包茎は早漏になりやすいってホント?包茎と早漏の関係性を解説

包茎は早漏になりやすいってホント?包茎と早漏の関係性を解説男性の悩みのひとつである早漏ですが、この早漏は包茎の男性ほどなりやすいといった噂があったりします

ですが、実際のところはどうなのでしょうか。全く関係ないと考える人もいれば、そうかもしれないと考える人もいるでしょう。

また、包茎だけど早漏ではないという人もいれば、包茎でないけど早漏という方もいるかと思います。

そこで、こちらのページでは包茎についてや包茎と早漏の関係性について詳しく解説していきたいと思います。

 

包茎と早漏の関係性を適切に把握することによって、包茎だけど別に気にする必要がないのか、早漏を併発するリスクを考えて包茎から改善する方が良いのかといった答えがきっと見つかると思います。

 

包茎とは

包茎のイメージ男性の悩みとなる早漏ですが、早漏と同様に包茎についても悩みと感じる人は少なくありません。

 

これは、青年誌などに「包茎はバカにされる」、「包茎だと女性からモテない」といった不安や悩みを煽るような広告戦略が行われたためです。

その結果、包茎を恥ずかしいものと思う人が増えたとされています。

 

包茎は恥ずかしいと思う人が増えていますが、実際2019年に日本性教育協会がインターネットで行った調査では以下のような結果が出ています。

参考元:日本製教育協会がインターネットで行った調査

  • 亀頭がすべて包皮におおわれている
  • 亀頭の一部が包皮におおわれている
  • 亀頭が全て露出していて包皮に覆われていない
  • 手術によって包皮が切除されている

 

インターネット調査の結果、実に73%もの人が「亀頭が包皮に一部もしくは完全に覆われている」と回答しており、「亀頭が完全に剥きだしになっている」と回答した人は22%しかいませんでした。

また、包茎手術をしたという方は4%となっています。

ですが、理想の男性器の状態は「亀頭が完全に剥きだしになっている」と答えた方は34%となっており、剥けている方が良いと考えているのに実際は剥けていないと悩む方がいるというのが浮き彫りになっています。

 

昔と比べると、亀頭が完全に露出している状態を理想と考える人の割合は減っていますが未だにそうした人はいますし、その結果として包茎がコンプレックスの原因となっています。

 

包茎の種類

包茎3種類包茎に悩む男性は少なくありません。

ですが、一口に包茎といっても人によって、包茎の種類が違っていたりします

包茎は大きく分けて

  • 真性包茎
  • 仮性包茎
  • カントン包茎

の3種に分類できます。

そんな包茎の中には早急な治療を必要とするものもあるため、自身の包茎がどの種類なのかを適切に把握することが必要不可欠です。

そのため、ここからは包茎の種類ごとにより詳しく紹介していきたいと思います。

自身の包茎がどういった種類のものであるのかを、確認したうえで治療が必要になるような場合は速やかに治療を行うようにしましょう。

 

真性包茎

真性包茎包茎にはいろいろな種類がありますが、通常時および勃起時共に完全に包皮が亀頭に被っているのが「真性包茎」です。

こちらの包茎は

  • 包皮の内側と亀頭が癒着している
  • 包皮口が狭い

といった要因で、勃起しても亀頭が包皮で完全に覆われた状態のままとなります。

生まれたばかりの男性は基本的にこの真性包茎の状態ですが、基本的には成長するにつれて改善してくため子供の頃の包茎に関しては治療の必要はありません。

成人しても真性包茎のままという場合は、治療を行う必要がある場合があります。

 

仮性包茎

次に紹介するのは「仮性包茎」です。

こちらは、

  • 通常時は包皮によって亀頭が完全に露出していない、もしくは一部露出している
  • 勃起時には痛みなどを感じずに亀頭が完全に露出できる

状態の包茎を指します。

 

仮性包茎真性包茎とは違って包皮口が狭かったり癒着したりはしていないため、勃起時でもスムーズに亀頭の露出が可能です。

仮性包茎は、勃起時に自然と亀頭が露出する軽度から、勃起時でも包皮が多く余る重度仮性包茎まで包皮の余り具合によって重症度が違います。

基本的に、仮性包茎は医学的には自然な状態であるため絶対に治療をしなければならないというものではありません。

ですが、衛生面や見た目、コンプレックスなどの観点から治療を行う方は少なくありません。

 

カントン包茎

カントン包茎最後に紹介する包茎の種類が「カントン包茎」です。

カントン包茎は、真性包茎などで包皮口が狭い人が無理に包皮を剥く事で狭い包皮口が男性器を締め付けるような状態になってしまい、包皮が元に戻らなくなってしまった状態を指します。

包皮口によって締め付けられることで、血行に障害が起きてしまうことで亀頭の周りの包皮が腫れあがってしまい、元の状態に戻るのが困難になってしまいます。

また、こうした締め付けによって強い痛みなどを伴う場合があります。

さらに、締め付けられた状態を放置してしまう血行が悪化して最悪の場合、壊死してしまうという可能性もあるため適切な治療が必要になります。

 

包茎になってしまう原因

原因を考える男性包茎には3つの種類があることがわかってもらえたと思います。

では、こうした包茎になってしまう原因には一体どういったものがあるのでしょうか?

