クラリチン・ジェネリックと併用に注意しなければならない薬はある?

クラリチン・ジェネリックと併用に注意しなければならない薬はある?花粉症などのアレルギー症状を改善してくれるクラリチン・ジェネリックには、併用に気を付けなければならない薬があります。
こちらのページでは、クラリチン・ジェネリックと他の薬との併用に焦点をあてて詳しく紹介します。

 

クラリチン・ジェネリックの併用分類

医者クラリチン・ジェネリックは、一部の薬剤とは相互作用のリスクがあるため併用に注意が必要です。
ここでは、「併用禁忌」「併用注意」に分類して説明します。

 

絶対に併用してはいけない併用禁忌薬

クラリチン・ジェネリックには、特定の併用禁忌薬の指定はありません。
たとえば、普段はクラリチン・ジェネリックを飲んで症状を抑えつつ、一時的に激しい症状に見舞われたときに強力なセレスタミン(抗ヒスタミン+ステロイド)を頓服するなど、状況に合わせて他の薬を併用できます。
(詳しくは医師に相談しましょう)

 

併用に注意が必要になる併用注意薬

クラリチン・ジェネリックには、併用に注意が必要な薬が複数あります。
それがエリスロマイシンシメチジンです。
エリスロマイシンはさまざまな細菌に対する効果を持つ抗菌薬であり、シメチジンは胃潰瘍や逆流性食道炎などの治療に使われる胃酸抑制薬ですが、クラリチン・ジェネリックと併用した場合、クラリチン・ジェネリックの有効成分の血漿中濃度が上昇します。
その結果、副作用のリスクが高まったり、強い副作用症状があらわれたりする可能性があります。
そのため、これらの治療薬と併用する場合は事前に医師に相談しましょう。

 

併用ができる薬は多い

薬クラリチン・ジェネリックは併用に注意が必要な薬がありますが、併用できる薬もたくさんあります。
ここからは、併用できる薬を紹介していきます。

 

風邪薬や頭痛薬は併用が可能なものも多い

風邪の発熱や頭痛に効くロキソニンカロナールは、クラリチン・ジェネリックと併用できます。
このように、風邪薬や頭痛薬は併用可能なものが多いですが、複数の成分を配合した薬の場合、クラリチン・ジェネリックとの併用に注意しましょう。
たとえば、パブロンゴールドAは、クロルフェニラミンマレイン酸塩と呼ばれる抗ヒスタミン成分を配合しているため、クラリチン・ジェネリックを併用すると抗ヒスタミン作用が強くなりすぎてしまう可能性があります。
その結果、副作用のリスクが高まってしまうことが考えられます。
 

 

抗生物質との併用は大丈夫?

クラリチン・ジェネリックと抗生物質の併用は、注意が必要です。
たとえば、併用注意薬に指定されているエリスロマイシンはマクロライド系の抗生物質です。
 
ただし、エリスロマイシン以外の抗生物質は併用注意薬に指定されていません。
そもそもエリスロマイシンが併用注意薬に指定されているのは、クラリチン・ジェネリックの有効成分ロラタジンを代謝するCYP3A4という酵素の働きを阻害するためです。
(CYP3A4が阻害されると、ロラタジンがうまく分解されず、血漿中濃度が上昇します)
そのため、CYP3A4阻害作用が強くない抗生物質であれば、基本的に併用は可能と考えられます。

参考元:医療用医薬品:クラリチン

 

睡眠薬とは併用できる?

クラリチン・ジェネリックの併用注意薬に睡眠薬は含まれないため、基本的に併用可能といえます。
ただし、睡眠薬の中には説明書に「抗ヒスタミン薬との併用はしないでください」と注意書きを記載しているものもあるため、注意が必要です。

参考元:おくすりQ&A:睡眠改善薬 日本OTC医薬品協会

 

他のアレルギー症状を改善する薬と同時に使える?

季節性のアレルギー疾患を治療するために使われるモンテルカスト(商品名:キプレス)をはじめ、クラリチン・ジェネリックと併用できる抗アレルギー薬は少なくありません。
その他、普段はクラリチン・ジェネリックを飲みつつ、症状がひどく喘息などが出る場合はステロイドを配合したセレスタミンを頓服薬として服用することはできます。
また、目の症状がつらいときに市販の点眼薬などを使用することも可能です。
 
ただし、セレスタミンをはじめ、エピナスチン(商品名:アレジオン)やフェキソフェナジン(商品名:アレグラ)など抗ヒスタミン作用が重複する薬の場合、不必要に効果が強くなりすぎる可能性がある点には注意が必要です。

ポイント

・医師に相談したうえで併用する
・症状がおさまったら併用をやめる

 

参考元:クラリチンシリーズ(アレルギー専用鼻炎薬)

 

クラリチン・ジェネリックと葛根湯は同時に使える?

クラリチン・ジェネリックと、葛根湯などの漢方薬は併用しても問題ありません。
実際、病院では花粉症の治療薬としてクラリチンと漢方薬が同時に処方されるケースもあります。

参考元:【薬剤師が解説】クラリチンの飲み合わせにNGはある?授乳中や妊娠中の服用も解説

 

ビタミン剤や整腸剤との併用は?

ビタミン剤や整腸剤とクラリチン・ジェネリックの併用は特に問題ありません。
ビタミンの中には花粉症の症状を和らげる種類もある(ビタミンDなど)ため、併用することでより効率的に花粉症の改善が可能です。

 

クラリチン・ジェネリックのまとめ

クラリチン・ジェネリックは、アレルギー症状の緩和に広く使用される抗ヒスタミン薬ですが、併用する薬剤によっては注意が必要です。

  • 併用禁忌となる薬はない
  • 併用注意薬に指定されているのはエリスロマイシンとシメチジン
  • 併用可能な薬は風邪薬、漢方薬、睡眠薬など多数ある

クラリチン・ジェネリックと他の薬を服用する際は、他の薬との相互作用に注意しつつ、必要に応じて医師や薬剤師に相談することが重要です。