プロペシアを服用すると女性化するのはホント?防ぐためのポイントについても解説
AGA治療薬として多くの人が服用しているプロペシアには、女性化するといった副作用があることをご存じでしょうか。
プロペシアを使う上で、こうした副作用があることについて理解しておくことが大切です。
こちらのページでは、プロペシアによる女性化のリスクやその確率、女性化を抑えるためのポイントについて解説します。
また、プロペシアと同様にAGA治療薬として用いられるザガーロにも同様のリスクがあるのかについても解説するため、AGA治療薬の服用を検討している人は参考にしてください。
プロペシアとは
プロペシアは、AGA(男性型脱毛症)の治療に使用される医薬品で、主成分としてフィナステリドを配合しています。
フィナステリドには体内で男性ホルモンのテストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)へと変換する酵素の働きを抑制する作用があります。
DHTが毛包に作用することで、毛髪の成長を止めて脱毛を引き起こすことで抜け毛が増え薄毛が進行します。
プロペシアはそんなAGAの原因となるDHTが作られるのを抑えて脱毛を防ぎ、薄毛を改善します。
プロペシアを服用すると女性化するのはホント?
AGAの原因となるDHTを抑えるプロペシアですが、これを服用すると女性化するというのは本当なのでしょうか。
乳房の張り・痛みがでる可能性がある
プロペシアは男性ホルモンに作用する治療薬であるため、服用することで女性ホルモンと男性ホルモンのバランスに影響を及ぼすことがあります。
その結果、乳房の張りや痛みといった副作用があらわれることがあります。
こうした副作用はプロペシアの服用を始めてから、数ヶ月以内に発生することが多いとされています。
ホルモンバランスの変化には個人差があるため、副作用の報告は比較的少数でプロペシアを服用するすべての人に見られるわけではありません。
しかしながら、症状があらわれる方はゼロではないため症状があらわれた場合は服用を使用を中止して医師に相談しましょう。
女性化する可能性は極めて低い
プロペシアによる女性化のリスクは極めて低いとされています。
多くの研究や臨床データによると、フィナステリドを服用した男性のなかで乳房の腫れや女性化乳房(ギネコマスティア)の症例がでる可能性は約0.1%と非常に稀です。
そのため、そこまで大きく心配する必要はないといえる数値となっています。
とはいえ、完全にゼロではないという点には留意しておくようにしましょう。
絶対にそうした副作用のリスクを負いたくない場合は、プロペシアとは違うAGA治療薬の利用を検討してみるのもよいでしょう。
プロペシアの服用による女性化を防ぐには?
プロペシアの服用によって女性化することは稀です。
しかし、万が一に備えて対策をしておきたい人もいるでしょう。
ここからは、プロペシアの服用による女性化を防ぐためのポイントについて解説します。
フィナステリドの服用量を減らす
プロペシアの副作用を軽減する一つの方法は、フィナステリドの服用量を調整することです。
一般的な推奨用量は1mgですが、医師と相談のうえで必要に応じて用量を減らすとよいでしょう。
服用量を減少させることで、体内におけるフィナステリドの濃度が下がって副作用のリスクが低減する可能性があります。
ただし、服用量を減らすことで治療効果が十分に得られない場合もあるため、医師と密に連携しながら調整を行うことが重要です。
医師は患者の症状や健康状態を考慮して、最適な治療計画を提案してくれるでしょう。
フィナステリドの使用を中止する
プロペシアの主成分であるフィナステリドの服用を中止することで、女性化現象のリスクを解消することが可能です。
女性化乳房は発症してしまうと、軽度の場合は経過観察で済んだりしますが、進行すると外科手術などが必要になったりします。
そのため、フィナステリドの服用によって何かしらの副作用症状を感じた場合に行うべき手法となっています。
ただし、この手法ではAGAの改善効果も消失することになるため、別のAGA対策を行うことが必要不可欠となる点には注意しておきましょう。
ザガーロの服用によっても女性化するリスクがある
ザガーロはAGAの治療に用いられる医薬品で主成分のデュタステリドは、プロペシアと同様にDHTの生成を抑えることで脱毛を防ぎます。
フィナステリドと同じ仕組みで薄毛を改善するため、ザガーロにもプロペシアと同様の副作用が存在しており、そのなかには女性化現象が含まれます。
もちろん、こうした副作用もプロペシアと同様にザガーロを服用するすべての人に女性化といった副作用があらわれるわけではありません。
副作用のリスクには個人個人の体質や健康状態など個人差があるため、注意深く使用しましょう。
まとめ
AGAの治療薬として用いられるプロペシアには副作用によって女性化する可能性があります。
ただし、この女性化の症状がでるのは0.1%と非常に稀です。
プロペシアによる女性化のリスクを防止するためにはフィナステリドの服用量を減らしたり、服用しないようにしたりする方法があります。
また、プロペシアと同様にAGAの治療に用いられるザガーロも同様の症状がでる可能性があります。
AGAの治療薬としてプロペシアやザガーロの服用を検討している人は、この記事を参考に女性化についてのリスクも考慮して服用しましょう。