合わせついて見ていきましょう。

 

適量の飲酒であれば問題ない

バイアグラとアルコールの組み合わせは、飲酒量が適量であれば問題ありません。
むしろ、お酒のリラックス作用でEDの症状を和らげる効果に期待できたりします。
 
しかし、過度な飲酒はバイアグラの効果を減少させる可能性があるため避ける必要があります。
お酒を飲む場合は、ほろ酔いよりもさらに控えるのが適しています。
 
また、アルコールの許容量には個人差があるため自身の体調や日頃の飲酒量を考慮し、適切な量を見極めることが重要です。
特に、お酒に弱い人の場合はバイアグラ服用時の飲酒しないのが無難です。

参考元:バイアグラとお酒は組み合わせても大丈夫?飲酒で副作用が強まる可能性は?

 

適度なアルコールの摂取量

適度なアルコールの摂取量は、個人によって大きく異なります。
そのため、「何杯まで大丈夫」という一律の基準はありませんが、一般的な目安として顔が赤くなったり、体がふらつくといった兆候が出る前に止めることが大切です。
 
特にバイアグラを服用している時は普段の飲酒量の6割程度に抑えることが推奨されています。
また、アルコールの種類によって影響が異なる場合もあるので、飲酒する場合は普段から飲み慣れているお酒の種類を選ぶことも重要です。

参考元:【医師監修】アルコールと一緒に摂取しても大丈夫?バイアグラとお酒の関係

 

バイアグラと過度なアルコールを飲むのは危険

男性の医者がバツしている
バイアグラと過度なアルコールの組み合わせは、健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
ここでは、特に注意すべき3つの影響について説明します。

 

神経伝達に影響する

バイアグラと過度な飲酒の組み合わせで特に注意すべきなのが神経系への影響です。
アルコールは中枢神経系に作用し、性的な刺激の伝達を妨げる可能性があります。
これにより、バイアグラの本来の効果が十分に発揮されなくなってしまい、パートナーとの関係に亀裂が入る要因になったりします。
そのため、バイアグラ使用時の過度な飲酒は避けるべきです。

 

低血圧の症状が出る

アルコールとバイアグラには、それぞれ血管を拡張させる作用があります。
そのため、過剰に飲酒とバイアグラの組み合わせは、過剰に血圧が下がってしまいめまいやふらつきなどの症状が出ることがあります。
また、普段から血圧が低い方の場合はさらに上記のリスクが高まるため、特に注意が必要といえます。

 

酔いやすくなる

バイアグラを服用した状態での飲酒は普段よりも酔いが回りやすくなります。
これは、バイアグラが血管を広げて血流を促す作用によって、アルコールが回りやすくなるためです。
そのため、普段なら酔わないような量のお酒でもバイアグラを服用している時は酔いが回る可能性があります。
そうして、酔いが回ってしまうとバイアグラの効果以前に性行為そのものができなくなる可能性もあるため注意しましょう。

 

バイアグラの服用後にお酒を飲む際の注意点

バイアグラを服用した後にお酒を飲む際、特に気をつけるべき2つのポイントについて詳しく解説します。
バイアグラの効果を最大限に引き出しつつ、安全に飲酒を楽しめるようにしましょう。

 

グレープフルーツ系のお酒は避ける

バイアグラを使用した後にお酒を飲む場合、グレープフルーツサワーなどのカクテルには注意が必要です。
これは、グレープフルーツに含まれる成分がバイアグラの代謝に影響を与えて、副作用のリスクを高めてしまいます。
そのため、グレープフルーツ系の飲料や食事には十分に気を付ける必要があります。
 
レモンや温州みかん、カボスやバレンシアオレンジなどの柑橘系のお酒はバイアグラの代謝に影響する成分を含んでいないため、摂取しても問題ありません。

 

脂質の多い食事を食べ過ぎないようにする

高脂肪の食事はバイアグラの吸収に影響を及ぼし、十分な効果が得られなくなる可能性があります。
お酒のお供に脂っこい料理やおつまみが欲しくなるのは珍しい事ではないですが、一緒にそうしたものを食べてしまうとバイアグラの効果が弱まるため、最小限に抑えるか完全に我慢するようにしましょう。

 

まとめ

指示棒を持つ薬剤師
バイアグラを服用している時、適度な量の飲酒は問題ありません。
ですが、過度な飲酒はバイアグラの効果を弱めてしまうため避ける必要があります。
適量のアルコールはEDを緩和する可能性がありますが、過剰摂取は神経伝達に影響してバイアグラの効果を十分に得られなくなる可能性があります。
また、バイアグラ服用時は普段より酔いが回りやすくなっているため、飲酒する場合は普段よりも飲酒量に気を付ける必要があります。
 
バイアグラなどのED治療薬は通販で購入できるようになり、身近な存在になりました。
だからこそ安全かつ効果的にバイアグラを使用するためには、適量の飲酒を心がけたり、完全に飲酒を控えることが大切です。

 

監修者情報

久野賀子先生

  • 医師

    久野 賀子

  • 所属・資格等

    PRIDE CLINIC 院長

  • 経歴

    2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業
    日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
    新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
    2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。