不眠症になる原因とは?不眠症に有効な対処法もご紹介
不眠症は、日本において「国民病」ともいわれ、5人に1人が不眠症の症状に悩まされているといわれています。
こうした不眠症はどのような原因で起こるのか気になる人は多いでしょう。
また、不眠症に対処するための方法について知りたい人もいるのではないでしょうか。
この記事は、不眠症の原因や対処法について徹底解説します。
不眠症は、いつ発症するのか分からないため、その原因や対処法について事前に把握しておきましょう。
不眠症とは?
不眠症とは夜寝つきが悪く、日中は倦怠感や眠気などの心身の不調が起きる状態のことです。
ほかにも、眠りが浅かったり、朝早くに目が覚めたりなどの症状もあります。
不眠症には、以下のような種類があります。
- 入眠困難…床についてもなかなか寝つけない
- 中途覚醒…夜中に何度も起きてしまう
- 早朝覚醒…朝早く起きてしまい、その後眠れない
- 熟眠障害…熟睡できない
不眠症は、ストレスや加齢による睡眠時間の短縮など複数の要因が重なって発症します。
また、その要因が明確でないため、1つの要因に囚われて治療してもすぐには治りません。
焦らず徐々に治療していくことが大切です。
参考元:不眠症
不眠症になる原因
前述の通り、不眠症になる原因にはストレスや加齢などさまざまなものがあります。
具体的には、以下のような原因です。
- 心理的な原因
- 生理的な原因
- 薬理学的な原因
- 身体的な原因
- 精神的な原因
ここからは、それぞれの原因について具体的に解説します。
参考元:不眠症とは?
心理的な原因
不安・心配といった心理的なストレスや緊張から不眠症になるケースです。
たとえば、仕事でのトラブルや同僚・上司の関係性などの悩みは、不眠につながる可能性があります。
ほかにも、両親や友人などの親しい人の死も心理的なストレスを感じるでしょう。
特にまじめで几帳面な人は、ストレスを感じやすく不眠症になりやすいといわれています。
心理的な原因で不眠症になったと考えられる場合は、不眠の前後の出来事を思い出すことで、原因を特定して改善へと導くといったことも可能です。
生理的な原因
生活習慣や睡眠時間などの生活リズムの乱れが原因となって不眠症を引き起こすことがあります。
たとえば、海外への旅行や出張での時差ぼけや、夜間勤務による昼夜逆転の生活などです。
ほかにも、寝室の温度や明るさ・静かさなどが整っておらず、眠りにつきにくくなるといったような場合もこちらに該当します。
そのため、生理的な原因により不眠症となった場合は、寝室の環境を少しでも眠りやすい状態に整えること重要です。
薬理学的な原因
服用している医薬品や嗜好品でアルコールやニコチン、カフェインなどを摂取することが原因となって不眠症を引き起こすことがあります。
不眠になりやすい医薬品には、抗アレルギー薬や抗てんかん薬などさまざまな種類があります。
嗜好品であるたばこに含まれるニコチンや、コーヒーに含まれるカフェフィンは覚醒作用があり不眠症の原因となります。
また、過度なアルコール摂取は、眠りにつきやすくなるものの睡眠の質や量が低下してしまうことで、不眠の原因となってしまいます。
これらのことから、不眠に悩んでいる場合は飲酒やタバコなどの嗜好品を我慢してみたりすることで改善する可能性があります。
ただし、医薬品で不眠となってしまっている場合は事前に医師に相談するようにしましょう。
薬理学的な原因で不眠症になっていると考えられる場合は、服用している医薬品に不眠になりやすい成分がないか、カフェインやアルコールを過度に摂取していないかなどを確認しましょう。
身体的な原因
身体の不調や病気が原因となって不眠症を引き起こすこともあります。
たとえば、外傷・関節リウマチなどの痛みや、湿疹・蕁麻疹などの痒みなどにより眠りが妨げられることが考えられます。
ほかにも、喘息発作や花粉症、頻尿なども原因の1つです。
