緊急避妊が必要になる前に知っておきたいアフターピルの購入場所
「コンドームを使わずにエッチしてしまった」
「避妊に失敗して中に出してしまった」
そんなとき、望まない妊娠を避けるために使えるのが緊急避妊薬のアフターピルです。
しかしこのアフターピル、どこで買えるかご存じでしょうか?
実は、アフターピルを購入する方法は複数あります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、必要になる前からきちんと押さえておく必要があります。
こちらのページで詳しくまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
目次
アフターピルを購入する方法は大きく分けて3通り
アフターピルをどこで買えるかというと、
- 病院(オンライン診療も可)
- ネット通販
- 薬局
以上3通りの方法が挙げられます。
まずは、それぞれの購入方法を簡単にまとめてみましょう。
病院で診察を受けて処方してもらう
アフターピルは、女性特有の病気や「性」に関する診療を行う婦人科の病院で購入できます。
購入までの基本的な流れは、以下の通りです。
- 病院を受診する
- 医師の診察を受ける
- 医師がアフターピルを処方する
- アフターピルを受け取る
このうち「2」の診察について、
「体を触られたりする?」
「根掘り葉掘りいろんなことを聞かれたりする?」
と不安な方もいるかもしれませんが、基本的には問診のみです。
アフターピルの使い方や注意点を聞き、飲み合わせが悪い薬を飲んでいないかなどの確認が行われます。
問診後は、スムーズに処方してもらうことが可能です。
オンライン診療で処方してもらう
わざわざ病院まで足を運ぶ必要がない「オンライン診療」を行っているところも増えています。
パソコンやスマホを使ったビデオ通話などで、医師とオンライン上で「対面」して診察が行われます。
その後、
- アフターピルを配送してもらう
- 処方箋を発行してもらって自分で薬局に行く
といういずれかの方法で受け取ることができます。
また最近では、全国さまざまな地域の医師と繋がれるオンライン診療の専門アプリもあります。
アプリをあらかじめ入れて登録しておくと、アプリ上で医師の診察を受け、アフターピルを処方してもらえます。
ネット通販で注文して届けてもらう
処方箋なしで入手できる海外製のアフターピルを、ネット通販で注文することができます。
より正確には、海外から「個人輸入」するという方法です。
通常、薬を個人で輸入するには面倒な手続きが必要ですが、それらを丸投げできる「個人輸入代行サイト」を使えば、Amazonなどのショッピングサイトを使用する感覚で購入できます。
ちなみに、
「海外から薬を取り寄せるなんて違法では?」
と思われるかもしれませんが、自分で使用する場合に限り、個人輸入は法的に認められています。
薬局で購入する
2024年3月現在、一部の薬局で「緊急避妊薬を処方箋なしで販売する」ということが試験的に行われています。
限られた薬局でしか利用できませんが、近所にあれば病院を受診するステップを飛ばして購入することが可能です。
ただし、
- 年齢制限がある
- 試験販売であるため調査協力が求められる
といった点には注意が必要です。
また、あくまでも試験販売であるため、一定の期間が終了すればこの方法は使えなくなってしまう点にも注意しておく必要があります。
病院で処方してもらう時のメリット・デメリット
ここからは、アフターピルの購入方法について具体的なメリット・デメリットをまとめていきます。
まずは、病院で処方してもらう場合のメリットとデメリットをそれぞれ確認してみましょう。
病院処方のメリット
- 専門医にしっかり相談できる
- 知っておくべき知識を得られる
- 何かあったときは迅速に対応してもらえる
といった点がメリットとして挙げられます。
特にアフターピルを初めて使用する場合、
「安全な飲み方は?」
「飲むときに注意すべきことはある?」
などいろんな不安があるかと思いますが、専門医が相手なので疑問があれば質問できますし、用法用量のことや注意点など、丁寧に教えてもらうことができます。
また、アフターピルを飲んで副作用が起きた場合もすぐに対応してもらえます。
その他、オンライン診療に対応している病院があるため、より気軽に利用できるのもメリットといえるでしょう。
アフターピルの副作用に関する情報は「アフターピル 副作用のタイトル」のページでまとめていますので、併せてお役立てください。
病院処方のデメリット
デメリットとしては、
- 病院に行くための時間を確保しなければならない
- 休診のときは利用できない
- アフターピルは保険適用外であるため費用が高額になる
といったことが挙げられます。
ちなみに費用について、アフターピルは早めに飲まなければならないため(72時間以内)、持ち合わせがない場合は後払いに対応しているところもありますが、いずれにしても高額な料金を支払わなければならない点は同じです。
その他、病院に入るところを知り合いに見られるリスクもあります。
オンライン診療で処方してもらう時のメリット・デメリット
ここでは、オンライン診療におけるメリットやデメリットについて解説します。
メリットばかりの便利な方法に思われるかもしれませんが、具体的なメリットとは?また、デメリットもあるのでしょうか?