ここからは、包茎の原因について紹介していきたいと思います。

包茎の原因を把握しておくことによって、防ぐことができる包茎もあります。

そのため、何となく包茎を理解している状態ではなく、それぞれの原因の違いなどを適切に把握しておくようにするようにしましょう。

 

真性包茎の原因

真性包茎となってしまう原因は大きく分けて3つあります。

それが

  • 包皮が余っている
  • 包皮口が狭い
  • 包皮と亀頭が癒着している

というものです。

真性包茎は通常時及び勃起時どちらも包皮によって完全に亀頭が露出していない状態であるため、包皮が余っていることは真性包茎の条件のひとつになります。

そして、包皮口が狭いことも原因となっています。通常時や勃起時に関わらず、包皮口が狭いと物理的に包皮を剥くことができず、亀頭が完全に包皮に覆われた状態になってしまいます。

また、包皮と亀頭が癒着してしまっているような場合も、包皮を剥くことができず亀頭が完全に露出できません。また、癒着している場合、無理に包皮を剥こうとすると痛みを伴うといった場合もあります。

 

仮性包茎の原因

次に仮性包茎の原因を紹介しますが、こちらの原因はひとつだけでとても単純です。

こちらは「包皮が余っている」場合になってしまいます。

また、包皮が余っているけど亀頭はスムーズに露出できる状態が仮性包茎となるため、包皮口が狭くなかったりといったことは仮性包茎の条件になります。

亀頭をスムーズに露出できるという条件はあるものの、包皮が余っているという以外に仮性包茎の原因はありません。

 

カントン包茎の原因

最後にカントン包茎の原因について紹介していきたいと思います。

カントン包茎の原因は

  • 包皮が余っている
  • 包皮口が狭い

といった他の包茎の原因とそこまで大きな違いはありません。

しかしながら、他の包茎とは決定的に違っている部分がひとつあります。

それが、「包皮口が狭いのに無理矢理、亀頭を露出させてしまった」というものです。

これをしてしまうと、包皮口が狭いことが原因となって、元の亀頭が包皮に覆われた状態に戻らなくなってしまいます。

狭い包皮が男性器を締め付ける形になって男性器の血行が阻害されてしまい、めくれた包皮が腫れてしまったり、最悪の場合、壊死してしまったりする可能性があります。

 

包茎が早漏になりやすいってホント?

早漏男性の悩みとなる早漏は、包茎の人がなりやすいといった噂が実しやかにささやかれています

が、実際のところ包茎の人は早漏になりやすいのでしょうか?ここからは、包茎と早漏の関係やなりやすいといわれる理由などについて解説していきたいと思います。

自身も包茎だから、知らないうちに早漏になってしまうのではないかといった不安を抱える人もいるかと思いますが、そうした人こそ是非参考にしてみてください。

 

仮性包茎が早漏になりやすいといわれる理由

仮性包茎が早漏になりやすいといわれる理由包茎にはこれまで真性包茎、仮性包茎、カントン包茎という3種類があると紹介してきました。

この3種類の包茎の中でも、早漏になりやすいとされているのが「仮性包茎」です。

これは、通常時は亀頭が包皮によって露出せず、勃起時に露出するためです。

普段は包皮によって外部からの刺激に対して守られている亀頭が、勃起することで露出して刺激をダイレクトに受ける形になります。

普段守られていることから、露出した亀頭は外部からの刺激に敏感になっているため、ちょっとした刺激でも我慢できずに射精に至ってしまうのんです。

これが、仮性包茎が早漏になりやすいとされている理由になっています。

 

真性包茎の場合は?

真性包茎の場合では、仮性包茎やカントン包茎は早漏とは全く関係ないのでしょうか?

