クラミジアは目にも感染する!その原因や治療方法について解説

クラミジアは目にも感染する!その原因や治療方法について解説クラミジアは、本人が気づかないうちに感染している危険な病気です。

性器に感染したクラミジアは、自身の手を通じて目に感染することもあります。

最悪のケースでは失明するリスクもあるため、目に感染したときの症状や治療方法を把握しておくことが大切です。

 

この記事では、クラミジアが目に感染する原因や、その際に見られる病型と症状について解説します。

また、感染した場合の治療方法や治療薬の副作用についても解説するため、クラミジアに感染しているのか不安な人はぜひ参考にしてください。

 

そもそもクラミジアとは?

そもそもクラミジアとはどのような感染症なのでしょうか。

ここでは、クラミジアの概要と感染した場合の症状について解説します。

 

クラミジアの概要

クラミジアは、性行為を介して感染する細菌性の性感染症です。

この病気の特徴として症状が軽微または無症状であることが多く、見過ごされがちな点が挙げられます。

 

しかし、放置すれば尿道炎や子宮頸管炎などの合併症を引き起こす可能性があり、適切な治療を行わないと不妊症の原因となる危険性もあります。

 

クラミジアは、若年層を中心に広く蔓延しているといわれており、早期発見と適切に治療することが大切です。

参考元:クラミジア結膜炎(封入体結膜炎)

 

クラミジアの症状

クラミジア感染の初期症状は目立たず、無症状であることが一般的です。

しかし、症状が進行すると、男性の場合は、尿道から淡い分泌物が出るほか、排尿時の違和感や軽い痛みを自覚することがあります。

また、重症化した場合、精巣上体炎を発症し、睾丸が腫れ上がり激痛に見舞われるケースもあります。

 

一方、女性の場合は、腹痛や不正出血、おりものの異常などが起こるでしょう。

さらに病状が進行した場合、骨盤内炎症疾患を引き起こし、不妊症につながるリスクがあります。

特に、妊婦の場合は流産や早産、子宮外妊娠の可能性が高まります。

 

クラミジアは感染力が強く、性器だけでなく肛門やのどなどにも感染します。

そのため、少しでも違和感があれば、医師の診断を受けましょう。

 

クラミジアが目に感染してしまう原因(理由)

目をこする男性
クラミジアは主に性器に感染しますが、手の指を介して自身の目にも感染が広がる可能性があります。

性器を触れるなどしてクラミジアに汚染された手で目を触ることで感染します。

 

また、クラミジアによる尿道炎や子宮頸管炎を発症している人が、十分な手洗いを怠ったまま目に触れてしまったりすることで目へと感染を広げます。

このように、クラミジアは性器から手を介して目へと感染が広がるため、性器に感染した場合には注意が必要です。

 

クラミジアが目に感染してしまった際の3つの病型と症状

クラミジアが目に感染した場合、感染時期や経路の違いによって病型が異なり、それに伴って症状も異なってきます。

ここでは、3つの病型とそれぞれの症状の特徴を見ていきましょう。

 

成人型クラミジア結膜炎

成人型クラミジア結膜炎は、クラミジアの感染により発症する眼疾患です。

主な症状として、目の充血やまぶたの腫れ、目やにの増加などが挙げられます。

 

感染経路は、性器からクラミジアに汚染された手で目をこすったり不潔な手で目に触れたりすることです。

成人型クラミジア結膜炎は目に小さな濾胞(炎症性の小さな腫れ物)ができる場合や、耳前のリンパ節が腫れ上がるなどの特徴もあります。

 

なお、検査で陽性と判明した場合、眼軟膏で治療を行うのが一般的です。

 

新生児クラミジア結膜炎

新生児クラミジア結膜炎は、出産の際にクラミジアに感染した母体から新生児に感染する結膜炎です。

生後1~2週間で発熱や結膜の充血、目やにの増加などの症状が現れ、その後偽膜性結膜炎となります。

 

新生児への感染経路は、クラミジアに感染している母体の産道です。

出産時に新生児は産道を通過するため、その際に感染してしまいます。

 

新生児クラミジア結膜炎が重症化した場合、上咽頭や肺へも感染が波及する可能性があり早急な治療が必要です。

また、最悪の場合だと失明に至ることもあるため、クラミジアに感染した場合には、母子ともに早期に治療を行うことが肝心です。

 

