カンジダ症は自然治癒するはウソ!?放置したらどうなってしまうの?
性感染症であるカンジダ症は感染、発症したとしても放置していれば自然治癒するという噂があったりします。
この噂は本当なのでしょうか?こちらのページでは、
- カンジダ症を放置すれば自然治癒するのか?
- 放置してしまった場合にはどうなるのか?
といった疑問についてお答えしていきます。
また、上記の疑問以外にも、カンジダ症の確認方法や治療方法などについても紹介しているので、是非お役立てください。
カンジダ症になっているか確認する方法
そもそも自分がカンジダ症であるのかどうかを把握するにはどうすればいいのでしょうか?
カンジダが自然治癒するのか、放置すればどうなるのかといったことを把握する前に、まずはカンジダ症を発症しているかどうかを確認する方法を知っておくようにしましょう!
カンジダ症の特徴的な症状があるか確認する
カンジダ症の発症を確認する方法として、もっとも簡単なのがカンジダの症状があらわれているか確認するというものです。
男性の場合は
- 亀頭や陰茎の周辺に白いカスや発疹が出る
- 軽い痛みや痒み
女性の場合は
- 外陰部の激しい痒み
- ジンジンとした痛み
- 白いカッテージチーズ状のおりもの
といったものがカンジダ症の代表的な症状になります。
これらの症状があらわれているような場合には、カンジダ症の疑いがあります。
そのため、より確実に感染を確認したいという場合には病院で検査を受けるようにしましょう。
参考元:カンジダについて
病院(クリニック)で検査を受ける
カンジダ症の症状があらわれているけど、本当にカンジダなのかどうかわからないという場合には、病院で検査を受けるのが確実です。
カンジダ症の検査は男性であれば泌尿器科、女性の場合は婦人科で受けることができます。
また、性病科などのクリニックでもカンジダ症の検査は可能です。
検査方法は女性の場合は膣分泌物、男性の場合は尿を採取して検査を行います。
検査方法は、採取した検体を顕微鏡で見て確認する「検鏡法」と検体を培養して調べる「培養法」のお2種類があります。
カンジダは自然治癒する?
カンジダ症の検査を受けて、実際にカンジダに感染していたという場合やカンジダ症の症状が多数出てカンジダ症であるという確信がある場合。
そのまま放置していればカンジダ症は自然と治るのでしょうか?ここからは、そんな疑問にお答えしていきます。
軽度の症状の場合は自然治癒する可能性がある
カンジダ症は放置しておけば自然に治癒する可能性はあります!
ただし、自然治癒するのは軽度の症状である場合のみとなっています。
これは、膣が持つ自浄作用がカンジダ菌の繁殖を抑えることができた場合に可能となります。そのため、カンジダ症が軽度ではない場合には、自然治癒する可能性は限りなくゼロに近いと考えて問題ありません。
そのため、カンジダ症が発症した場合には病院で治療を受ける必要があると考えるようにすることが大切です。
参考元:カンジダ症
カンジダを放置すると症状がひどくなる可能性が高い
カンジダ症は放置しても基本的には良くならないと考えて問題ありません。
特に放置してしまった場合には、マシだった症状がどんどんと酷くなってしまって、治療期間が長くなってしまうという可能性も高まります。
適切な治療を行えば、カンジダ症は比較的容易に治療ができます。
そのため、カンジダ症になった場合には、自然治癒に希望を抱くのではなく、病院を受診して適切な治療を行うようにしましょう。
では、カンジダ症を放置してしまった場合にはどうなってしまうのでしょうか?
カンジダ症を放置した場合どうなってしまうの?
