クラミジアは自然治癒することはない!放置すると不妊症になってしまうことも!?
日本における性感染症患者の中で、患者数が最も多いのがクラミジアです。
クラミジアは感染したとしても無症状であるケースも多く、感染に気付かないままということも珍しくありません。
そのため、気づかないまま放置して大変な思いをされる方もいらっしゃいます。
では、クラミジアに感染していることに気づかずに放置した場合、自然にクラミジアが治ったりすることはあるのでしょうか?
こちらのページではそんなクラミジアを放置した時のことや、自然治癒するのかといったことについて紹介します。
目次
クラミジアは最も感染者が多い性病
クラミジアは現在、国内でもっとも感染者が多い性感染症で、他の性感染症と比べて症状も軽いため気づかないケースも珍しくありません。
国内で行われている感染症発生動向調査では、クラミジアは2002年をピークとして感染者の数は減少傾向にありました。
しかし、近年ではクラミジア患者の数が増加傾向にあります。
また、年代によっても、増加傾向の違いは見られます。
増加傾向男性は20~30代、女性は20代前半の患者数の増加が著しくなっています。
そのため、自身は安心と慢心することなく適切に予防を行うことが重要です。
クラミジアに感染したらどのような症状があらわれる?
国内で最も感染者数が多い性感染症のクラミジア。
では、このクラミジアに感染してしまった場合には、一体どのような症状があらわれるのでしょうか?
ここからは、クラミジアに感染した場合にあらわれる症状を男女それぞれで紹介していきたいと思います。
これから紹介する症状があるという方は、クラミジアに感染している疑いがあるので、検査などを受けるようにしてみてはいかがでしょうか。
参考元:性器クラミジア感染症とは
男性にあらわれる症状
クラミジアが男性に感染した場合にあらわれる症状として下記のようなものがあげられます。
- 尿道炎
- 精巣上体炎
- サラサラの尿道分泌物の排出
- 軽い排尿痛
- 尿道不快感
- そう痒感
上記のような症状が一切ない無症状という場合もあります。
また、淋病などと比べて強い痛みなどの強い症状がでないため、クラミジアが感染してもちょっとした違和感がある程度で片付けて忘れてしまうこともあります。
女性にあらわれる症状
女性がクラミジアに感染した場合は男性よりも無症状であるケースが多くなっています。そのため、男性よりもクラミジア感染に気付きにくくなっています。
女性が感染した場合にあらわれる症状の一例がこちら
- 子宮頚肝炎
- 骨盤内付属器炎
- 肝周辺炎
上記なような自覚症状がないことも多く、知らないうちにクラミジアが進行して治療が大変になってしまっているといったケースもあります。
クラミジア感染症を放置すると不妊症になってしまうってホント?
性感染症であるクラミジアは治療をせずに放置してしまうと、不妊になるというウワサは本当のことなのでしょうか?
ここからは、実際にクラミジアを放置した場合における、不妊の真偽についてお答えしていきます。
男性の場合
男性の場合、クラミジアを放置することで不妊になる可能性はあります。
クラミジアに感染し、そのまま放置して進行する精巣上体と呼ばれる精子を送り出す器官にまで感染が広がってしまいます。
その結果、精管が塞がってしまい射精した精液の中に精子がいない無精子症を引き起こすことがあります。
当然、精子がいない状態の精液ではどれだけ頑張っても妊娠することはできませんので、不妊となってしまうわけです。
女性の場合
男性は不妊になる可能性があると紹介しましたが、女性がクラミジアに感染して放置した場合はどうでしょうか?
実は女性もクラミジアに感染して放置してしまうと不妊となる可能性があります。
女性の場合はクラミジアの進行によって卵管狭窄や閉塞だったり、卵子のピックアップ障害を引き起こしたりします。その結果妊娠ができなくなってしまいます。
こうなってしまった場合には、体外受精による妊娠が必要となるケースもあるので適切に対処することが肝心です。
参考元:クラミジア感染症について
クラミジアを放置してしまう原因
男女ともに、放置してしまうことで不妊の原因にもなってしまう性感染症のクラミジア。
では、なぜこのクラミジアを放置してしまうのでしょうか?
