ミノキシジルを飲むと白髪が治る?ミノキシジルの効果や白髪の対策法を解説!

ミノキシジルを飲むと白髪が治る?ミノキシジルの効果や白髪の対策法を解説!ミノキシジルはAGAの治療薬として服用されるのが一般的です。
しかし、同じ髪の毛の悩みである白髪の治療にも効果があると聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
 
今回は、ミノキシジルが白髪の治療に効果があるのかミノキシジルの効果と併せて解説します。
また、白髪の原因や予防方法についても解説するため、白髪で悩む人はぜひ参考にしてください。

 

ミノキシジルを服用すると白髪が治る?

医師 ダメミノキシジルは発毛や育毛を促進する効果が期待できる医薬品ですが、白髪を改善する効果は確認されていません。
白髪は、毛髪を黒くするメラニン色素が不足することによって発生します。
一方、ミノキシジルは毛包に働きかけて髪の成長を促進する薬剤であり、メラニン生成を増加させる作用はありません。
 
ただし、ミノキシジルを服用して新しく生えた毛が健康的で太くなることによって、白髪が目立たなくなることはあります。
また、ミノキシジルの使用で毛髪全体のボリュームが増すことにより、白髪が相対的に目立たなくなる可能性もあるでしょう。
こうしたことが巡り巡って、ミノキシジルは白髪にも効果があるという勘違いに繋がったということは十分に考えられます。

 

そもそもミノキシジルにはどんな効果がある?

ミノキシジルは、発毛促進や脱毛抑制の効果が期待できる薬剤です。
毛包を活性化して血行を改善することで、薄毛や抜け毛の改善に役立ちます。
ここからは、ミノキシジルの効果について詳しく解説します。

参考元:【医師監修】ミノキシジルの効果と副作用は?外用薬と内服薬の違いや注意点を解説

 

発毛効果

ミノキシジルは毛包に直接作用して発毛を促進する効果あるため、AGAによる薄毛や抜け毛に対して効果的です。
また、ミノキシジルには毛包周辺の血行を改善する効果もあり、髪の成長に必要な栄養を毛根に供給しやすくなることで発毛が促されます。
ただし、ミノキシジルは使用を開始してからしばらくすると初期脱毛と呼ばれる抜け毛があらわれることがありますが、これは新しい髪が成長するために、まずは成長の止まった古い髪が抜ける必要があるためです。
ミノキシジルは正しく継続して使用すると、髪が徐々に増えて薄毛の改善を実感できるようになります。

 

脱毛抑制・育毛効果

ミノキシジルは、抜け毛を抑制して髪を太く健康的に育てる効果も期待できます。
血管を拡張させる作用によって、毛根へ十分な酸素や栄養を届けることが可能となります。
これにより、髪の成長が促進されて髪の密度やボリュームの増加が見込めます。
 
さらに毛の成長期が維持され、長くなることでより強く太い髪へと成長しやすくなります。
ミノキシジルを使用することで細く弱っていた髪が太く強く育つことで、見た目の改善にもつながります。
ただし、ミノキシジルは継続的な使用が必要不可欠であるため、使用を中断すると効果が薄れ最終的には元に戻ってしまう点には注意が必要です。

 

白髪を防ぐにはほかの方法をとる必要がある

ミノキシジルはAGAによる発毛治療に対して効果的ですが、白髪を防ぐためにはほかの方法を実施する必要があります。
白髪は加齢や遺伝だけでなく生活習慣やストレスが影響するため、総合的な対策が求められます。

参考元:【医師監修】白髪治療の内容とは?注意点についても分かりやすく解説

 

そもそもなぜ白髪になる?

