低用量ピルはいつやめるべき?やめたあとはどんな影響がある?

低用量ピル低用量ピルの服用をいつやめるべきか、そしてやめたあとにどのような影響があらわれるのかというのは、多くの女性が持つ疑問でしょう。

ライフステージや体の変化を迎えたときに服用を続けるかどうかは慎重な判断が必要な問題となります。

妊娠を望むタイミングや副作用の懸念など、さまざまな状況での判断が求められるため、しっかりとした知識を身につけることが大事です。

 

このページでは、低用量ピルの服用を中止するタイミングとその理由、服用をやめたあとに体に起こりうる変化、そして服用の中止・再開に伴うリスクと注意点について具体的に解説します。

低用量ピルに関する重要な判断を控えている人や低用量ピルの服用を検討されているという方はぜひ参考にしてください。

 

低用量ピルはいつやめるべき?

低用量ピルの服用をやめるべきタイミングは、個人のライフステージや健康状態によって異なります。

どのような状況でピルをやめるべきなのか代表的なケースを見ていきましょう。

参考元:ピルをやめるときの注意点!タイミングや体に起こる変化・副作用について

 

妊娠したいとき

ピルは避妊効果を目的として服用される方も多いため、妊娠を希望するようになった時はピルの服用はやめるべきタイミングといえます。

ピルの服用をやめた後、概ね3カ月ほどで排卵が再開して妊娠可能な状態に戻ります。

ただし、妊娠可能な状態に戻るまでの期間には個人差があるので、ピルの服用をやめる場合は医師と相談して適切なタイミングで服用をやめるようにしましょう。

そのうえで3カ月以上たっても生理が来ないような場合は、改めて医師に相談するようにしましょう。

 

低用量ピルの副作用がつらいとき

低用量ピルにも副作用のリスクはあります。

副作用症状としては吐き気や頭痛、乳房の張りや痛みなどがあり、そうした症状を訴える方は少なくありません。

また、場合によってはうつ症状や気分の落ち込みを感じる場合もあり、生活の質が下がることもあるでしょう。

基本的にこうした軽度な副作用は服用を継続することで次第に弱くなっていきますが、ずっと副作用が続くような場合や副作用症状が激しくて苦痛であるといった場合には、服用をやめる方がよいこともあります。

こうした場合、別の低用量ピルに変更することで改善する場合もあるため、いろいろと低用量ピルを試してみた上で判断するようにしましょう。

 

40代になったとき

40代に差し掛かると、低用量ピルの服用による体への影響が大きくなる可能性があります。

加齢に伴って血栓症のリスクが高まり、副作用として静脈血栓塞栓症や脳梗塞、心筋梗塞などの発症リスクが上昇するためです。

 

また、女性は40歳以上になると心血管系の障害があらわれやすくなります。

そこにピルの服用による血栓症のリスクが重なる形となってしまうため、健康被害の危険性が高くなると考えるのが一般的です。

 

つまり、40代に差し掛かった時点で、医師とよく相談してメリットとデメリットを総合的に判断して、ピルの継続または中止を検討する必要があります。

年齢によってはピルを中止し、別の避妊方法や生理痛対策を選ぶ判断をすべきでしょう。

 

低用量ピルをやめる理由

服用禁止

妊娠した疑いがある場合は、低用量ピルの服用を即座に中止する必要があります。

ピルには避妊効果があるため、服用を続けていると胎児に影響を与える恐れがあるためです。

妊娠が判明次第、医師に相談し適切な対応をとりましょう。

 

また、閉経を迎えた場合も、服用中止が推奨されます。

閉経後はピルの効能が失われるだけでなく、健康リスクを高める可能性があるためです。

 

また、乳がんや重度の肝障害など、ピル服用に影響を与える病気にかかった場合も中止を検討する必要があります。

服用し続けると、病気との相互作用によってリスクが高まりかねません。

 

加えて、直近で手術を控えている人も、術前からピルの服用を一時中止する場合があります。

手術時の出血リスクや術後の回復に影響する可能性があるためです。

このように、低用量ピルにはさまざまな中止の理由が考えられ、自身の体調や状況を踏まえた対応が求められます。

 

低用量ピルをやめてしまったらどんな影響がある?

低用量ピルの服用を中止した場合、身体は再び自然なホルモンサイクルに戻り始め、それに伴いいくつかの変化が起こります。

生理や排卵が再開するのはその一例です。ほかにもさまざまな影響が現れる可能性があります。

 

生理が始まる

ピルの服用を中止した場合、まずは出血が起こります。

ピル服用中に見られる出血は、厳密には生理ではなく「消退出血」と呼ばれる、ホルモン剤の影響による出血です。

本当の生理は、卵胞のホルモン変動によって子宮内膜が剥がれ落ちる現象を指します。

 

消退出血の次に起こる出血が、実際の生理の再開です。

生理が再開するまでの期間には個人差があり、早い人では1〜2カ月で戻ってきますが、遅い人では3カ月程度を要する場合もあります。

3カ月以上経過しても再開しない場合は、何らかの異常が考えられるため、医師に相談するようにしてください。

 