カンジダ症を自然治癒させるために放置してしまっている場合、さまざまな問題に発展するリスクがあります。
ここからは、カンジダ症を放置してしまった場合にどうなってしまうのかということについて紹介していきます。
全身カンジダ症
カンジダ症を放置してしまった場合、炎症が酷くなっていき全身カンジダ症を引き起こしてしまいます。
そうなると、膣だけでなく全身に湿疹が広がっていくのです。
また、膣カンジダも慢性化してしまうことで、治療が長引いたり完治が難しくなったりしてしまいます。
そのため、カンジダ症に感染した場合には、速やかに治療を行うということが重要になります。
不妊症
カンジダ症は放置すると全身に広がって完治が難しくなるだけではありません。
カンジダ症だけでは妊娠の可能性が低下してしまう傾向にありますが、カンジダ症が直接的な不妊の原因となることはありません。
しかし、カンジダ症が原因となって子宮内膜炎などを引きこしたりしてしまうと、それが不妊の原因となってしまうこともあります。
そのため、子供を望んでいるという場合は、カンジダ症の治療は必須といっても過言ではありません。
カンジダの治療方法
カンジダ症に感染してしまっている場合、適切な治療を行えば比較的短期間で完治させることができます。
そんなカンジダの治療方法は投薬治療が基本となります。
【男性の場合】
性器カンジダ症の場合は内服薬を服用して治療し、皮膚のカンジダの場合はクリームタイプの治療薬を用いて治療します。
【女性の場合】
膣カンジダ症の場合は、膣錠と呼ばれる膣に挿入して投与する錠剤を用いて治療します。
肌のカンジダの治療を行う場合は男性と同じクリームタイプの治療薬を用いて治療します。

カンジダの治療薬は通販サイトで購入することが可能です!内服薬もクリームタイプもあるので自分に適したものを選ぶことができます!
参考元:カンジダの検査と治療について
カンジダの治療期間
カンジダ症を治療する場合の期間はそこまで長くありません。
多くの場合、1遺週間前後で完治します。また、治療薬を服用したり使用したりすることで2~3日で症状自体もほぼなくなるとされています。
そのため、治療期間中はずっと辛い症状に耐え続けなければならないということもないので、とても簡単に治療を行えます。
カンジダは再発しやすい!?
カンジダ症は治療薬を用いて治療すれば比較的簡単に治療を行えます。
ですが、カンジダ症は再発するリスクが低くないという点には注意しておく必要があります。
そこで、ここからはカンジダ症が再発しないようにするための予防法や、カンジダ治療中のNG事項について紹介していきます。
再発しないための予防方法
カンジダ症は一時的に症状が良くなったとしても、完治するまで適切に治療を続けなかった場合には再発する可能性があります。
そのため、再発しないために予防することが大切です。
例えば、
- カンジダ症の人と性交渉をしない
- 性交渉の際はコンドームを必ず使用する
といった方法を使えば性交渉での感染を防げます。ただし、女性器から口腔への感染など防げないケースもあります。
また、カンジダ症は体調不良や過度なストレス、ホルモンバランスの変化などによって自己感染する可能性もあります。
そのため、
- 疲れを溜めないようにする
- ストレスをこまめに発散する
- 通気性の良い下着を着用する
- 食事や運動でホルモンバランスを整える
といった日常生活の見直しで、自己感染の予防になります。
カンジダ症の治療中は性行為はNG
カンジダ症に感染してしまっているような場合には、性交渉は全て基本的にNGとなります。
コンドームを使用することで感染をある程度防ぐことは可能ですが、キスやオーラルセックスなどの感染を防ぐことはできません。
そのため、カンジダ症の治療中は性行為がNGとなっているのです。
また、治療中に性行為を行ってしまうことで、自身からパートナーへ、パートナーから自身へというようにピンポン感染する可能性もあります。
ピンポン感染によっていつまでも治療をし続けるといったことにもなるので、治療中の性行為はNGです。
まとめ
こちらのページでは性感染症のひとつであるカンジダ症について
感染したら自然治癒するのか?
放置したらどうなるのか?
といった疑問にお答えしてきました。
カンジダ症は軽症の場合は、自然治癒することがあります。
ただし、基本的にはしないと考えても問題ないですし、自然治癒すると考えて放置してしまうと、全身性カンジダ症や不妊の原因に繋がってしまう場合があります。
そのため、カンジダ症の症状があらわれてカンジダ症かもしれないとなった時には、適切に病院で検査を受け、カンジダ症だった場合には、適切な治療を進めるようにしましょう。
また、カンジダ症は再発するケースも珍しくない感染症なので、治療後は再発を予防するようにすることも大切です。