感染が拡大している梅毒ってなに?梅毒の治療薬ランキングを紹介
性病の中でも特に気を付けなければならないのが「梅毒」です。
梅毒は近年、大きく増加しており、社会問題にもなっているほどです。
2010年には男女合計で600人ほどだった感染者数が、2022年には男女合わせて1万人以上と大幅な増加を見せています。
また、特に20~30代という若い世代に多い性病となっているため、性交渉を持つ機会が多い年代の男女は特に気を付けなければなりません。
そんな増えている梅毒について、こちらのページではさまざまな情報を紹介していきます。
梅毒とは
近年大きく増加している性病の梅毒ですが、この梅毒とはそもそもどういった病気なのでしょうか?
梅毒は、梅毒トレポネーマと呼ばれる細菌が原因となって起きる性感染症です。
世界中で感染者がいる性病のひとつで、日本では1967年に1,1000人の感染者が報告されて以降、感染者数は減少し2010年には600人ほどになっていました。
しかし、2011年以降、徐々に増加傾向にあり2015年以降は女性の感染者数も大きく増加しているという特徴があります。
梅毒への感染は性交渉が基本的となっています。そのため、性交渉の機会が多い男性や女性は特に注意が必要になっています。
また、梅毒には病期に応じてさまざまな症状があらわれるという特徴があるため、症状についても適切に把握しておくことが早期発見早期治療に必要不可欠となっています。
梅毒の感染経路
性病である梅毒は性交渉によって感染します。
具体的には、梅毒の病変部分と粘膜が接触することで感染するため、
- 通常性交
- 肛門性交(アナルセックス)
- 口腔性交(オーラルセックス)
といった行為で梅毒は感染します。
病変部分と粘膜の接触によって感染するということは、上記のような性交渉以外にも、口内に感染している場合であればキスだけでも梅毒は感染します。
また、手指にささくれや傷跡などがある場合、感染者の女性器や男性器を手で愛撫するといった行為でも感染します。
このように、梅毒の感染経路は非常に豊富であるため、どういった行為で感染してしまうのかという適切な知識を身に着けて自身の身を守っていくことがとても重要です。
梅毒は性行為以外でも感染するの?
前述したとおり、梅毒はさまざまな性交渉によって感染します。
これは、逆に考えれば性交渉を伴わなければ感染しないとも考えられます。
ですが、実はそういうわけではありません。梅毒は性交渉をせずとも感染する場合があります。
その感染経路というのが、梅毒でできた潰瘍に手指や肌の傷口が触れて感染するというパターンです。
こうした感染法は基本的に稀なものですが、これ以外にも胎盤を介して感染するケースがあります。
母親が梅毒に感染しているような場合、胎盤を介して胎児へ梅毒トレポネーマが感染してしまうわけです。
その結果、生まれてくる子は先天梅毒を発症してしまいます。先天梅毒も梅毒と同様にさまざまな症状があらわれるため、適切に対策を立てることが重要です。
梅毒の潜伏期間
梅毒は他の性病と同様に、原因となる梅毒トレポネーマに感染すると即刻症状があらわれるというわけではありません。
潜伏期間と呼ばれる期間を経た後に症状があらわれるようになります。
この潜伏期間というのは個人差がありますが1~13週間となっており、人によっては1ヶ月以上経過してから症状が発症するため、感染源の特定が難しくなるというケースも珍しくありません。
また、梅毒は発症してしまうとそこから第1期から第4期まで分類されます。
それぞれの期ごとに違った症状があらわれる上、第4期にまで進行してしまうと神経が侵され最悪の場合、死に至ることもあります。
そのため、潜伏期間後に梅毒症状があらわれた場合には、速やかに治療を進めて改善することが何よりも重要です。
梅毒の症状
梅毒トレポネーマに感染することで発症してしまう梅毒ですが、実際に梅毒に感染してしまった場合にはどのような症状があらわれるのでしょうか?
