痛風発作を早く治す方法はある?痛風発作の治療薬とNG行動を解説
日常生活の中で、突然何の前触れもなく激烈な痛みに襲われることになる痛風。
そんな痛風発作を味わったことがある人であれば、誰もが考えるのは発作が起きないようにしたいということでしょう。
そして、発作が起きてしまった場合は1秒でも早く痛みを取り去りたいというものだと思います。
そこで、こちらのページでは痛風発作を少しでも早く治すための方法や発作時のNG行動について紹介したいと思います。
痛風発作を早く治すためにはどうすればいい?
痛風発作に襲われたときのために何よりも知っておきたいのが「早く治すための方法」です。
まずはこの痛風発作を早く治すための方法について、紹介してきたいと思います。
痛風発作は何の前触れもなく突然、足の親指の付け根や足の甲など関節に激烈な痛みがあらわれます。
そして、その痛みはしばらくすると和らいでいきますが、何度も繰り返し発作は起きますし、発作が起きる間隔は次第に短くなっていってしまいます。
そのため、痛風発作が起きた場合には、速やかに治すための方法を把握しておくことがとても重要です。
冷却&患部を高い位置にする
痛風発作が起きた場合、速やかに痛みをやわらげる方法として患部を冷却するというものがあります。
保冷剤や氷嚢などを用いて、足の親指の付け根など痛風発作が起きている場所を冷やします。
患部を冷やすことによって患部に起きている炎症を鎮めます。また、冷却することによって感覚を麻痺させるという作用もあります。
これらの作用によって炎症によって起きている痛みを緩和できるというわけです。
また、患部を冷やすという場合には、冷やす患部を心臓よりも高い位置にするということもポイントです。
心臓よりも高い位置に患部を持ち上げることで、患部の血流を減少させて腫れや痛みなどを緩和します。
参考元:押さえておきたい痛風のポイント
痛み止め・炎症を抑える薬を服用する
痛風発作を速やかに和らげるための方法は患部を心臓よりも高い位置に保持して冷却するという方法以外にもあります。
それが、痛み止めや炎症を抑える治療薬を用いた方法です。
痛風の治療薬には尿酸値を下げて痛風の発作そのものを抑えるようなものもありますが、そうした治療薬の場合、発作を予防することはできても、今発生している痛風発作を改善するという効果はありません。
痛風の発作を緩和するためには痛み止めや炎症を抑える薬を服用することによって、痛風による炎症を抑えて痛みを和らげることができます。
逆に痛風の発作を予防するような尿酸値を下げるコルヒチンなどは発作時に使用してはいけないという点に注意が必要です。
痛風発作に効果のある薬
痛風発作を改善するのに役立つ治療薬にはいくつかの種類があります。
ここからは実際に痛風発作の改善に活用されている治療薬の種類や成分を紹介したいと思います。
痛風になってしまって発作が怖い…という場合は、是非こちらを参考にして痛風発作に備えて治療薬を準備しておくようにしてみてはいかがでしょうか。
アスピリンを除くNSAIDs
痛風発作に効果がある治療薬の代表となっているのがNSAIDsです。
こちらは「Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs(非ステロイド系消炎鎮痛剤)」の頭文字をとった略称で、炎症の元となるプロスタグランジンの生成を抑えることで、炎症を鎮めて痛みなどを改善します。
痛風発作は過剰な尿酸が関節に蓄積して炎症することで激しい痛みを引き起こします。
そのため、NSAIDsなどの炎症の原因を抑える成分を配合した消炎鎮痛剤を服用することによって、痛風発作を和らげ改善することが可能となっています。
このNSAIDsにはさまざまな種類があるため、自身に合ったものを選びやすいという特徴があります。
ただし、NSAIDsの中のひとつであるアスピリンは痛風発作には使うことができないという点には注意しておく必要があります。
アセトアミノフェン
痛風発作に効果がある治療薬としてNSAIDsを紹介しましたが、NSAIDsが薬との相性が悪くて使えないというような場合には、アセトアミノフェンが用いられる場合があります。
このアセトアミノフェンは、NSAIDsと同様に鎮痛解熱の作用を持つ治療薬であるため痛風発作の改善にも期待できます。