オンライン診療のメリット
何といっても、病院に行く手間を省き、自宅で診察を受けられるのが大きなメリットです。
アフターピルは72時間以内、つまり2~3日中に服用すれば十分に効果を発揮するため、慌てる必要はありません。しかし、わかっていても早くしなきゃと焦ってしまうことでしょう。
また、24時間以内に服用したほうが避妊率は上がります。
そんなときでも、オンライン診療ならパソコンやスマホがあればすぐに診察を受けられます。
また、アプリを使えば365日24時間いつでもオンライン診療を受けることが可能です。
オンライン診療のデメリット
オンライン診療でアフターピルを入手する方法は、主に「自分で薬局に取りに行く」「郵送してもらう」の2択ですが、郵送の場合は手もとに届くまでに時間を要する可能性があります。
具体的には、診療後の即日配送で翌日に届くというケースが一般的です。
しかし地域によっては、災害の影響などで到着が遅れたりする可能性があります。
また、
- パソコンやスマホがなければならない
- 病院によって診療の予約方法やアプリが違ったりと、手続きがやや煩雑
といった点もデメリットといえます。
ネット通販で購入する時のメリット・デメリット
ここでは、海外のメーカーが製造・販売するアフターピルを「個人輸入」という形で購入できるネット通販のメリットとデメリットについて解説します。
ネット通販のメリット
大まかにまとめると、
- 通院の必要がない(時間がないときでもスムーズに注文できる)
- 通院費や診察費などが不要
- アフターピルを安価に購入できる
といった点がメリットです。
海外製のアフターピルは医師の処方箋がなくても購入できるため、わざわざ病院に行ったり専用アプリを入れるなどしてオンライン診療を受けたりする手間を省くことができます。
また、病院でアフターピルを処方してもらう場合、診察費用も必要ですし、細かいことをいえば通院のための交通費もかかります。
ネット通販の場合、それらの費用は不要となります。
さらに、アフターピルそのものの費用も、病院よりは安価です。
そもそも海外では、アフターピルは日本よりもかなり安い価格で流通しており、先発薬よりも安価なジェネリック医薬品も多いためです。
ネット通販のデメリット
海外製の医薬品を服用する場合、「何が起きても自己責任」というのが基本です。
たとえば、国内の病院(オンライン診療を含む)や薬局で購入した医薬品の場合、予期せぬ副作用で健康被害を受けた場合には医療費などを支援してもらえる公的な支援制度がありますが、ネット通販の場合はこの制度を利用できません。
また、
- 海外発送なので届くまで1~2週間ほどかかる(すぐには使えない)
- 信用できない代行サイトを利用すると偽物などのリスクがある
というのもデメリットです。
薬局で購入する場合のメリット・デメリット
現在、試験的に行われているアフターピルの薬局販売。
病院に行かずとも購入できる便利な方法ですが、具体的なメリットとは?
また、逆にどのようなデメリットが考えられるでしょうか?