既にお伝えしている様に、梅毒の症状は4つの期に分類されています。
ここからは梅毒の症状について第1期から第4期までそれぞれの期ごとにあらわれる症状を詳しく紹介していきたいと思います。
それぞれの期ごとの症状を把握することで、梅毒の感染にいち早く気付けるようになりますし、症状の進行具合なども把握できるようになるので、把握しておくようにしましょう。
梅毒第1期の症状
梅毒に感染後の3週間から3か月が第1期となります。
第1期では、梅毒の原因である梅毒トレポネーマに感染した部位にしこりができます。
このしこりは膿を出しますが痛みはなく、できたしこり自体もすぐに消失しますが、潰れてしまって潰瘍になってしまう場合があります。
しこりや潰瘍は痛みなどもなく、発生する場所が肛門や直腸、子宮頚部など目に見えない部分だったりすると、できていることに気が付かないという場合もあります。
また、第1期ではこうしたしこり以外にも鼠径部のリンパ節が腫れたりすることもあります。
しこりは日にちとともに自然と消失するため良くなったように見えますが、実際には自然治癒するというわけではなく、体の中では梅毒が進行します。
梅毒第2期の症状
第1期の症状が治まった後、梅毒トレポネーマは血流にのって全身に広がって第2期となります。
第2期では、梅毒トレポネーマが全身へと広がるので、広範囲に発疹やリンパ節の腫れがあらわれます。
発疹ができるものの痛みや痒みといったものはありません。また、発疹ができてもすぐに消えることもあれば数ヶ月続くこともあります。
第2期では全身に広がるため1割の人は他の臓器が侵され、骨や関節に痛みがあらわれたり目が炎症したりすることがあります。
また、内耳や脳に感染が広がると平衡感覚に障害があらわれたり、頭痛があらわれたり、視覚に障害があらわれたりするため、注意が必要です。
基本的に、この第2期までは感染力が強いとされているので、感染を広げないように注意しておくといった必要もあります。
梅毒第3期の症状
梅毒の第3期の症状は、梅毒トレポネーマに感染してから3年以上もの期間が経過してからあらわれる可能性があります。
第3期になると、皮膚や筋肉、骨などに腫瘍が発生します。
この腫瘍はゴムのようであることから「ゴム腫」と呼ばれ、ゴム腫は腫瘍ができた周辺の組織を破壊してしまうことがあります。
鼻にこのゴム腫ができたりすると、鼻が欠損するといったことに繋がる場合もあります。
非常に危険な状態ではありますが、現代では梅毒の治療法も確率しており、この状態にまで梅毒が進行してしまうケースは非常に珍しくなっています。
ですが、知らず知らずん感染してしまい治療しないまま放置してしまうと、ここまで進行してしまうリスクはゼロではないため、こういった症状があるといった知識を持っておくことはとても重要です。
梅毒第4期の症状
梅毒に感染して10年以上経過した後になるのが第4期の症状です。
ここまで梅毒が進行してしまうと、心臓血管系や中枢神経系が侵されてしまいます。
その結果、大動脈瘤ができたりそれに伴う大動脈破裂、神経障害などを引き起こしてしまいます。
大動脈瘤や大動脈破裂、神経障害などは死に至るケースもあるため、非常に危険です。
ここまで梅毒を放置してしまうケースは珍しいですが、陥ってしまう可能性自体はゼロではありません。
そのため、梅毒についての知識を適切に把握した上で、適切に梅毒への感染を予防することが重要です。
その上で検査で感染の有無を確認したり、感染している場合には適切な治療を進めるようにしましょう。
梅毒の治療方法
万が一梅毒に感染してしまっていたというような場合には、速やかに治療にあたることが重要です。
既に紹介したように、梅毒は感染後そのまま放置していると最終的には死に至るケースも珍しくありません。
そうした状態になる前に、適切な治療を行えば完治させることは可能です。
そこで、ここからは梅毒に感染した場合の治療方法である
- 病院で治療を受ける方法
- 個人輸入代行で治療する方法
について、それぞれ詳しく紹介していきたいと思います。
病院で治療を受ける
梅毒を治療するための方法として最もオーソドックスなのが病院での治療です。
受診する診療科は性器に症状がある場合は泌尿器科や婦人科で、肌に症状が出ている場合は皮膚科を受診しましょう。
また、感染の有無については保健所で相談を受けてもらうことができる場合もあります。
そして、病院での治療方法は薬を用いた投薬療法が基本となります。
この時用いられるのはペニシリン系の抗菌薬が基本となっており、第何期まで進行しているかによって治療にかかる期間が変わってきます。
かかる期間については
- 第1期:2~4週間
- 第2期:4~8週間
- 第3期:12週間以上
となっています。この期間の間は基本的に抗菌薬を1日3回、食後に服用するという形になります。
進行してしまうと、数ヶ月にも及ぶ治療が必要になるため治療だけでも大きな負担になります。
梅毒は保険が適用されるので、保険を使った治療の場合は1,000~3,000円の負担で治療を行えます。
しかし、保険を使わずに治療した場合には、10,000~15,000円の負担が必要になるので、できることであれば保険を利用するようにしましょう。
