不妊症はサプリメントで改善できる?市販でも買えるサプリメントを紹介!
不妊症対策の第一歩に“サプリメント”があります。
しかし、
「サプリメントって実際どうなの?効果は?」
「どういうものを選べばいいの?」
と思われている方も多いのではないでしょうか。
そこで、こちらのページでは「不妊症サプリメントで改善できるか」をテーマに、不妊症対策に効果があるとされるサプリメントの種類をまとめてみました。
「そろそろ子どもを授かりたい」
「まだ病院に行く段階ではないが、今のうちにできることをしたい」
という方、ぜひ参考にしてみてください。
サプリメントで不妊症の改善はできる?
そもそもサプリメントとは、「栄養補助食品」に分類される商品です。
普段の食事では摂取しにくい栄養などでもサプリメントであれば、そうした栄養でも効率よく体内に取り込むことが可能となります。
そのため、
- 妊娠に必要な女性ホルモンを分泌させる
- 精子の運動量を向上させる
- ホルモンバランスを整える
といった効果に期待できる栄養をサプリメントで取り込むことで、不妊症の改善に役立つと考えられています。
しかし、サプリメントはあくまで「食品」であり、「医薬品」ではありません。
使用することで不妊症の改善をサポートすることは可能ですが、根本的な解決をするといったものではありません。
とはいえ、「日常の食事では摂れない栄養が多く含まれている」ということ、さらに「医師の処方が不要」「手軽に取り入れられる」というメリットがあることは確かです。
「より妊娠しやすい体を目指したい」
「そろそろ妊活を意識していきたい」
という方は、サプリメントの使用を検討してみてはいかがでしょうか。
妊活に効果を発揮する栄養
ここでは、妊娠しやすい体を目指すために積極的に摂っていきたい栄養について解説します。
不妊症治療を始めたばかりの方にも役立つ内容となっていますので、ぜひチェックしてみてください。
葉酸
葉酸とはビタミンB群の一種で、DNAやタンパク質の生合成、細胞の生産や再生、細胞分裂に欠かせない栄養素です。
葉酸は胎児の正常な発育に必要な栄養素であり、不足しがちな栄養素でもあります。
更に葉酸が不足すると、神経管閉鎖障害や早産のリスクが増えるといわれています。
神経管閉鎖障害は、子宮内の胎児に起こる先天異常の一種です。
胎児の脳や脊髄のもととなる神経管はもともと板状で、成長とともに閉じて管状になります。
神経管閉鎖障害はこの働きが上手くいかなくなるもので、脳の部分で起こると胎児が無脳症になる可能性があります。
最悪の場合、流産となる可能性があるため、葉酸は妊娠前から積極的に摂っていきましょう。
参考元:葉酸とは?
ビタミンD
ビタミンDはカルシウムの代謝に役立ち、骨や歯などを作る栄養素です。
不足すると骨の形成異常(特に乳幼児)、骨粗しょう症などが発生しやすくなるといわれています。
そんなビタミンDは妊活において「子宮内膜をよりよい環境にする」という働きがあります。
子宮内膜の状態の良しあしは、妊娠の成功に大きく関わる要素となるため、子宮内膜の環境をより良いものに近づけることによって妊娠の成功率を高めることは不妊症対策の第一歩だといえます。
実際に行われた研究でも、ビタミンDが体内で十分に足りている女性の方が茶空将率や妊娠率が足りていない方に比べて高くなるという結果も出ているため、重要な栄養のひとつであるといえます。
ラクトフェリン
ラクトフェリンとは、免疫物質を増やす働きを持つ糖たんぱく質で、哺乳類の血液や母乳、唾液や涙などにも含まれています。
特に近年、この物質は膣内・子宮内の細菌叢(そう)の働きの改善に効果があることがわかってきました。
子宮内の細菌叢が正常な状態だと、
- 妊娠率
- 着床率
- 妊娠継続率
- 出産成功率
が上がると考えられていることから、妊娠前からの摂取が推奨されています。
実際に行われた体外受精に関する研究では、子宮内の細菌叢においてラクトバチルス属細菌が優位な女性の方が妊娠率や着床率が高くなったという結果が出ていることからも、妊活に役立つ栄養のひとつだと考えられます。
DHEA
DHEAは男性ホルモンや女性ホルモンなど、多くのホルモンのもとなる物質です。
卵胞の発育に大きく関わることが判明しており、
- 着床率の改善