ただし、アセトアミノフェンによる治療効果はNSAIDsと比べるとかなりマイルドな物となっています。
そのため痛風発作に対して使っても、思うような効果を得ることができないという場合もある点には注意が必要になります。
痛風発作が発症した場合のNG行動
痛風発作が起きてしまった場合には、ここまでに紹介してきたような対処法を実施したり、治療薬を服用するということが改善するためには重要です。
ですが、痛風発作になってしまった時にはやってはいけないNGとなる行動もいくつかあります。
ここからは、そんな痛風発作が起きてしまった場合のNG行動をいくつか紹介していきます。
尿酸値を下げる薬を使用しない
痛風発作が起きてしまっている場合、痛風を改善するための尿酸降下薬を使用することは厳禁です。
普通に考えると、痛風発作の原因となる尿酸を下げる薬なので痛風発作に対しても有効なように思えます。
ですが、尿酸降下薬を痛風発作の時に服用した場合、痛風発作が悪化したり長引いてしまうといった可能性があります。
これは、尿酸が関節に蓄積する要因として尿酸値の変動が大きく影響しているとされているためです。
NSAIDsの中でもアスピリンは使用できない
痛風発作を改善するための方法としてNSAIDsを使用するというのをお伝えしました。
ですが、NSAIDsのひとつであるアスピリンは使えないともお伝えしていました。
このアスピリンを使えない理由は非常に単純です。
アスピリンには尿酸の排出を抑制する作用があるため、尿酸値が高くなってしまいます。
痛風発作時の尿酸値の変動は発作の憎悪などに大きく影響してしまいます。
そのため、痛風発作を改善するためのNSAIDsのアスピリンを使うのはNGとなっているわけです。
このアスピリンは市販されているバファリンなどに配合されているため、普段使いの痛み止めとしてバファリンを使用している場合は、痛風発作時には別の痛み止めを使う必要があります。
患部をマッサージしてはいけない
肩こりや筋肉痛などのように揉みほぐすことでコリなどが解消されて痛みが改善するというイメージがあるため、マッサージで痛風発作の痛みを和らげようとする方は少なくありません。
ですが、この痛風発作時のマッサージはNG行為となっています。
マッサージすると白血球がマッサージした患部に集中してしまいます。
痛風発作の痛みの原因は、関節などに蓄積してしまった尿酸に対して白血球が攻撃することで起きるため、マッサージで白血球が患部に集中すると痛みが起きる要因を増やしてしまうことになります。
そのため、痛風発作時に痛みを和らげようと患部をマッサージしてしまうと、逆に痛みが強くなってしまったり長引いたりする原因となってしまうわけです。
参考元:押さえておきたい痛風のポイント
通風発作を予防することはできる?
激烈な痛みで歩くこともままならなくなる痛風発作。
この痛風発作を予防するということはできるのでしょうか?
実は、この痛風の発作が起きる前兆として患部の不快感やムズムズ感といった違和感があらわれるとされています。
そうした時にコルヒチンなどの治療薬を服用することができた場合、痛風発作を軽減させることができます。
短期間に痛風発作を繰り返している場合はコルヒチンの予防的投与が効果的ともされています。
また、完全に痛風の発作を予防するためには、日常生活の見直しや尿酸降下薬の服用などを合わせて行い、尿酸値を下げて関節へと尿酸が蓄積しないようにしていくことが何よりも大切になります。
まとめ
耐え難い痛みに襲われる痛風の発作だからこそ、一秒でも早く痛みを和らげたいと考えるものです。
こちらのページではそんな痛風発作を少しでも早く改善するための方法や痛風発作時にしてはいけないNG行動について紹介していきました。
痛風の発作が起きてしまった場合の対処法は治療薬を服用して痛みを和らげながら、患部を心臓よりも高い位置に固定して冷やしてあげるということ。
もちろん、そのすべてを行うことが出来れば一番ではありますが、発作が起きたシチュエーションによっては実施するのが難しいものもあるかと思います。
そうした時には、ひとつでも多くのできることを実施するようにしましょう。
現在、痛風の発作を改善するのに役立つ治療薬は通販サイトでも容易に手に入るため、通販サイトを活用して備えてみてはいかがでしょうか。