肥満治療薬としてウゴービが2024年2月22日から販売開始!

肥満治療薬としてウゴービが2023年2月22日から販売開始!多くの男性、女性が抱える悩みに「肥満」があげられます。
適切な食事制限や運動などを取り入れることで、治療薬などを必要とせずに肥満を改善したり予防することは可能です。
ですが、そうした食事制限や運動はどちらも長期的に継続して行う必要があるため、実際に改善するのは難しかったりします。
 
しかし、最近になった大きなニュースが舞い込んできました!
それが、肥満治療薬のひとつとして「ウゴービ」が販売開始されるというものです。
こちらのページでは、そんな肥満治療薬のウゴービについて、どんな薬なのか、どのような効果があるのかといったことについて紹介していきます。

 

ウゴービとは?

ウゴービ肥満治療薬として大きな注目を集めているウゴービですが、こちらはノボノルディスクが製造・販売しています。
1923年にデンマークで設立されたヘルスケア企業であり、日本法人は1980年に設立されました。
ノボラピッドやノボリン、レベミルなどさまざまなインスリン製剤を取り扱っており、糖尿病患者の方には馴染みの深い製薬会社のひとつとなっています。
 
ウゴービは肥満治療薬となっていますが、元々は糖尿病治療薬です。
有効成分であるセマグルチドにはインスリンの分泌を促すことで血糖値を下げる作用があります。
また、インスリンの分泌促進以外に、満腹中枢に働きかけることで食欲を抑えたり、食事の排泄を押さえて満腹感を持続するといった作用もあります。
こうした作用が肥満の改善に有効として承認を受けて作られたのがウゴービなのです。
 
ウゴービは11月15日に承認されたばかりであり、この承認を受けて2024年の2月より処方が開始されるとのことです。
ウゴービが肥満治療薬として承認されたのは、世界で6番目です。
また、アジアの中では日本が最初となっております。
ただし、ウゴービの供給能力が需要に追い付いていない現状があるため、発売国や患者を制限しての提供がしばらく続くことが予想されます。

 

ウゴービの効果、作用機序について

リベルサスウゴービに配合されている有効成分は「セマグルチド」です。
同一成分を配合した糖尿病治療薬である「リベルサス」の情報によるとセマグルチドはGLP-1受容体と結合することによって、インスリンの分泌を促し血糖値を抑え糖尿病を改善へと導きます。
 
また、胃の内容物の排出にかかる時間を遅らせる作用があります。
この作用によって空腹感を感じにくくすることで、過剰な食事を避けることができます。
この二つ目の作用に注目され、肥満治療薬として承認されたのがウゴービになります。

参考元:リベルサス

 

ウゴービの副作用、危険性などについて

眩暈ウゴービは医療用医薬品であるため、副作用のリスクはゼロではありません。
同じ有効成分を配合している糖尿病治療薬である「リベルサス」を見てみると、副作用の中でも気を付けなければならない重篤な副作用として

  • 低血糖
  • 急性膵炎

があげられています。
有効成分であるセマグルチドには血糖を下げる作用を持つインスリンの分泌を促す作用があるため、作用が過剰にあらわれると血糖が過剰に下がってしまいます。
その結果、動悸や眩暈、嘔気や振戦といった低血糖症状があらわれるおそれがあります。
重篤な低血糖症状になると意識消失などに陥る場合もあるため、適切な用法用量を守って服用することが重要です。
 
また、インスリンを分泌する膵臓が炎症を起こしてしまうおそれがある点にも注意が必要になります。
嘔吐を伴う激しい腹痛などがあらわれた場合には、速やかに医師に処置をしてもらう必要があります。

また、その他の副作用として

5%以上1〜5%未満0.5〜1%未満頻度不明
免疫系
障害
過敏症(発疹、じん麻疹等)
代謝及び
栄養障害
食欲減退
神経系
障害
頭痛浮動性めまい、味覚異常
眼障害糖尿病網膜症
心臓障害心拍数増加注1
胃腸障害悪心、下痢便秘、嘔吐、腹部不快感、腹痛、消化不良、上腹部痛、腹部膨満、胃食道逆流性疾患鼓腸、胃炎、おくび
肝胆道系
障害
胆石症
全身障害及び
投与部位状態
疲労、無力症
臨床検査注2リパーゼ増加体重減少、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、アミラーゼ増加