個人輸入代行で治療薬を購入する
梅毒は病院以外に個人輸入代行を利用して治療を行うことも可能です。
この場合、梅毒の治療に用いる治療薬を海外から個人輸入し、それを用いて治療を進める形になります。
そのため、病院に足を運ぶといった必要がないので忙しい人でも、無理なく治療を進めることが可能です。
ただし、この方法を用いる場合にはいくつかの注意点があります。
その注意点というのが、輸入した治療薬の使用は全て自己責任となってしまうという点です。
医師からの処方の場合、重篤な副作用などが出たりすると救済制度を利用することが可能ですが、個人輸入を利用して手に入れた薬で重篤な副作用が出たりしても救済措置を利用することはできません。
その分、日本では承認されていない治療薬を手に入れることができたり、ジェネリックでより負担を抑えて治療を進めるといったことが可能です。
梅毒の治療薬人気ランキングBEST5
梅毒の治療方法について把握していただけたと思います。
では、ここからは実際に梅毒で用いられる治療薬の人気ランキングについて紹介していきたいと思います。
実際にこれから、梅毒の治療を個人輸入代行を用いて行おうと考えているのであれば、是非お役立てください。
1位:ノバモックス
梅毒の治療に用いられる治療薬の人気ランキング1位となったのは「ノバモックス」です。
こちらはインドの大手ジェネリックメーカーであるCiplaが製造・販売する治療薬です。
有効成分としてアモキシシリンを配合しており、このアモキシシリンが梅毒トレポネーマの細胞壁を破壊することで死滅させ、改善へと導きます。
価格は1箱あたり8,160円(1錠あたり91円)と安価となっており、長期の治療が必要な場合でも負担を抑えることができます。
2位:アトキシリン
梅毒の治療に用いられる治療薬の人気ランキング2位は「アトキシリン」です。
こちらはトルコのイスタンブールにある製薬会社「Atabay」が製造・販売する治療薬です。
有効成分は1位のノバモックスと同じアモキシシリンとなっているため、ノバモックスと同様の効果に期待することができます。
こちらは1錠あたりの成分量が500mgとノバモックスの倍量となっているため、服用方法が若干変わったりする点に注意が必要です。
価格は1箱あたり3,460円(1錠あたり216円)となっており、若干割高ですが成分量で考えると1位のノバモックスとそこまで大きなちがいはないため、好みで選んでも問題ありません。
3位:ノバモックス・シロップ
人気ランキング3位となったのはシロップタイプの「ノバモックス・シロップ」です。
有効成分は1位、2位と同じアモキシシリンが配合されているので確かな効果を実感できます。
こちらは1位と同じインドのCiplaが製造・販売する治療薬となっています。シロップタイプなので、錠剤が苦手で飲むのが難しいという方でもこちらであれば安心してお使いいただけます。
価格は1本あたり1,860円となっているため、錠剤タイプと比べると割高となってしまう点には注意が必要です。
また、長期にわたって治療を行う場合には、保管しておく必要がある点にも注意しておく必要があります。
4位:アモキシシリン・カプセル
梅毒治療に使われる治療薬のランキング4位は「アモキシシリン・カプセル」です。
商品名からもわかるように、有効成分はアモキシシリンとなっています。こちらのアモキシシリン・カプセルは世界各国の製薬会社が製造・販売している治療薬です。
幅広い現場でつかわれているペニシリン系の抗生物質であるため、多くの方に安心してお使いいただけるようになっています。
価格は1箱あたり2,800円(1錠あたり133円)で、1錠あたりの成分量は500mgと多くなっています。
5位:ミノマイシン・ジェネリック
梅毒の治療薬人気ランキングの最後に紹介するのは「ミノマイシン・ジェネリック」です。
こちらはアメリカに本拠をおく製薬会社「Mylan」が製造・販売する治療薬です。
有効成分としてミノサイクリンを配合しており、これが細菌のタンパク合成を阻害することで細菌を減らして梅毒を改善へと導きます。
価格は1箱あたり3,100円(1錠あたり52円)となっており、1錠あたり価格面で見ると最も安価となっていますが、成分量や服用量などを含めると費用面では他の治療薬とそこまで変わりません。
まとめ
こちらのページでは、梅毒について様々な情報を紹介してきました。
梅毒は近年、日本国内で非常に多くなっている性感染症のひとつであり、適切な治療をせずに放置してしまうと最終的には死に至るというケースもあります。
性病としての知名度は高い梅毒ですが
- 実際にどこからどのように感染するのか
- 感染した時にどんな症状がでるのか
- どのような治療法があるのか
といったことは知らないというケースは珍しくありません。
こちらのページでは、そんな情報を詳しく紹介してきたので、是非参考にして梅毒に感染した場合でも速やかに対応できるようにしておきましょう。
そうすることによって、梅毒への感染を予防したり、万が一感染した場合でも速やかに対応することが可能となります。