薬局のメリット
- 婦人科の病院に行かなくても購入できる
- 病院での処方に比べたら費用の負担が軽い
といった点が主なメリットとして挙げられます。
薬局を利用する場合は病院を通さないため、診療費は不要です。
ただし、アフターピルそのものの価格が安くなるわけではなく、ネット通販に比べると高価になります。
その他、家族や知り合いにアフターピルの服用を知られるリスクが低いという点もメリットといえます。
病院に行く場合、出入りするところを見られると「なんで婦人科に行くの?」と疑問を持たれる可能性がありますが、薬局であれば用途はさまざまなのでそれほど不思議には思われないでしょう。
薬局のデメリット
- 限られた薬局でしか行われていない
- 16歳以上しか利用できない(16~17歳は保護者の同意が必須)
- 調査協力のために身分証明書の提出などが必要
といった点が、デメリットとして挙げられます。
現在、薬局での販売は全国145ヶ所でしか行われておらず、地域によっては「かなり遠方に行かないと利用できない」という場合もあります。
また、これは調査事業として試験的に行われているものであるため、年齢制限があるほか、調査研究に参加することが求められます。
身分証明書の提出などが必須なので、人によってはわずらわしさや不安を感じることがあるでしょう。
アフターピルの購入に関する疑問
ここからは、病院やネット通販、薬局といったアフターピルの購入場所や、それぞれの購入方法について、よくある疑問にお答えしていきます。
Q.人に会うのが気まずい場合に適した購入法は?
パソコンやスマホで利用できるオンライン診療、あるいはネット通販なら、人に会わずにアフターピルを購入できます(オンライン診療の場合、ビデオ通話で話す必要がありますが)。
ちなみに、海外のアフターピルを取り寄せるネット通販の場合、商品名を隠して届けてもらえるなどの配慮も受けられます。
何が届いたか家族に見られて気まずくなるリスクも低いわけです。
Q.できるだけ費用を抑えて購入する方法は?
海外からアフターピルを取り寄せるネット通販(個人輸入)の場合、海外ではアフターピルが安価に流通しているため、日本で病院を受診して購入する場合よりも費用を大幅に抑えることができます。
また薬局で購入する場合も、病院よりは安価に購入できます(ただしネット通販に比べると数倍の費用が必要です)。
価格(目安)が安い順にまとめると、以下のようになります。
価格(目安) | |
ネット通販 | 3,000~5,000円 |
薬局 | 7,000~9,000円 |
オンライン診療 | 9,000~12,000円 |
病院 | 15,000〜20,000円 |
Q.男性が代理でアフターピルを購入することはできる?
病院(オンライン診療を含む)、ネット通販、薬局のいずれの場合も、アフターピルを服用する女性本人の代わりに男性が購入することはできません。
そもそも病院や薬局で購入する場合は本人が手続きする必要があります。
ネット通販も、医薬品の個人輸入は服用する本人に限って認められているため、男性は購入できません。
そのため、万が一のために男性側がアフターピルを事前に用意することもできません。
Q.学生でも購入は可能?
基本的に成人であれば学生でも購入できますが、未成年の場合は方法によります。
病院は、それぞれに規定が異なるため一概にはいえません。
またネット通販の場合、基本的に未成年の利用は禁止となっているため不可です。
薬局の場合、16歳から購入できるとされていますが、16~17歳は保護者の同意が必要です。
Q.国内のネット通販で購入はできる?
Amazonや楽天などの通販サイトでは購入できません。
国内の通販サイトで医薬品を扱うのは違法であるためです。
ネット通販でアフターピルを購入したいなら、海外の医薬品を取り扱っている「個人輸入代行サイト」を利用しましょう。
Q.購入してから手元に届くまでの時間はどのぐらいかかる?
病院(オンライン診療)、ネット通販、薬局というそれぞれの方法について、手もとに届くまでの時間を早い順にまとめると、以下のようになります。
| 入手するまでの時間 |
病院 | 即日購入できる |
薬局 | 即日購入できる |
オンライン診療 | 最短で即日(郵送の場合は最短翌日) |
ネット通販 | 注文後10~20日 |
できるだけ早く入手したいなら、病院か薬局がおすすめです。
またオンライン診療の場合、診察後に自分で取りに行く場合はその日のうちに入手できますが、郵送の場合は最短で翌日となります。
海外から取り寄せるネット通販の場合はすぐに入手できないため、「常備するためにあらかじめ購入しておく」という使い方がおすすめです。
まとめ
今回の記事では、アフターピルの購入場所・方法について解説しました。
それぞれのメリット・デメリットをもとにまとめると、
- 早めに入手したいなら病院や薬局
- 自宅で手軽に入手したいならオンライン診療
- 「安価に購入したい」「常備薬として用意しておきたい」ならネット通販
と使い分けるのがおすすめです。
もしものときに適切に対処するために、ぜひ参考にしてみてください。