- 流産のリスク低減
- 卵子の質の向上
などに期待できるといわれています。これらの効果は臨床学的な報告もあります。
卵子の質が向上や着床率が改善することで、妊娠率の向上に期待できます。
ただし、DHEAのホルモン作用が別の病気を引き起こしたり、悪化させたりする可能性があるため、妊婦、授乳中の人は服用できません。
妊娠に成功した段階ですぐ注視する必要があるため、その点は注意しましょう。
L-アルギニン
L-アルギニンは「アミノ酸」の一種で、人間の体内ではグルタミン酸から生成されており、成長ホルモンの分泌に大きく関係します。
女性の場合、
- 子宮内膜を厚くする
- 卵母細胞、胚の増加による妊娠の促進
- 妊娠高血圧症候群の予防
といった効果があります。
子宮内膜は7mm以上の厚さがあった方が着床の確率は高まると考えられています。そのため、子宮内膜を厚くするという作用には着床率の向上に期待できます。また、卵子のへと分化する卵母細胞が増加することによって妊娠率の向上にも期待できるようになっています。
更にL-アルギニンは女性だけでなく男性の不妊に対しても効果があるとされています。
男性の場合は
- 精子の数、運動率の向上
- 勃起不全の改善
といった効果があるとされているので、不妊に悩む女性だけでなく男性にとっても重要な栄養素のひとつとなっています。
L-カルニチン
L-カルニチンも「アミノ酸」に分類される物質で、食事に含まれる脂肪を細胞内のミトコンドリアに取り込んでエネルギーに変換するといわれています。
以前はダイエットに効果的といわれてきましたが、
- 精子の運動能力を向上させる
- 精子の酸化ストレスを軽減
といった効果もあることがわかってきました。
そのため、男性が起因となっている不妊症の場合には、L-カルニチンを積極的に摂取することで、不妊症の改善が見込めるケースが十分にあります。
なお、カルニチンは精子だけでなく卵子の成熟にも影響が出ると考えられているため、女性も積極的に摂取することをおすすめします。
参考元:妊活サプリメントを選ぶヒント
亜鉛
亜鉛は、たんぱく質やDNAを作ったり、ウイルスや細菌を排除したりするなど、人間の生命を支える重要な役割を果たしています。
また亜鉛は男性の生殖機能にも大きく関わっており、亜鉛不足は「精液量減少(精子数減少)」「精子の運動量低下」につながると考えられています。
さらに、亜鉛不足は女性にも悪影響を及ぼします。
- 女性ホルモン減少
- 卵子の発育不良
- 月経不順
- 子宮内膜の成長不足
といった不妊症の原因を引き起こすと考えられているため、女性も積極的に摂取していくとよいでしょう。
参考元:妊娠しやすい身体づくり『亜鉛』
市販で購入することができるサプリメント
不妊症の改善に役立つ栄養成分について、ここまでさまざまなものを紹介してきました。
ここからは実際に市販で購入することができる不妊症対策サプリメントを3つご紹介したいと思います。
それぞれに、配合されている成分などに違いがあるので、自身に合ったサプリメントを選ぶようにしてみてはいかがでしょうか。
エレビット・メネビット
「エレビット」は、女性に必要な葉酸を1日あたり800μg摂取できるサプリメントです。
実は、毎日400μgの摂取を1ヶ月半ほど続けなければ胎児の成長に必要な葉酸の量を蓄えられないといわれていますが、食事だけではこの400μgという数字には到達できません。
しかしエレビットを使えば、普段の食事をしながら効率よく葉酸を摂取することができます。
また、もうひとつの「メネビット」は、葉酸のほかに抗酸化作用があるビタミンEや生殖機能の維持に必要な亜鉛、さらにビタミンB6、ビタミンB12といった栄養素が含まれており、男性の妊活をサポートします。
葉酸サプリ系
すでに紹介したエレビットは、各医療機関や公式ホームページでの購入となっているためドラッグストアなどでは売られていません。
しかし、エレビット以外にも葉酸を含んだサプリは多数あり、中にはドラッグストアなどで手軽に購入できるものもあります。
当然、そうした葉酸を豊富に含んだサプリメントを用いることでも、不妊症の改善サポートに期待することができるため、不妊症改善の手段のひとつといえます。
