ダポキセチンはどんな効果がある?効果の持続時間や即効性は?
早漏に悩む方の中には薬を使うことで改善できると聞いたり、見たりしたことがある人もいるでしょう。
現在、日本国内ではそうした早漏を改善するための治療薬はありません。
ですが、海外ではダポキセチンという早漏治療薬が登場しており、国内の早漏に悩む男性の中にはこのダポキセチンを活用して早漏を改善しているという方も少なくありません。
そこで、こちらのページではそんなダポキセチンについて詳しく紹介していきたいと思います。
目次
ダポキセチンってどんな薬?
海外では早漏改善薬として活用されているダポキセチンとはいったいどういった治療薬なのでしょうか?
このダポキセチンというのは、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に配合されている成分であり、脳内のセロトニン濃度を高めて興奮を鎮め、気持ちを落ち着けるといった作用を持つ治療薬になります。
そのため、性交渉に対するプレッシャーやトラウマ、ストレスなどが原因となって起きる心因性のEDに対して高い効果を発揮する早漏改善薬となっています。
ダポキセチンが含まれる早漏改善薬
心因性EDに対して高い効果を発揮してくれるダポキセチンを配合した早漏改善薬には一体どういったものがあるのでしょうか?
ダポキセチンを配合した早漏改善薬の中でも特に有名なのはプリリジーです。
そして、このプリリジーのジェネリック医薬品としてポセットやブリリジー、デュララストといったものが多数登場しています。
内服タイプではない早漏改善薬
ダポキセチンを配合した早漏改善薬は錠剤タイプの内服薬になっています。
しかし、早漏改善薬の中にはこうした錠剤タイプの内服薬以外に、男性器に直接塗布して使う外用薬も多数登場しています。
外用薬の中にはジェルタイプやスプレータイプなどがあり、有効成分として主にリドカインが配合されています。
代表的な物としてはプリロックスやリドスプレーといったものがあります。
早漏は3種類に分類される
早漏改善薬を用いることによって改善ができる早漏ですが、この早漏は実は大きく3つの種類に分類することができます。
そのため、自身がどういった種類の早漏であるのかを適切に把握しておくようにしましょう。
早漏の種類によって適切な対策法も違ってくるため、把握しておくことは非常に重要です。
過敏性早漏
早漏と聞いて多くの方がイメージするのがこちらの過敏性早漏です。
早漏の中でも勃起力や性欲が強い若年層に多いタイプの早漏となっています。
また、性交渉の経験が少なく慣れていないことが原因となっている場合もあります。
この過敏性早漏とは名前にある通り男性器やその周辺の感覚が過敏で、膣内への挿入の有無にかかわらず、ほんのわずかな刺激だけでも射精に至ってしまうものになります。
心因性早漏
心因性早漏とは性交渉に対するプレッシャーやトラウマ、日ごろの強いストレスや疲労の蓄積などさまざまな原因によって起きる早漏です。
この心因性早漏は性交渉を失敗できないといったプレッシャーや早く射精しないようにといったプレッシャー、過去のトラウマなどが原因となって早く射精してしまうというものになります。
過敏性早漏は刺激に対して敏感であるという原因がはっきりしているのに対して、心因性早漏は原因が人によってそれぞれ違っているため、その人その人に合った改善を行う必要があります。
衰弱性早漏
最後に紹介するのが衰弱性早漏です。
この早漏は運動不足や加齢などによって男性ホルモンの分泌量が低下して骨盤底筋が衰えてしまうことであらわれる早漏です。
骨盤底筋は射精や勃起の維持をコントロールしたりするための筋肉となっています。
そのため、この骨盤底筋が衰えてしまうことで、射精をうまくコントロールできずに意図せずに射精してしまい、射精までの時間が短くなってしまうものです。
参考元:衰弱性早漏
ダポキセチンの効果
早漏にはいろいろな種類があるのはおわかりいただけたと思います。
では、そんな早漏に対して効果を発揮するダポキセチンには一体どのような効果があるのでしょうか。
ここからは、ダポキセチンの持つ効果などについて詳しく紹介していきます。
ダポキセチンは早漏にどのような効果を発揮するの?
ダポキセチンは既にお伝えしているようにセロトニンの再取り込みを阻害することによって、脳内のセロトニン量を増やす作用があります。
性交渉の際、神経伝達物質であるノルアドレナリンとセロトニンが射精に関係しています。
興奮を高める作用を持つノルアドレナリンの量が増えて優位になることで、射精が近づきます。
そして、セロトニンはノルアドレナリンの働きを抑える作用を持っています。
ダポキセチンによってセロトニン量を増やすことによって、ノルアドレナリンの働きを抑えることで射精までの時間を延長します。
参考元:早漏治療薬とは
ダポキセチンの効果でどれくらい早漏が改善されるの?