ここからは、クラミジアを放置してしまう原因について簡単に紹介していきたいと思います。
クラミジアは無症状であることが多い
クラミジアを放置してしまう何よりの原因は「無症状」のケースが多いということがあげられます。
症状がなければ感染にすら気づくことができないため、結果的に放置してしまっているという状態になってしまいます。
症状が軽いために直ったと勘違いしてしまう
クラミジアは無症状であるケースが多いですが、他の性感染症と比べて症状が軽いという特徴もあります。
そのため、性器などに違和感や軽い痛みを感じるといったこともありますが、一時的に症状を感じなくなってしまって治ったと勘違いしてしまうことがあります。
こうして治ったと勘違いした結果、治療をしないまま放置してしまうことになるわけです。
クラミジアは自然治癒はしない!
クラミジアは放置すると男女共に不妊の原因となる可能性がある性感染症です。
また、感染後にどれだけ放置したとしてもクラミジアが自然に治るといったことはありません。
そのため、検査などを受けて感染の有無を確認し、感染している場合には適切な治療を受けるといったことが何よりも大切になります。
性感染症の中でもクラミジアは、適切に治療をすれば比較的簡単に完治する部類のものとなっているため、症状がないから治療をしなくても良いと考えるのではなく、適切に治療を行うようにしましょう。
クラミジアの適切な治療方法
「この前の性交渉から、性器に軽い違和感がある…。」
「彼氏からクラミジアだったっていわれた…。」
そんな時は、適切に治療を行うことが重要です。
ここからはクラミジアの治療方法について詳しく紹介していきいます。
クラミジア検査を行う
クラミジアの治療を行うときはクラミジア検査が最初に行われます。
感染しているのがクラミジアなのかどうかをハッキリさせることによって、適切な治療が可能となるためです。
ただし、クラミジアに感染したかも?と性交渉の直後に検査を行っても、感染を確認することができない場合もあります。
これは、クラミジア検査では感染から24時間以上の時間が経過している必要があるためです。
参考元:クラミジアの検査と治療について
クラミジアの治療薬を投与する
クラミジアへの感染が検査で確認された場合、クラミジアの治療薬を用いて治療を開始します。
治療方法は内服薬を用いた投薬療法で、使われる内服薬はニューキノロン系やマクロライド系などの抗生物質です。
治療期間は用いる抗生物質によって変わりますが、長くても1週間ほどとなっているため数ヶ月に渡っての長期治療が必要になることは基本的にはないと考えて問題ありません。
クラミジアの治療薬として日本ではマクロライド系のジスロマックが処方されています。ジスロマックは通販サイトでも購入することが可能です。
また、通販サイトではアジーなどジスロマックのジェネリック医薬品も販売されています。
確認検査を行う
クラミジアを治療するための内服薬を治療期間の間、適切に服用した後は改めてクラミジア検査を行います。
そうして、クラミジア検査によってクラミジアへの感染が確認されなくなった時に治療は完了となります。
この最後の検査をせずに治療を終えてしまった場合、完全に治療しきれていないままとなってしまうことがあり、そうした場合はクラミジアが再発してしまっていたりすることもあります。
まとめ
こちらのページでは感染者数が最も多い性感染症であるクラミジアについて紹介してきました。
クラミジアに感染しても、男女共に無症状であるケースも多いため、感染を見逃しがちです。
また、症状がでたとしても軽度で気にならないこともありますし、症状がなくなって治ったと勘違いしてしまうこともあります。
ですが、クラミジアは放置しても自然に治るといったことは絶対にありません。
クラミジアは自然に治ることがない上に、放置して進行してしまうと最終的には不妊の原因にもなってしまいます。
クラミジアによる不妊は男女共におきる症状のひとつであるため、適宜検査などを行って感染の有無を調べたり、感染していた場合には速やかに治療をしたりということが重要です。