といった副作用があらわれる可能性があります。
上記のような副作用があらわれた場合についても、専門医に相談した上でウゴービの服用の判断をしてもらうようにしましょう。
 
また、ウゴービは服用できる人とできない人、服用に注意が必要になる人もいます。
こちらも、同一成分を配合したリベルサスを参考にすると

  • セマグルチドに対し過敏症の既往歴のある方
  • 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の方

といった人の服用はできないと考えられます。
 
また、服用に注意が必要な人としては

  • 膵炎の既往歴のある方
  • 重度胃不全麻痺等、重度の胃腸障害のある方
  • 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全の方
  • 栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態の方
  • 激しい筋肉運動をする方
  • 過度のアルコールを摂取した方
  • 胃摘出術を受けた方
  • 妊婦や授乳婦
  • 小児や高齢者

といった方があげられています。
そのため、上記に該当する方の場合は、事前に医師に服用が可能かどうかの判断をしてもらうことによって安心して服用することができます。

参考元:リベルサス

 

処方の対象になる人は?治療費は?

医者と薬肥満治療薬であるウゴービは2024年の2月より、実際に病院で処方されますが、処方されるためには何か条件はあるのでしょうか?
ウゴービは

  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • Ⅱ型糖尿病

のうち、いずれかの病気の方で、ボディマス指数(BMI)が35以上の方に処方されます。
また、ボディマス指数が27以上の方でも、上記の病気をふたつ以上を発症しているという場合にも処方されます。
 

ちなみにこのボディマス指数の計算方法は

ボディマス指数=体重kg ÷ (身長m)2

で求めることが可能です。
そうして求めたボディマス指数が18.5〜25未満の方は「普通体重」と判定され、18.5未満は「低体重」、25以上は「肥満1~4度」に分類されます。
特に肥満3以上に分類されるBMI35以上に分類される方は1%となっているため、そこまで多くはありません。
そのため、実際にウゴービの処方が開始されたとしても、処方対象とならずに処方してもらうことができないということは十分に考えられます。

参考元:BMI

 
また、実際にウゴービを処方してもらえるとなった場合に気になるのは、治療にかかる費用でしょう。
肥満を治療薬で改善できるというのは非常に良い事ではありますが、そのための莫大な治療費が必要になるとなれば話は別でしょう。
ウゴービは保険適用となった場合、1ヶ月の治療にかかる費用は0.25mgで7,504円2.4mgで4万2,960円となるとのことです。
2.4mgのものは、その分だけ治療にかかる費用も高くなってしまうので注意が必要です。

 

肥満の原因や肥満によるリスクについて

太っている人ウゴービで改善できる肥満ですが、太っていたとしても特に健康的に問題がないと考える人も少なくありません。
ですが、実際に肥満になってしまうことで、さまざまなリスクが生まれてきます。そこで、ここからはこの肥満について肥満の定義や原因、どの程度いるのか。
そして、肥満になることによって生まれるリスクなどについて紹介していきます。
 
そもそも肥満とは、上で説明したボディマス指数が25以上の人を指します。

また、肥満も4段階に分かれています。その段階分けは下記の表の通り。

ボディマス指数 判定
25以上30未満 肥満(1度)
30以上35未満 肥満(2度)
35以上40未満 肥満(3度)
40以上 肥満(4度)

参考元:肥満と健康

 
こうした肥満の基本的な原因は「運動不足」「食べ過ぎ」です。
摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスが崩れ、摂取したエネルギーを消費しきれず余ってしまうことで脂肪に蓄積し太ってしまいます。
また、人は加齢とともにエネルギー代謝量も減少するため、太りやすくなってしまいます。
 