ダポキセチンが射精までの時間を延長して早漏を改善する効果を持つことはおわかりいただけたと思います。
では、その早漏を改善する効果というのは、実際にどの程度改善されるのでしょうか?
海外で行われたダポキセチンを用いた5つの試験をまとめた結果では、ダポキセチン60mgを用いることで膣内射精潜時(膣内挿入から射精に至るまでの時間)が0.9分から3.6分へ延長したというデータが出ています。
もちろん、個人差はあるもののダポキセチンを服用することで射精までの時間をかなり延長することができます。
ダポキセチンの効果はどれくらいの時間で発揮される?
早漏改善の効果を持つダポキセチンですが、服用した直後から効果があらわれるというわけではありません。
そのため、効果があらわれるまでの時間についても適切に把握しておく必要があります。
このダポキセチンを服用してから効果があらわれるまでの時間には個人差や服用した時の状況などによって影響はありますが、多くの場合、60~90分で効果があらわれます。
ダポキセチンの効果はどれくらい持続するの?
早漏を改善するダポキセチンは服用してから60~90分で効果があらわれます。
では、あらわれた早漏改善効果はどの程度の時間持続するのでしょうか?
ダポキセチンは効果が発現してから2~5時間に渡って効果が持続します。
そのため、性交渉の数時間前に服用したりすると、効果が切れてしまって早漏改善効果を実感できなくなってしまうなんていうことにも繋がります。
ダポキセチンの効果発現時間や効果持続時間を考えると、十分に得るためには性交渉を行う1時間以上前に服用するようにしましょう。
参考元:ポゼットとは
ダポキセチンの副作用
早漏を改善してくれる夢のような治療薬であるダポキセチン。
ですが、このダポキセチンも医薬品成分であるため、副作用もあります。
代表的なものとしては口の渇きや頭痛、吐き気やめまい、不眠症や下痢などがあります。
また、上記の他にも性欲減退やEDといった副作用があらわれるケースもあります。
副作用の発現頻度はいずれも10%未満となっており発現頻度は低く、時間の経過で症状は改善します。
ダポキセチンの効果を半減させる「フラノクマリン」
ダポキセチンを服用する時にはグレープフルーツに注意しましょう。
ダポキセチンを服用してグレープフルーツを食べるとグレープフルーツに含まれるフラノクマリンが代謝酵素の働きを阻害します。
体内のダポキセチンが代謝されにくくなり体内に長くとどまることになって、ダポキセチンの作用を強めすぎてしまいます。
その結果、副作用のリスクが高まったり、強い副作用症状があらわれ性交渉どころではなくなってしまいます。
また、このフラノクマリンは夏みかんやはっさくなどの柑橘類にも含まれるため注意が必要です。
ダポキセチンとED治療薬は併用しても効果がある?
「ED治療薬を服用していても早漏改善薬の効果は発揮されるのか?」
と考え、併用しない方は少なくありません。
ダポキセチンとED治療薬を併用した場合、それぞれの効果は十分に発揮されます。
そのため、併用することで早漏とEDを同時に改善することが可能です。
また、現在ではスーパータダライズやスーパーカマグラなど、ダポキセチンとED治療薬の成分の両方を配合した治療薬も登場しています。
ダポキセチンとリドカインは併用しても効果がある?
ダポキセチンとED治療薬の併用は問題ありませんでした。
では、ダポキセチンとリドカインの併用はどうでしょうか?
ダポキセチンとリドカインを併用した場合は、心因性早漏に対してダポキセチンが、過敏性早漏に対してリドカインが効果を発揮してくれます。
早漏の原因が複雑に絡み合っているような場合には、こうした併用で効果的に早漏を改善することが可能です。
まとめ
数多くの男性を悩ませる早漏。
そんな早漏を改善するのに役立ってくれるのがダポキセチンです。
ダポキセチンは内服タイプの早漏改善薬であり、早漏の中でもプレッシャーやトラウマ、ストレスなどが原因となってあらわれる心因性早漏に対して高い効果を発揮します。
また、ダポキセチンと共にED治療薬や同じ早漏改善薬であるリドカインを併用することが可能となっています。
そのため、EDと早漏の同時改善から原因のわからない早漏の改善まで幅広く活用することが可能です。
ただし、ダポキセチンは医薬品であるため副作用のリスクがあり、グレープフルーツとの併用でそのリスクが更に高くなったりもするので、使用する時には適切に使用するようにしましょう。