真性包茎やカントン包茎の場合、治療などを受けなければ基本的に早漏に直結するようなことはありません。

これは、通常時や勃起時に関わらず包皮によって亀頭が完全に覆われて守られているためです。

また、無理に包皮を剥いて亀頭を露出した場合でも亀頭への刺激に対する快感よりも、狭い包皮口の締め付けによる痛みなどの方が強くなってしまい、性交渉そのものが不可能な状態になる場合もあります。

 

ただし医学的根拠があるわけではない

論文仮性包茎は早漏になりやすいと解説しましたが、これについては医学的な根拠は今のところありません。

ですが、包茎手術などで亀頭を常に露出した状態にすることで、普段から亀頭への刺激に慣れることで早漏が改善したということがあるようです。

ただ、こうした部分の問題には亀頭への刺激の慣れ具合や刺激に対する耐性などの個人差の部分も大きく影響するため包茎手術を行うことで絶対に過敏性早漏を改善できるという保証もありません。

そのため、仮性包茎にはそうしたリスクがあるかもしれないといった具合に、頭の片隅に置いておくようにすると良いでしょう。

 

早漏になりやすい原因

早漏の男性早漏になりやすい原因として仮性包茎を紹介しましたが、実は包茎以外にも早漏になりやすい原因というのが存在します。

ここからは、そんな包茎以外の原因について詳しく紹介していきますので、紹介していく原因に対して心当たりがあるという方は、気を付けるようにしてみてはいかがでしょうか。

適切に対策を行うことで、早漏となるのを未然に防ぐといったことにつながる可能性もあるので、お役立てください。

 

骨盤底筋の低下

骨盤底筋包茎以外の早漏になりやすい原因のひとつがPC筋やBC筋といった「骨盤底筋の衰え」です。

骨盤底筋はきゅっとお尻を締めたり、おしっこを止める時に使っている筋肉であり、この筋肉が衰えてしまうことで射精を我慢しようとしても、止めきれずに射精してしまうといったことに繋がります。

こうした骨盤底筋の衰えによって、知らず知らずのうちに早漏になっているという場合があるわけです。

 

この骨盤底筋は早漏と関係していると考えられ、実際に骨盤底筋のトレーニングを早漏患者に行ってもらい治療方法としての骨盤底筋トレーニングを評価する研究も行われています。

こちらの研究では下記のような結果が出ています。

 

 

トレーニング前

12週間のトレーニング後

トレーニングから6か月後

IELT(膣内射精潜時)

39.8秒

146.2秒

112.6秒

膣内射精潜時が1分以内の早漏の男性40人が12週間トレーニングを行い、12週間後33名が射精までの時間が3倍近くになったという結果が出ています。

さらに、トレーニング後も13人の患者については6か月の追跡調査が行われ、6か月後も射精までの時間がトレーニング前の2倍以上という結果になっています。

 

勃起不全(ED)

勃起不全(ED)早漏の原因には骨盤底筋の衰え以外にも「勃起不全」が考えられます。

EDの症状は「勃起ができなくなってしまう」というものだけでなく、「性行為中の中折れによって満足に性交渉を楽しめない」というものも含まれます。

実はこの、中折れが早漏の原因となってしまうのです。

中折れを自覚してしまうと無意識の内に、中折れして萎えてしまう前に射精に至ろうとしてしまいます。

当然ながら、中折れの症状が性交渉のいつ起きるか分からないわけですから、知らず知らずのうちに射精までの時間が短くなってしまうわけです。

そうなると、早く射精することが癖づいてしまうため、EDを改善したとしても射精までの時間は戻らずに早漏となってしまいます。

 

医者

 

誤った自慰行為

短時間早漏になりやすくなる原因には「誤った自慰行為」というものもあります。

自慰行為の方法は色々とありますが、早漏になりやすい原因となってしまうのは

  • 速射
  • 包皮

のふたつになります。

速射は、短い時間でとにかく早く射精するような自慰行為を指し、日ごろから速射を行うと早く射精する癖づいてしまいパートナーとの性交渉の際も早く射精してしまうおそれがあります。

また、日常的に包皮を使うような自慰行為を行っているのも、亀頭への刺激に弱くなってしまい早漏になりやすくなります。

正しい自慰行為はリラックスした体勢になって、優しい力で男性器を握って性交渉と同程度のゆっくり手を動かして射精するという方法です。

そのため、上記のような誤った自慰行為を日頃からしている場合は注意しましょう。

 

まとめ

こちらのページでは

  • 包茎には3つの分類があり、治療が必要な場合もある
  • 包茎が原因で早漏になる可能性がある
  • 早漏になる原因は骨盤底筋の衰えやEDなど、包茎以外にもある

といったことを紹介してきました。

包茎には種類があり、包茎によって早漏になってしまう可能性もあるという点から、包茎に悩んでいるという方は適切に対策を行うことが重要になります。

早漏や包茎の悩みは相談しにくい悩みでもあるため、早漏や包茎の関係であったり、早漏になりやすい原因だったりを適切に把握しておくようにしておくようにしましょう。

万が一、早漏になったとしても現在ではさまざまな対策法があり、当コラムでも紹介しているので、是非そちらも合わせてご活用ください。

 

医者