こうしたことが原因となって肥満になるわけですが、実際、日本にはどの程度の人が肥満なのでしょうか?
厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」によると、20歳以上で肥満という方は男性で3割ほど、女性で2割ほどとなっています。
そんな肥満は糖尿病、高血圧、脂質異常症といった生活習慣病のリスクが高まりますし、肥満を放置することで生活習慣病を悪化させてしまうリスクもあります。
生活習慣病の悪化は更に大きな病気の原因にもなってしまうため、肥満となってしまっている場合にはそのまま放置せずに、適切な体重を維持できるようにしましょう。

 

誰にでも購入可能なダイエット薬について

誰にでも購入可能なダイエット薬肥満を改善するために必要不可欠なのが、ダイエットです。
今回承認された肥満治療薬ウゴービを用いることで、肥満を改善するといったことも可能ではありますが、既に紹介しているように適応範囲が限られているため、病院で処方してもらいたくても処方してもらうことができないというケースは十分に考えられます。
 
また、ウゴービは承認されたばかりの治療薬であるため、需要の高まりと供給のバランスがまだ明確でなく、安定した供給を受けることができない場合もあります。
そんな時に役立つのがココロ薬局などを用いた個人輸入代行で取り扱っているダイエットサポートのための治療薬やサプリメントになります。
そこで、ここからはココロ薬局でも取り扱っている中で人気のものを紹介します。

 

オルリガル

オルリガルココロ薬局で取り扱っているダイエット薬の中でも人気なのがオルリガルです。
こちらは、ゼニカルのジェネリック医薬品であり、有効成分にオルリスタットを配合しています。
この成分は脂肪吸収を抑え、体外へ排出をすることによって脂肪の蓄積を防ぎ肥満を改善へと導きます。
そのため、普段から脂っこい食事などを好んで食べるという方に有効な肥満治療薬のひとつです。
 
価格は1箱辺り7,160円(1錠あたり85円)となっています。
 

 

カーボブロッカー

カーボブロッカー次に紹介するのはカーボブロッカーです。
こちらはIrwin Naturalsが製造・販売するサプリメントで、有効成分として糖の吸収を抑える白インゲン豆エキスなどを配合しています。
糖質の吸収を抑えてダイエットをサポートするため、白米やパスタ、麺類などの炭水化物が多い食事が多い方に向いているサプリメントです。
 
価格は1箱あたり5,960円(1錠あたり39円)となっており、安価で購入していただけます。
 

 

リポドリンエクストリーム

リポドリンエクストリーム最後に紹介する商品はリポドリンエクストリームです。
Hi-Tech Pharmaceuticalsが製造・販売するダイエットサプリメントのひとつで、セネガリアベルランディエリエキスなどのさまざまな有効成分を配合しています。
有効成分が食欲を抑制したり、エネルギーの消費を促進したりすることで、摂取エネルギー量を減らした上でエネルギーの消費を促してダイエットをサポートしてくれます。
普段から食べ過ぎてしまうという方や、運動不足という方に適しています。
 
価格は1本あたり7,320円(1錠あたり81円)で、まとめ買いにも対応しているため安価での購入も可能です。
 

 

まとめ

こちらのページでは、先日承認され2024年の2月より保険診療で処方されるようになるウゴービについて

  • ウゴービがどういった薬なのか
  • ウゴービの副作用について
  • ウゴービの処方対象や治療費について

といったことを紹介してきました。
肥満は放置していれば、各種生活習慣病の要因になってしまいますし、生活習慣病を放置すれば更に重大な疾患を引き起こしてしまいます。
そのため、適切な方法やこちらのページで紹介したようなサプリメントや肥満治療薬を用いて、肥満を改善、予防するようにしましょう。

 

監修者情報

鈴木稚子先生

  • 医師

    鈴木 稚子(すずき・わかこ)

  • 所属・資格等

    医学博士・六本木スキンクリニック 院長

  • 経歴

    ・日本皮膚科学会正会員
    ・日本抗加齢医学会
    ・医師会スポーツ認定医
    ・日本温泉気候物理医学会温泉療法医
    ・日本旅行医学会認定医
    ・美容内科学会評議員