白髪は、髪の毛を黒くする色素であるメラニンが減少することによって生じます。
メラニンを作り出すのは毛母細胞という細胞であり、加齢や遺伝、生活習慣が原因でメラニンの生成が減少して白髪になります。
具体的には以下が原因でメラニンの生成が減少します。

  • 加齢
  • 遺伝
  • ストレス
  • 栄養不足

まず白髪の原因として挙げられるのが加齢です。
年齢を重ねるにつれてメラニンを作る細胞が次第に機能しなくなり、その結果白髪が増えていきます。
 
また白髪が早く生えるかどうかは遺伝に影響されることも多いです。
自身の親が早く白髪になった場合、子どもにも同じ傾向が見られることがあります。
ほかにも、過度なストレスや栄養不足などもメラニンの生成が減少する原因の1つです。
ストレスでは、体内で活性酸素が発生して毛根にダメージを与えてしまいます。
これによりメラニンの生成が減少するのです。
 
鉄分やビタミンB群など髪の健康に必要な栄養素の不足によってもメラニンの生成は減少します。
このようにさまざまな要因によってメラニンの生成が減少することで、白髪になってしまいます。

 

白髪を対策する方法

白髪が気になる場合は、生活習慣の見直しに加えて積極的な対策が有効です。
ストレスや栄養不足、紫外線などさまざまな要因に対処する方法を取り入れましょう。

 

ストレスを溜め込み過ぎない

ストレスは白髪を進行させる大きな原因となります。
精神的な負担が続くと体内で活性酸素が増え、これが髪の毛のメラニンの生成を妨げることがあります。
ストレスをうまく発散するために趣味や好きな活動をしたり友人と会ったり運動をするなど、心をリフレッシュさせる時間を作るように心がけましょう。
 
また、深呼吸や瞑想などもストレス軽減には有効な方法です。
定期的にストレス解消を意識することで、白髪の進行を防ぐことができます。

 

栄養バランスのとれた食事をとる

白髪の予防には髪に必要な栄養素をしっかり摂取することが大切です。
特にビタミンB群(ビタミンB1、B6、B12など)は髪の健康に欠かせません。
亜鉛や鉄分も髪の成長に関わっており、これらの栄養素が不足すると白髪が増える可能性があります。
 
食事では魚や卵、ナッツや葉物野菜、豆類などを積極的に取り入れましょう。
また、食事でのビタミンB群や亜鉛、鉄分の摂取が難しい時には、それらを補うためのサプリメントを取り入れるのも効果的です。

 

紫外線対策を行う

紫外線は髪にダメージを与えるだけでなく、白髪を促進する原因ともなります。
紫外線によって活性酸素が増えて毛根や髪の色素細胞にダメージを与えるため、白髪が生えやすくなります。
 
紫外線が強い日の外出時には、帽子や日傘を使って紫外線を避けるよう心がけましょう。
また、紫外線対策を施したヘアケア製品を使用することも効果的です。
髪を紫外線から守ることで、白髪の進行を抑制することができます。

 

頭皮マッサージを行う

頭皮マッサージは血行を促進して毛根に栄養を届ける助けをするため、白髪予防に効果的です。
1日5分程度のマッサージを習慣にするだけでも頭皮の血行を促して、頭皮環境が整って白髪の予防につながります。
また、マッサージ中にリラックス効果も得られるため、ストレスの軽減という点にも役立つのもポイントです。

 

漢方薬を活用して白髪を予防する

漢方薬は、体全体のバランスを整えることを重視しており、白髪予防にも有効とされています。
特に、血行を改善して髪の栄養供給をサポートすることが期待できます。
体の「気」「血」「水」の流れを整えることで、髪の健康を整えられます。
 
代表的な漢方薬には、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」や「六味地黄丸(ろくみじおうがん)」があります。
これらは、血流をよくして体内の老廃物を排出する効果に期待できます。
また、「補血(ほけつ)」と呼ばれる作用があり、髪に必要な血液を補うことで、白髪の予防に効果があるとされています。
なお漢方薬は継続的に摂取することが重要です。

 

まとめ

ミノキシジルには白髪を治療する効果はありません。
ミノキシジルは発毛効果や育毛・脱毛抑制効果などがありますが、白髪を改善する効果はないため、白髪の改善を目的として使用するのは控えましょう。
白髪も同じく髪の毛の悩みではありますが、AGAとは原因が全く違うため他の治療法を進める必要があります。
 
白髪になる主な原因はメラニンが減少することです。
メラニンは加齢や遺伝、過度なストレスや栄養不足などによって生成が減少します。
加齢や遺伝などは改善が難しいですが、ストレスや栄養不足などは普段の生活で改善することが可能です。
白髪で悩んでいる人は、この記事を参考にストレスを溜め込まず栄養バランスのとれた食事を心がけてみてはいかがでしょうか。