ジスケア錠の服用方法ガイド|「短期間で効く」その力を、正しく使うために

ジスケア錠の服用方法ガイド|「短期間で効く」その力を、正しく使うために「抗生物質って、何日も飲まないと効かないんじゃないの?」
そう思っている方にこそ知ってほしいのが、ジスケア錠(有効成分:アジスロマイシン)です。
ジスケア錠は、飲む回数が少なくても効果がしっかり続く、ちょっと特別な抗菌薬なのです!

しかし、ちょっと特別なチカラを発揮させるには、飲み方のルールを守ることがとても大事です。

このガイドでは、症状別の飲み方・タイミングの考え方・生活に合わせたコツなど、初めての方でもわかりやすく解説していきます。

まずはジスケア錠の適切な用法用量を把握しよう!

まずは、ジスケア錠の基本的な服用方法について紹介します。
ジスケア錠で治療できる代表的な疾患別の服用量・服用階数をまとめました。

対象疾患服用量服用回数・期間
クラミジア感染症1000mg1回
咽頭炎・気管支炎500mg/日1日1回/3日間
副鼻腔炎・皮膚炎500mg/日1日1回/3日間
歯周炎・歯性感染症500mg/日1日1回/3日間
骨盤内炎症性疾患250mg/日1日1回/7日間

骨盤内炎症性疾患を治療するためには7日間の服用が必要ですが、他は3日以内の服用で治療が完了(※)します。
特に、喉(咽頭)や性器に症状があらわれるクラミジア感染症(性病)を1回のみの服用で治療できる(※)のは嬉しいところではないでしょうか。
性感染症のクラミジア治療には他の抗菌薬も使えますが、たいてい数日間の服用が必要です。
しかしジスケア錠なら1回で済むので、飲み忘れを心配したりする必要がありません。

(※完治したかどうかを確認するためには、病院で検査を受ける必要があります

ジスケア錠の服用のタイミングは食前・食後どちらでもOK

医薬品の中には、「食後に服用してください」などタイミングを指定されるものもありますが、ジスケア錠は食事の有無が効果に影響を及ぼさないため、タイミングは自由に決めることができます。

ただし、1回服用してみて消化器系の副作用(吐き気、腹痛など)が起こった場合、胃腸への刺激がやわらげられる食後の服用をおすすめします。

ジスケア錠を安全に服用する上で知っておきたいポイント

ここからは、ジスケア錠の優れた効果をしっかり実感し、厄介な細菌感染症を確実に治していくために必要なポイントを紹介します。

併用に注意したい医薬品・サプリメント

普段から何気なく飲んでいる市販薬やサプリメントが、ジスケア錠の効果の減弱を招く可能性があります。
代表的なのは、以下のような薬やサプリメントです。

一緒に飲む薬影響の有無併用する時のポイント
制酸剤(胃薬)水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム配合の胃薬はジスケア錠の吸収を低下させる可能性があるジスケア錠を服用してから最低でも2時間ほど空けて服用
併用前に医師に相談
鉄剤・カルシウムジスケア錠の吸収をジャマする可能性があるジスケア錠を服用してから最低でも2~4時間ほど空けて服用したり、併用を避ける

なお、ジスケア錠には上記以外にも併用前に医師への相談が必要な「併用注意薬」が複数あります。

血栓の予防および治療に用いるワルファリン(抗凝固薬)
臓器移植手術後の拒否反応を防ぐシクロスポリン
抗HIV薬のネルフィナビル
うっ血性心不全の治療に用いられるジゴキシン
白血病などの治療に用いられるベネトクラクス

これらとジスケア錠を併用すると、お互いの効果を減弱もしくは過剰に増強したり、中毒症状を引き起こしたりする可能性があるため、服用中の薬がある場合は医師に相談してください。

「1日1回」って、ぴったり24時間ごとに飲まないとダメ?

ジスケア錠の有効成分であるアジスロマイシンは、体内に長くとどまる性質があります。
そのため、3日以上にわたって服用を続ける場合、毎日ぴったり同じ時間に飲む必要はありません。

具体的には、前後2時間程度のズレは問題ないとされています。
たとえば、今日の21時に服用したとしたら、明日は19~23時に服用すれば問題ないということです。
大切なのは、必要な日数にわたって必要な量のジスケア錠をしっかり飲むことです!

症状がなくなれば、服用途中での服用を中止していい?

たとえば、3日間にわたって服用が必要な気管支炎を発症してジスケア錠を飲み始めたところ、2日目で症状が緩和された……ということは、もう3日目は飲まなくても大丈夫なの?

このような疑問を持つことがあるかも知れませんが、必要な日数分しっかり飲みきりましょう!
一時的に症状がおさまったかに見えても、きちんと必要な量を飲みきらなければ細菌が全滅せず、体内に残ったままになってしまう可能性があります。
そうなると、再び繁殖して症状がぶり返すことがありますし、ジスケア錠(アジスロマイシン)が効かない耐性菌を生み出すきっかけになってしまうことも……。

というわけで、必要とされている日数分はきちんと飲みきることが大切です。
また、服用が完了したら、念のため病院で検査を受け、完治を確認することをおすすめします。
(例:クラミジアの場合は服用後、2週間ほど空けてから再検査を受けてください)

意外と知られていない日常生活における注意点

ジスケア錠は安全性が高い抗菌薬ですが、服用中は汗をかくサウナ激しい運動、また飲酒などを控える必要があります。

  • サウナや激しい運動:脱水で副作用(吐き気・ふらつき)が出やすくなります。
  • 飲酒:肝臓に負担がかかってしまうので控えたほうが安心。

汗をかきやすい方は水分補給をしっかりして、サウナや飲酒は控え、体を動かしたいときは軽いストレッチ程度で抑えておきましょう。

ジスケア錠は「短期間で効く」からこそ、正しい使い方が大切

ジスケア錠は、少ない服用回数でしっかり効果を発揮する優れた抗菌薬です。
だからこそ、「自己判断でやめない」「決められた服用量・日数をきっちり守る」といった基本ルールを守ることが必要不可欠です。

服用時の3つのポイント

  • 病気ごとに用法・用量が異なる→あらかじめ確認を!
  • 市販薬・サプリとの併用に注意→吸収に影響が出る場合あり
  • 症状がなくなっても最後まで飲み切る→再発や耐性菌を防ぐために重要

こちらのポイントを押さえつつ、安心安全に病気を治していきましょう!