大手製薬会社や化粧品・サプリメントメーカーが販売するものであればドラッグストアでも入手することができるうえ、比較的安価で売られているため、手軽に入手して活用することができます。
なお、メーカーによって含有量は異なり、葉酸以外に含まれている成分も異なります。
購入の際はこういった成分表にも注目してみてください。
男性用サプリメント
マカやL-アルギニン、亜鉛やシトルリンなどが配合された男性用のサプリメントは全国のドラッグストアで販売されています。
お伝えしたとおり、L-アルギニンと亜鉛は精子の運動量向上に効果があり、マカには疲労回復効果、シトルリンには筋肉増強、精力増強、さらには集中力の向上といった効果があるといわれています。
「勃起が不十分で性行為がうまくいかない」
「疲労がたまっているせいで妊活できない」
そのような男性は、一度これらのサプリメントを摂取してみてはいかがでしょうか。
妊活サポートが期待できるサプリメントの人気ランキングBEST5
市販で購入することができる妊活サプリメントについて紹介してきました。
実際に市場を見てみると、役立つサプリメントの種類は無数に存在しており、どれを選べばいいのか分からず、そこで挫折してしまう方も少なくありません。
そこで、ここからは妊活のサポートに期待できるサプリメントをランキング形式で発表していきたいと思います。
個人輸入で入手できる海外のサプリメントもご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
第1位:葉酸サプリメント
人気ランキングの第1位は、アメリカのメーカーLife Extensionが手がける「葉酸サプリメント」です。
有効成分の葉酸が豊富に含まれているのが特徴で、胎児の成長をサポートするほか、妊娠しやすい体づくりをする働きもあります。
ちなみに、このサプリメントは男性不妊症対策にも有効です。
摂取することで、
- 精子の細胞分裂や増殖が正常に行われるようサポートする
- 染色体異常を持つ精子が生成されるリスクを減らす
といった効果があると期待されています。
価格はボトル1本100錠入りで4,360円(1錠あたり44円)となっています。
第2位:ZINC(亜鉛)
第2位となったのは、「ZINC(亜鉛)」です。
このサプリメントは本来、抜け毛や薄毛といった症状に効果があるものなのですが、有効成分の亜鉛とカルシウムは「性機能の改善」「身体の健康維持」にも効果が期待できます。
また、特に女性の場合、亜鉛は卵子の発育をサポートしたり子宮内膜の成長を促したりといった不妊改善に必要不可欠なサポートにも期待できます。
製造元はアメリカを代表するサプリメントメーカーのSource Naturalsです。
価格は1箱250錠入りで5,460円(1錠あたり22円)となっています。
第3位:マカ(男女兼用)
第3位は、アメリカのメーカーSwansonが製造している「マカ」です。
マカと聞くと男性が積極的に摂取する成分だと思われている方がいらっしゃるかと思いますが、マカは女性の不妊症対策にも有効な成分です。
マカには植物性エストロゲンが含まれており、体内で女性ホルモンと似た働きをすることで、月経不順を改善させるほか、PMSや更年期障害といった症状を緩和するのに効果があるといわれています。
ちなみに、この商品は体内のホルモンバランスを整えるL-アルギニンや精力を高めるグルコシノレートも豊富に含まれているため、男性であれば性的欲求の向上や勃起不全に、女性であれば妊娠しやすい体のサポート(月経不順改善など)といった効果に期待ができます。
なお、価格は1ボトル100錠入りで3,760円(1錠あたり38円)となっています。
まとめ
このページでは、不妊症対策に効果があるサプリメントについてご紹介しました。
現在、カップルの10組に1組が不妊症だといわれていますが、実際はこれよりも多い数のカップルが「不妊症」もしくは「不妊症予備軍」になっているのではないかといわれています。
サプリメントは「栄養補助食品」であるため、普段の食事では摂りにくい葉酸やL-アルギニンなどを効率よく摂取することができます。
妊娠を望む場合であれば、早い段階で摂取しておくことで「着床率」「妊娠率」が向上すると考えられているため、妊娠を望まれている方はぜひ積極的に摂取してみてください。