排卵が始まる

ピルの服用を中止した場合、ホルモン剤の作用が切れるため抑えられていた排卵が再開されます。

多くの場合、3カ月以内に排卵が開始されるとされていますが、個人差があるので早い人もいれば遅い人もいるのが実情です。

 

ただし、生理が再開したからといって、必ずしも排卵が再開しているわけではありません。

妊娠を希望する場合、生理の再開だけでなく排卵のサインにも注目する必要があります。

基礎体温の変化や排卵痛、粘液の状態など、自身の排卵サインを確認しましょう。

それでも排卵が順調に起こっているか不安な場合は検査を受けることをおすすめします。

 

一般的に、ピルの服用期間が長ければ長いほど排卵や妊娠が遅れるという傾向はないとされています。

健康状態が整えば、ピル服用の経験の有無に関わらず、排卵や妊娠の確立に変化はないというのが通説です。

 

ニキビができる可能性がある

低用量ピルの服用を中止した場合、ホルモンバランスの変化からニキビができる可能性があります。

ピル中のエストロゲンとプロゲステロンというホルモン成分が、皮膚の皮脂産生を抑える働きがあるためです。

服用を止めると、この働きが失われて皮脂の分泌が増えてニキビを作ってしまうことがあります。

 

特に10代後半から20代の女性はホルモンバランスが非常に敏感な時期です。

ピル中止後のホルモン変動でニキビが酷くなったり、はじめてニキビができたりする可能性が高くなります。

また、生理前にニキビが増えるパターンも少なくありません。

 

時間が経てばホルモンバランスが徐々に落ち着き、症状も改善されていきます。

ニキビができても過度に心配する必要はありませんが、症状がひどい場合は、医師に相談して適切な治療を受けることが賢明です。

 

抜け毛が増える可能性がある

低用量ピルの服用をやめると、抜け毛が一時的に増加する可能性があります。

これはピル中の女性ホルモンが髪の毛周期に影響を与えるためです。

ピルの服用を中止した場合、この女性ホルモンの影響が失われ休止期に入る毛髪が一時的に多くなることで一時的な脱毛が増えてしまいます。

一時的な抜け毛の増加は避けられませんが、健康的な生活習慣を心がけることで薄毛になるリスクは最小限に抑えられます。

そのため、ピルの服用中止で脱毛が増えたとしても、薄毛の直接的な原因になることはありません。

ですが、心配な場合は、医師に相談することが賢明です。

 

ピルの女性ホルモンが失われた影響は、抜け毛以外にも生理痛やPMSといった形であらわれることもあります。

このような症状が現れた場合も落ち着いて対応しましょう。

 

低用量ピルの服用を中止・再開を繰り返してもよい?

低用量ピルの服用を中断し、その後で再開することは人によって避けられないこともあります。

しかし、このような中断と再開のサイクルが身体に及ぼす影響や、再開する際に留意すべき点は十分に理解しておく必要があります。

参考元:低用量・超低用量ピル

 

低用量ピルの服用を中止・再開を繰り返すリスク

低用量ピルの服用を繰り返し中止・再開した場合、血栓症のリスクが高まる可能性があるため注意が必要です。

ピルの服用開始直後は、一時的に血液の凝固しやすさが促進され、血栓症のリスクが高くなります。

このリスクは通常、服用を続ければ徐々に低下していきます。

 

しかし、中止と再開を繰り返せば、リスクの高い時期が相対的に増えるため、血栓症の発症率が上がってしまう恐れがあります。

そのため、特に理由がない限り、服用と中断を繰り返すのは控えたほうが安全です。

 

低用量ピルを再開する場合の注意点

一時的にピルの服用を中止した場合、再開時のリスクを抑えるには、中止から3カ月以内に再開することが重要です。

中止後3カ月以内であれば、血液の凝固状態は解消されているため、血栓症のリスクは低用量ピル未服用者と同等の低いレベルにあります。

 

したがって、やむを得ずピルの服用を中断する際は、再開のタイミングを医師と相談しましょう。

また、診察では過去のピル服用履歴を正確に伝えることも大切です。

医師は、それらの情報を基に適切な投薬を判断することになります。

 

まとめ

低用量ピルを中止する主な理由は、妊娠を希望する場合、副作用がつらい場合、40代に差し掛かり健康リスクが高くなる場合などです。

服用を中止した場合、すぐに妊娠が可能となるわけではなく、消退出血が起こり、その後の生理から妊娠が可能となります

排卵の再開タイミングには個人差があり、3カ月以内に起こるケースが多いものの生理と必ず一致するわけではありません。

 

また、低用量ピルの服用を中止した後は、ニキビや抜け毛の増加がありえます。

低用量ピルの服用状況を頻繁に変更した場合、血栓症のリスクが高まる可能性があるため控えたほうが安全です。

やむを得ず再開する場合は、中止から3カ月以内に再開することで、リスクを抑えられます。