レビトラとポゼットは併用できる?それぞれの併用禁忌薬をご紹介
ED治療薬であるレビトラと早漏治療薬であるポゼットは、ともに性行為の際に服用する治療薬です。
EDと早漏の両方の症状がある人にとって、レビトラとポゼットは併用しても問題ないのか気になるでしょう。
併用しても効果があるのか、副作用などのリスクがとはないのかといった疑問について、この記事では詳しく解説します。
さらに、それぞれの薬の併用禁忌薬や服用できない人の条件についても説明するため、これらの薬の使用を検討している人は参考にしてください。
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レビトラで早漏改善は可能?
EDに悩む人の中には早漏に悩む人は少なくありません。
そのため、レビトラを用いてEDを改善する人は多いですが、レビトラには早漏の改善効果はありません。
しかしながら、間接的に早漏の症状を和らげる効果に期待できます。
これは、EDが原因となっている性行為の失敗などがストレスとなって早漏が起きている時に、レビトラがEDを改善することで自信つき、心因性の早漏を改善すると考えられるためです。
そのため、確実な早漏改善効果を得るためには早漏改善薬を活用する必要があります。
早漏改善薬は、射精をコントロールする神経系に直接作用して感度を下げたり、興奮を鎮めることで早漏の問題を対処します。
早漏改善薬として人気な「ポゼット」とは?
ポゼットは早漏改善薬として広く知られている薬です。
ここからはポゼットの効果や適切な服用方法、そして注意すべき副作用について、詳しく解説します。
これらの情報を理解することで、効果的に使用できるでしょう。
ポゼットの持つ効果とは?
ポゼットは、脳内の神経伝達物質の一種であるセロトニンの量を増やすことで早漏を改善する薬です。
セロトニンは気分や情動をコントロールする役割があり、これが増加することで興奮やストレスに関連するノルアドレナリンの働きが相対的に抑えられます。
そのため、射精反応が緩やかになって早漏の改善効果が見込めるという仕組みです。
この作用によって射精までの時間が長くなって性行為の満足度を高めます。
ただし、効果には個人差があるため、医師と相談しつつ自身に適した服用方法を見つけることが重要です。
服用方法
一般的な服用方法は、性行為の1~2時間前に30~60mgを水で服用することです。
水以外の飲み物、特にカフェインを含むコーヒーやエナジードリンクで服用した場合、胃に刺激を与えて胃痛や消化不良を引き起こす可能性があるため避けましょう。
また、服用タイミングは個々の体質や反応によって異なるケースがあるため、最適な時間を見つけるとよいでしょう。
さらに1日に服用できる回数は1回までとされており、過剰摂取は副作用のリスクを高めるため注意してください。
副作用
ほかの薬と同様にポゼットは副作用が生じる可能性があります。
一般的に報告されている副作用としては頭痛や口の渇き、倦怠感や吐き気などが挙げられます。
これらの症状は軽度で一時的なことが多いですが、もし症状が長引いたり重篤な状態になった場合は、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
また特定の人においては、アレルギー反応やほかの薬との相互作用が生じる可能性もあるため、過去の病歴や現在服用している薬を医師に正確に伝えることが大切です。
レビトラとポゼットは併用できる?
レビトラとポゼットは、それぞれED治療と早漏改善という異なる目的で使用される薬であり併用が可能です。
これらの薬を併用することで、EDと早漏のどちらの症状にも対処できます。
レビトラが勃起力を向上させてポゼットによって射精をコントロールすることで、より満足度の高い性生活を送れるでしょう。
しかし、併用にすることでそれぞれの治療薬の副作用のリスクがある点には注意が必要です。
レビトラとポゼットは併用できない薬もある?
レビトラとポゼットの併用は可能ですが、ほかの薬との併用には注意が必要です。
両薬とも、特定の薬剤と一緒に服用した場合は重大な副作用を引き起こす可能性があります。
以下では、それぞれの薬と併用できない主な薬剤について説明します。
レビトラと併用できない薬
レビトラの主成分であるバルデナフィルは、肝臓と小腸で特定の酵素により代謝されます。
この酵素の働きを妨げる薬と併用した場合、血中濃度が上昇して効果や副作用が強くなる可能性があるのです。
反対にこの酵素の働きを促進する薬と併用した場合、薬の効果が実感できない恐れがあります。
具体的に併用してはいけない薬として硝酸剤やNO供与剤、特定の抗不整脈薬、HIV治療薬などがあります。
上記以外にも併用に注意が必要な薬も多数あるため、他の薬を服用している場合は自身がレビトラを服用できるかどうかを適切に判断する必要があります。
ポゼットと併用できない薬
ポゼットは特定の薬剤との併用により、重篤な副作用を引き起こす可能性があります。
主な併用禁忌薬にはモノアミンオキシダーゼを阻害する効果のある薬剤(抗パーキンソン病薬や抗うつ薬など)、CYP3A4阻害剤(抗てんかん薬、HIV治療薬、抗菌薬など)などのさまざまな種類の抗うつ薬などです。
ほかにも相性が悪い薬は存在するため、薬を使用している人は必ず併用が可能かどうかを把握する必要があります。
これらの薬と同時に服用した場合、セロトニン症候群などの深刻な症状があらわれる可能性があるため、ほかの薬を服用中の場合や新たな薬の服用を検討している場合は、必ず医師に相談しましょう。
レビトラとポゼットは服用できない人もいる?
レビトラとポゼットの併用は多くの人にとって有効な治療法となりますが、特定の健康状態や既往歴によっては推奨されない場合があります。
安全性を確保するため、これらの薬を使用する前に自身の健康状態を十分に把握して医師の指示を仰ぐことが重要です。
以下では、それぞれの薬を服用できない可能性がある人について説明します。
レビトラを服用できない人
レビトラの服用が適さない人には、いくつかのケースがあります。
特に注意すべきなのは、心血管系の問題で性行為が不適当と診断された人や、先天的な不整脈(QT延長症候群)がある人です。
レビトラは血管を広げて勃起を促進する治療薬であるため、血管系に疾患や障害があると大きな問題を引き起こす可能性があるためです。
さらに、過去にレビトラでアレルギー反応を経験した人も服用できません。
これらの条件に該当する場合は、医師に相談して代替治療法を検討しましょう。
ポゼットを服用できない人
ポゼットの服用が適さない人も存在します。
心不全、不整脈、心臓弁膜症などの心疾患の既往歴がある人、脳梗塞の既往歴がある人、肝機能障害のある人は服用に注意してください。
またうつ病や躁うつ病、てんかんの診断を受けている人、高齢者も服用に際して慎重な判断が求められます。
さらに統合失調症や緑内障、出血傾向がある人も注意が必要です。
これらの状態にある場合は、ポゼットを服用すると危険な状態に陥る可能性があります。
そのため、ポゼットを服用できるかどうかも事前には把握しておくことが大切です。
まとめ
レビトラとポゼットは、それぞれED治療と早漏改善に有効な薬で併用も可能です。
ただし、両薬には併用できない薬剤がある点には注意が必要です。
レビトラは硝酸剤や特定の心疾患治療薬と、ポゼットは抗うつ薬やHIV治療薬などと併用できません。
また、心血管系の問題がある人や特定の疾患の既往歴がある人は、これらの薬を服用できないケースもあります。
適切な使用方法を守り、定期的に健康状態をチェックすることで、安全性が高く有効な治療を受けられるでしょう。
個々の状況に応じた最適な選択をすることが大切です。