トラコーマ

トラコーマは、細菌(クラミジア・トラコマティス)による慢性的な結膜炎の一種で、感染すると視力障害や失明に至るリスクがあります。

主な感染経路は、患者の目やにや鼻汁などの分泌物を介するケースが多いです。

特に衛生環境が劣悪な開発途上国において、幼児への感染が多く見られます。

 

感染した初期には軽症の結膜炎として発症しますが、反復する感染を経ることで次第に症状が進行していくのが特徴です。

最終的には角膜の濁りや瞼の内反などを引き起こし、失明に至る可能性があります。

このため、世界保健機関(WHO)でも重大な公衆衛生上の課題と位置づけられ、撲滅に向けた取り組みが進められている状況です。

 

ただし、近年の先進国においては新規患者の発生はほとんど確認されていません。

感染リスクの高い地域への渡航歴がある場合を除き、トラコーマに罹患するケースは極めて稀といえるでしょう。

 

クラミジアが目に感染するとどのような治療をする?

クラミジア性結膜炎の治療には、抗菌薬による長期療法が必要です。

クラミジアは細胞内に潜伏しながら増殖するため、一過性の投与では根治が困難になります。

そのため、通常は眼軟膏を8週間程度にわたり使用し、全身的な症状がある場合は併せて約3週間の内服治療を行うのが一般的な治療法です。

 

短期間の治療では残存したクラミジアの再発や慢性化を引き起こすリスクがあり、結膜組織への影響が進行すれば最悪の場合は失明に至る危険性もあります。

したがって、規定の期間を通して確実に治療を完遂することが何より重要です。

早期発見と適切な対処により、重篤な合併症を未然に防止しましょう。

参考元:性病と眼の症状

 

クラミジアが目に感染した場合の薬には副作用がある?

クラミジアが目に感染した際の治療には目軟膏や点眼薬や内服薬が使用されますが、これらには副作用が伴うこともあります。

ここでは、それぞれの薬剤によって現れる副作用を具体的に見ていきましょう。

 

目軟膏・点眼薬の場合

クラミジア結膜炎の治療において、抗菌性の目軟膏や点眼薬を使用する際には、いくつかの副作用に注意が必要になります。

具体的には、目への刺激感や乾燥感、視界のぼやけなどの副作用です。

ただし、これらの症状は一時的なものがほとんどで、使用し続けることで徐々に改善が見込まれます。

 

極めて稀ではあるものの、発疹や呼吸困難、体の腫れなどのアナフィラキシーショックを引き起こすリスクも留意しなければなりません

刺激感や乾燥感が長期化した場合や、体調不良を自覚したら速やかに薬剤の使用を中断し、医師に相談することが賢明でしょう。

 

適切な使用方法を守れば、結膜への有害事象は最小限に抑えられますが、異常が認められればすぐに医療機関を受診するべきです。

自己判断に頼らず、医師のアドバイスを仰ぐことが大切です。

 

内服薬の場合

クラミジア結膜炎の治療において、全身的な感染が疑われる場合には、点眼治療に加えて内服の抗生剤が処方されることがあります。

しかし、内服薬にも副作用が起こる可能性があるため注意が必要です。

 

例えば、ニューキノロン系の抗生剤では、発疹や光線過敏症、下痢や吐き気、頭痛などの副作用が起こる可能性があります。

さらに、マクロライド系の場合は発疹や下痢に加え、しびれや耳鳴りなどの副作用が代表的です。

テトラサイクリン系では、発熱やむくみ、倦怠感などの副作用が起きる可能性があります。

 

また、内服薬にも稀にアナフィラキシーショックといった重篤な事態に発展するリスクがある点にも注意が必要です。

呼吸困難や意識障害などが見られれば、直ちに医療機関に駆け込むべきでしょう。

 

まとめ

 

クラミジアは性感染症の一種で、性行為を通じて感染します。

症状が現れにくいことから気づきにくいのが特徴です。放置すると尿道炎や子宮頸管炎などの合併症を引き起こす危険性が高まります。

 

また、クラミジアに感染した性器を触れたあとに手で目をこすると、クラミジアが目に感染することもあります。

目に感染した場合、成人型クラミジア結膜炎や新生児クラミジア結膜炎、トラコーマなどの病型があり、感染経路・症状は異なります。

 

治療には抗菌性の目軟膏や点眼薬、内服薬が用いられますが、副作用の可能性があることには注意が必要です。