また、身体の病気でなくてもホルモンバランスの変化や、自律神経の乱れによって寝汗やほてり、のぼせなどを引き起こし不眠となるケースもあります。
身体的な原因による不眠症は、その原因となる病気や外傷などを完治させることで改善する可能性が高いです。
精神的な原因
不眠症の原因には精神や神経などの病気もあげられます。
たとえば、うつ病やパニック障害、全般性不安障害などの病気は不眠症を引き起こすことがあります。
特にうつ病患者の多くは不眠であり、「不眠症であると思ったらうつ病だった」というケースもあります。
精神的な原因で不眠症になったと考えられる場合も、身体的な原因と同様に病気を改善することで不眠も改善することが多いです。
不眠症の対処法
不眠症は薬による治療もできますが、まずは生活習慣の見直しから実施することが大切です。
ここでは、不眠症の対処法について解説します。
朝日を浴びる
朝目覚めたら朝日を浴びることは不眠症の対処法のひとつです。
太陽の光には体内時計を整える働きがあり、体内時計によって朝日を浴びてから14時間後には眠気がおきやすくなるといわれています。
たとえば、朝の7時に朝日を浴びた場合、14時間後の21時以降には眠気が訪れるため、規則正しい生活リズムを作ることが可能です。
なお、夜に強い光を浴びると体内時計が乱れて、夜の寝つきが悪くなったり、寝起きが悪くなったりするため就寝前はスマートフォンなどの強い光を浴びないようにするといったことも重要になります。
寝室の環境を整える
不眠症を対処するためには、寝室の環境を整えることも大切です。
睡眠は寝室の環境から大きな影響を受けます。
寝室が明るかったり、騒音がしたり、室温が高すぎたり低すぎたりすると睡眠の質が悪くなります。
睡眠する際は照明を落としたり、耳栓をしたり、エアコンを使用したりなどで寝室の環境を整えましょう。
また、夜勤勤務の場合は、日中に睡眠する必要があるため光を遮る力が強い遮光カーテンを使用するといった方法が役立ちます。
適度に運動を行う
適度な運動を行うことも不眠症を対処する方法の1つです。
適度な運動は血行を促進して心身をリラックスさせる効果があるため、心地よい眠りにつきやすくなります。
そのため、日中に軽く汗ばむ適度な運動を心がけましょう。
また、不定期に運動を行うのではなく、習慣的に行うことが大切です。
ただし、激しすぎる運動は睡眠を妨げる可能性があるため、軽いランニングや早歩きなどの軽い有酸素運動を行うようにしましょう。
睡眠時間をこだわらない
日本人の平均的な睡眠時間は7時間とされていますが、適切な睡眠時間には個人差があります。
そのため、睡眠時間をこだわりすぎないことも大切です。
例えば、「8時間は眠りたい」という目標を立てるとします。
そうすると8時間睡眠するために眠らなければいけない時間が近づいているのに眠れないとなった時に、目標が不安や焦りを生み出す原因になってしまいます。
そうして焦りや不安が募ればさらに眠れなくなってしまうことも。
そのため、どうしても眠気がない場合は、思い切って寝床からでることもひとつの手段といえます。
寝床からでて気分転換を行うことで焦りや不安を解消してリラックスすることで、自然と眠気が訪れ眠れることも珍しくありません。
ここで説明したことを実践しても不眠症が治らないようなら、通販サイトで購入できる睡眠薬や睡眠サプリメントがオススメです!
まとめ
不眠症とは夜寝つきが悪く、その日の日中は倦怠感や眠気などの心身の不調が起きる状態のことを指します。
不眠症を引き起こす原因は、心理的な原因や生理的な原因、薬理学的な原因、身体的な原因などさまざまです。
こうした複数の原因が重なることで不眠症になります。
不眠症は、薬によって治療することもできますが、普段の生活のなかで対処することも可能です。
朝日を浴びたり、寝室の環境を整えたり、適度な運動を行ったりすることで、不眠症を改善へと導くことも可能です。
この記事を参考に自身が不眠症に陥っていないかを確認し、生活のなかでの対処法を取り入れてみてはいかがでしょうか。